それでも、地球は回ってる
レポート課題の2つ目は、カント関係ということで「カント入門」(著:石川文康)をひいひい言いながら読んでいます。
1週目は、理解できないところは半分寝ながら読んで、わからなかったところはさらなる入門書や漫画を読んで、2週目に挑み、まだ理解できない部分はさらに・・・という感じで読んでます。ある意味「カントはラスボス」と呼ばれている理由が未熟ながらも実感。「入門」レベルでこれかよ!という、そんな状態ですが、感じたことがありました。
「カントのコペルニクス的転回」に関してです。※「リンゴがある」状態を例に、ざっくり説明。
■前まで(カント以前)・・・①リンゴという対象がある ⇒ ②認識する (認識の主導権は客観的)
■カント・・・①認識する ⇒ ②リンゴという対象になる (認識の主導権は主観的)
一般的な感覚も「前まで」の「リンゴがあるから、リンゴだってわかる」という認識だと思うのですが、カントは「認識したからリンゴがある」と考えました。この「逆だよ!」と申したことをカント自身が「コペルニクス的転回」と表現しています。(コペルニクスが「地動説」を唱えた件)
一般的な感覚だと「地動説」を知らなければ「太陽は地球の周りを動いてるなー」という、見たままの動きだと思い込んでしまいますよね。でも、「ホントウにそうなの?」と疑問に思い、それを吟味していったから「地球が回ってた!」という事実に辿り着くことができました。カントも、そうやって見たままの事象を疑ったことで「認識は主観的でした!」という事実に辿り着きました。
このことから、目に見えること・常識を疑うことが、信じうる事実に辿り着く第一歩なんだ!とレポートを真面目に書きながら思いました。(こんなことはレポートに書けません。。。)そして、普通にぼーっとなんとなく生きてたら「ホントウのこと」ってきっとわからないし、わかろうともしないんじゃないかと。そういえば、ソクラテス先生も同じようなことをおっしゃっていた気がするぞ。
私なりの結論は「ホントウのことを信じる為に、疑うことから始める」ということです。