探していた11年前の新聞を見つけた話
新聞記者を目指しています。
私は学生時代、乗馬に打ち込んでいました。そんなとき、とある記者さんに取材されたことがありました。
そのときの、情熱的な眼差しで取材してくる記者さんに、すごい格好良さを感じました。
大人になり、政治を少しは理解するようになってから、新聞記者という仕事に強い興味関心が出てきたのです。そんなとき、若かりしころに取材されていたことを思い出しました。
面接でこの話がしたくて、記事を発掘したいと模索しました。
まず、当時働いていた乗馬クラブのサイトを閲覧し、そこのメディア掲載欄から、自分の取材記事らしき見出しと、発行された年月日をメモします。
当時の記事はネット上から削除されているので、他の所から掘り出すしかありませんでした。
それが、『国立国会図書館』です。
ここには、戦後最初に発行された新聞から、今日の新聞に至るまで、全ての新聞が保管されています。地下7階まであるそうです。
ここはほかの図書館と違って、本棚から欲しい資料を選ぶ形式ではありません。
パソコンが置いてあって、専用のサイトから指定した資料を職員に請求します。なので、国立国会図書館に来るまでに、ある程度欲しいものは決めておく必要があります。だから、先ほどのメモが必要になりました。
まず、新館で会員証を作り、ロッカーに荷物を詰めて、中に入ります。
財布とか以外は、基本持ち込み禁止みたいでした。何か中に持ち込みたいものがある場合は、専用の透明なカバンに入れるみたいです。けど、私はクリアファイルを手に持って入りましたが、特に何も言われませんでした。
そのあと、上記の通りにパソコンから資料請求をします。
私の場合は新聞が読みたかったので、「受け取りは4階の新聞資料室でお願いします」と職員に言われました。
4階に着くと、職員の方がマイクロフィルムを渡してきました。
過去の新聞となると膨大な量になるため、マイクロフィルムに保存して保管しているそうです。
私はマイクロフィルムに触れるのが初めてで、見方が分からなかったため、職員の方に教えてもらいました。
マイクロフィルムには半年分くらい保存されているので、自分が読みたい記事まで根気強く確認しながら探しました。
そして、自分が取材されている記事を見つけたら、パソコンのメニュー欄から資料をpdf化し、プリントアウトを申し込みます。
マイクロフィルムはこれで必要なくなるので、返却口に返しました。
プリントアウトした資料の受け取りは、また別の窓口になります。しかも、新館4階から、本館2階まで移動しなければなりません。
正直、迷子になりました。
なぜか、途中の廊下にウォータークーラーがあったので、2回くらい水を飲みました。
何とかプリントアウトカウンターにたどり着き、資料をもらいました。印刷してもらうだけなので、すぐに受け取れます。費用は白黒A4で17円でした。
印刷してもらった記事を読んでいると、涙が溢れます。
取材されてから今に至るまでの11年間、波乱万丈でした。
家では虐待され、学校では虐められ、職場ではパワハラを受け、ホームレスに2回もなりました。しかし、取材から約10年後には結婚して子供ができ、幸せな毎日を過ごしています。
まさか、10年前の自分は、将来女性と手をつなげるとすら思っていませんでした。天涯孤独のまま死ぬと思っていたのです。
こうした色んな経験を積み重ねた上で、今はジャーナリストを目指し、勉強しています。だから、今はすごく楽しいです。
私はあのとき取材してきた記者さんみたいに、世のため人のためになるような記事を書きたいです。
具体的にいうと、児童虐待の記事を執筆したいと考えています。そのために、虐待に関するルポルタージュは何冊も読みました。
来年には同じ新聞社に就職できるよう、勉強に勉強を重ねていきたいと思います。
私はほかの新聞記者と違い、被害者の経験があります。また、家と仕事を失った、社会的弱者の過去を持っています。だからこそ、人の痛みが自分のことのように感じます。なので、『加害者を絶対に許さない』、『弱い者がないがしろにされる社会を改善したい』という気持ちが人一倍あります。
その感情を言葉にして、世の中にぶつけたいのです。