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良い姿勢を「しては」いけない理由

良い姿勢を「しては」いけない

今回はあなたが、良い姿勢をしてはいけない理由をお伝えします。


このnoteでは、今まで散々と姿勢と身体の不調や見え方などの話をしてきました。


その中で共通していることとして、良い姿勢をしてはいけないと言うことを意識しています。


えっ!今まで良い姿勢がいいってずっと言い続けてきたのはウソ!?と思われるかもしれませんが、そういう意味ではありません。


今回はなぜ、良い姿勢をしてはいけないのか?について解説していきたいと思います。


今回の記事をまとめるとこんな感じ

□良い姿勢をするのではなく、良い姿勢に〇〇が大事

□良い姿勢をすることによる弊害を解説

□本当の意味で良い姿勢になるためには?


なぜこんな話が出来るかというと、私は今までの臨床経験や国家資格取得の過程の中で、運動学や解剖学など、身体にまつわる知識や技術を多く習得してきました。医学的な知識をベースにして、さらにキネスティックセラピーを通して、姿勢についての学びを5年以上続けて、現在も継続しています。


姿勢に関して語る人でこれほど適任はいないと思っています。


良い姿勢はするものではなく、「なる」もの

結論からお伝えします。


良い姿勢はするものではなく、「なるもの」です。


言葉にすると、同じような意味合いに聞こえてしまうかもしれませんが、ここには明確な違いがあります。


それにはまず、良い姿勢とは何か?と言う点についてお話ししていきます。


ここでお伝えする良い姿勢とは、「身体にかかるストレスが、全体に分散され、力学的にも安定し、かつ動きやすい状態のこと」と定義します。


簡単に言うと、楽な状態でかつ動きやすい姿勢のことを良い姿勢と呼ぶようにしています。


そのため良い姿勢は、その人の身体の硬さやどんな生活をしているかによって形は異なります。


一般的には、身体にかかる負担が少なくる姿勢の基準として、重心線から身体の各パーツが一直線に並ぶ状態が良い姿勢と言われています。


良い姿勢をしようとする弊害

実際は先ほど言ったように、身体の負担が少なく、動きやすい状態であれば、まっすぐ立つことは必ずしも必要ではありません。


ですが、この一直線上にまっすぐならないと良い姿勢ではないと誤解している方が多くいらっしゃいます。


そのため、良い姿勢を「しよう」とすると、身体を無理にまっすぐにしようとしてしまうため、身体が硬くなり、逆に身体の一箇所に負担を集中させてしまうと言うことが起こります。


結果として、良い姿勢を無理にしてしまうことで、身体の不調をより強めてしまう可能性があります。


この状態の怖いところは、「自分では良い姿勢をしているはずなのに、なぜ身体の調子が悪いのだろう」と自分の努力した割に体調が良くならないことで、より身体に力を入れて、良い姿勢を作ろうとしてしまう悪循環になりやすいことと、「姿勢を良くすればいい」という感覚から、身体の感覚を意識していく機会が減ってしまうことにあります。


最終的には自分が、心地よいのか、それとも不快なのか感じられる感覚は重要な要素になります。


そのため自身の感覚を無視してしまうことになると、非常に危険です。


もちろん良い姿勢にしようと意識することで、身体の筋肉が刺激され、トレーニングとして行なったりする場合もあるため、一概には言えない部分もあります。


ですが、総じて姿勢を良くしようと過剰に努力してしまうことは、身体にとってデメリットが大きいです。


本当の意味で良い姿勢になるためには骨盤の傾きが重要

そのため、良い姿勢に「なる」ためには、身体の負担を分散させることや、余分な力が抜けてリラックスしている状態ということが必要になります。


そのための条件として、骨盤が地面に対して、平行になっている状態。つまり骨盤の前後の傾きが、極力少ない状態であることが理想的であると思います


骨盤が傾いている状態では、その程度や動員される筋肉に差はあれど、姿勢のバランスを保つために、筋肉に負荷がかかります。


負荷のかかった筋肉は、常に力が入った状態になるため、疲労が溜まりやすく身体の不調を引き起こす要因になる可能性があります。


姿勢の偏り(ここでは横から見た状態で限定して言います)も前後でバランスが取れていれば、ちょうど積み木のように、崩れることはありません。


この前後のバランスがどちらかに集中して崩れた時に、何かしらの症状として現れるのではないかと思います。


実際には姿勢の偏りが、必ずしも身体の不調に繋がるわけではありませんし、良い姿勢になっていても体に不調がある方も大勢います。


全ての原因が姿勢にあると言うのは行き過ぎた表現だと思いますが、姿勢からの影響というものも少なからず存在していると思います。


最後に

今回は良い姿勢をしてはいけない理由として、形だけを意識して、過剰に努力してしまうことの弊害をお伝えしました。


姿勢は、身体の使い方や癖などの結果として生じているものです。


そのため、姿勢だけ帳尻を合わせるようによく見せても、中の機能が伴っていない場合は、身体の不調は変わりません。


見た目は少し変わるかもしれませんが、一時的ですし、身体を壊してしまっては本末転倒になってしまいます。


無理に良い姿勢をしようとせず、良い姿勢に自然になるように日々身体のケアをしていきましょう。


まずはご自身の身体に向き合うところから始めてみませんか?









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