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なぜ天才はメモをとるのか? 『メモの魔力』を読みました


概要

いま最も注目される起業家・前田裕二による渾身のメモ術!



・メモで、目にする情報全てをアイデアに変える

・メモで、本当の自分を見つめ直す

・メモで、夢をかなえる

◎メモの魔力を手にした時、あなたは、何者にでもなれる。



〔巻末付録〕自分を知るための【自己分析1000問】



“僕にとってメモとは、生き方そのものです。

メモによって世界を知り、アイデアが生まれる。

メモによって自分を知り、人生のコンパスを持つ。

メモによって夢を持ち、熱が生まれる。

その熱は確実に自らを動かし、人を動かし、そして人生を、世界を大きく動かします。

誰にでもできるけど、誰もまだ、その魔力に気付いてない

「本当のメモの世界」へ、ようこそ"

(「序章『メモの魔力』を持てば世界に敵はいない」より)



「新たな発想をするために特別なことをする

必要はない。すべてのヒントは日常の中にある。

前田裕二がメモをとる姿をみているとそう思う」秋元康推薦! !

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読書感想文

 前田裕二さんは、演劇を鑑賞している時のみならず、街中の広告や日常会話などでも、気になったり考えた事を、すぐにメモするそうです。それは言わば、「メモの狂気」です。
 人は誰しも、毎日を過ごす中で様々な情報に触れています。
 「テレビでやってるこのお店に行ってみたいな」とか「こういうファッションお洒落だな」など、色んな思考が日々繰り返されていますが、それを書き留めないと、人間の脳は忘れるものです。つまり、目元は第二の脳なのです。
 「この人の考え方素敵だ」、逆に「こういう人は反面教師にしたいな」と思っても、それを言語化しておかないと、情報を素通りしてしまいます。せっかくの思考が台無しです。
 自分はなぜこれを良しとしたのか、逆になんで悪しと考えたのか。それを言葉にして書き起す事が、自分の思考を確固たるものにする為に必要な行動です。

 私達は社会を生きる為に、言葉を使います。しかし、それを上手く使えていない人がいるのは事実です。私もあまり得意ではなく、周囲を誤解させてしまう事が多々あります。
 そういえば先日、『カタカナ語を、カタカナ語を使わずに表現しよう』という遊びをしました。

 その時に思った事ですが、普段から文章を書くなりして表現する癖をつけていない人は、思考の言語化が乏しいのだと分かりました。
 その事で大事なのが、前田裕二さん流のメモ術です。

①インプットした「ファクト」をもとに、
②気づきを応用可能な粒度に「抽象化」し、
③自らのアクションに「転用」する。
この三つに尽きます。

同 P46~47

 引用にある工程を習慣化する事で、自分の考えている事を表現する力を身に付けられます。
 普段からメモを取らないと、自分の意見を上手く相手に伝えられなくなりますね。それに、相手の言葉も受け取れなくなります。
 なぜなら、『言葉が世界を作っている』からです。

「ファクト」を書いた左ページから、今度は右ページに目を移します。そして、こう考 えるのです。「ここで書いた具体的な情報を受けて、何か言えることはないか。そこに気づきはないか。他に応用可能な法則はないか」。こうした思考作業を僕は、「抽象化」 と呼んでいますが、自分が見聞きしてインプットしたファクトを、右ページでより一般 的な概念に抽象化することが、ファクトを書いたあとのステップです。慣れないうちは、 まずはファクトを書き切るところから始めてみてください。次第に慣れてきたら、ファクトを書きながら、同時に右ページに移って、リアルタイムで抽象化もできるようにな ってくると思います。ここまで来ると、かなり脳が活性化した状態でメモがとれるようになっています。

同 P50

 このメモ術を身に付けた上で大事なのが、『これを使って何がしたいのか』です。
 自分に目標の無いと、メモしたアイデアの活用が出来ません。
 例えば私だと、これを出世の為、ひいては金儲けの為に使おうと考えています。他にも、『起業して社会貢献がしたいんだ』とか、色んな夢に向かって使えます。
 「マニア」や「愛好家」と呼ばれるほど、何かに熱狂できるものがあるか。自分が居る共同体の中において、周囲より秀でていると言える点はあるか。無いなら無いなりに、どこか自分の個性を磨いて伸ばせないか。ひたすら考える。

僕が、「タコわさ理論」と呼んでいる考え方があります。 例えば、「明日もし地球が終わるとしたら今夜何が食べたいか?」と、小学生に尋 ねたとします。おそらく、ハンバーグとか、カレーライスとか、からあげとか、そういった答えが返ってくるでしょう。そこで「タコわさが食べたい」と言い出す子がいた ら、相当渋いです。いや、おそらく、そんな子はいません。不思議なことですよね。そ の子にとって、口にしたときに、この世で一番おいしさを感じる食べ物であるかもし れないのに、なぜ「タコわさ」と言えないのか? これは、簡単ですね。人が何らかの 対象に「好き」という気持ちを向けたり、「こんな風になりたい」という気持ちを抱くのは、原則として、経験が多大に影響しています。経験していないこと、知らないことは、「やりたい」と思うことさえできないのです。であれば、経験の数自体を増やして、「やりたいこと」を見つける確率を上げましょう。真剣に動けば、必ず、見つかります。そして、ひとたび見つかったら、全力でその「やりたいこと」にぶつかっていってください。

同 P126

 メモはノウハウではなく、姿勢である。メモ帳を常に携帯し、「何か学べることはないか」と常時アンテナを張っておく姿勢が、学習能力を上げ、成果をあげる事に繋がるのではないだろうか。


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