姿勢矯正って意味あるの?
こんにちは。
私は普段理学療法士として、日々患者さん、利用者さんの身体に携わっているかたわら、エステサロンでのコンディショニングの施術なども行なっています。
保険内、保険外を行き来しながら活動していますが、そのどちらでもよく聞く悩みがあります。
それは「姿勢の矯正したほうがいいですか?」です。
保険内であろうが、保険外であろうが程度に差はあれど、身体に関しては同じような悩みを抱えているということですね。
今回は、姿勢矯正について簡単にですが語ってみようと思います。
「姿勢矯正って必要なの?」
「そもそも矯正ってできるの?」
「姿勢矯正ってどんなことをするの?」
などで悩んでいる方はこの後の内容は参考になると思います。
気になる方はぜひ続きを読んでみてください。
姿勢矯正は意味なし
結論から言ってしまうと、姿勢矯正することに対して意味はありません。
そしてその効果もよくわかっていません。
こう言ってしまうと、姿勢を良くすることに関して意味がないように捉えてしまうかもしれませんが、そういう意味ではありません。
ここでいう姿勢矯正とは、
『姿勢を良いと思われるところで、無理やり固定して止めてしまう』
『正常から外れた部分を元に戻そうとすること』
という意味で使っています。
「矯正」という意味には
欠点・悪習などを正常な状態に直すこと。
と書かれています。
悪いところを直すという意味で用いられることが多いですね。
では姿勢における悪いところとはどこでしょうか?
これが問題です。
姿勢というのは、全体で見たときにその場の環境に合わせて適応できるように設計されるようになっています。
ざっくりいうと、「今現在においては」その姿勢で悪いところは無いと言ってもいいです。
そのため矯正という言葉を使うには適さないと考えています。
姿勢は矯正できるのか?
もう一つの疑問として、「そもそも矯正することってできるのか?」ということについてですが、
姿勢というのは、見える範囲から見えない範囲まで幅は広いですが、常に変化しています。
そのため、同じところで動かなくしようとしても、私たちが人間で動物である限りその場にとどまることはできないのです。
逆に無理に動かなくすることで、筋肉を過剰に使用してしまうため、バランスが悪くなったり、身体に不調が出るなどが起こる可能性があります。
そう言った意味では、姿勢矯正はできないし、やろうとすることはむしろ危険だと言えます。
正しく姿勢矯正をするためには?
では正しく姿勢矯正をするためには、どうすればいいのでしょうか?
重要なことは、「姿勢を治そうとしない」ことです。
先ほども言いましたが、姿勢とは常に「今現在の身体で」環境に適応するようにできています。
そのため、今の身体ではその姿勢がベストな状態になっています。
その状態で見た目だけを姿勢を治すことは意味がなく、姿勢を良くしたいのであれば、今の身体の状態を改善する必要があります。
今の身体の状態を改善するためには、
・日々の習慣を見直す
・運動習慣をもつ
・ストレッチなど身体の硬い部分をケアする
など姿勢以外の部分に目を向けることが必要です。
最後に〜姿勢矯正の意味を考えよう〜
今回は姿勢矯正について考えてみました。
世間にある姿勢矯正を謳っているサロンや整体院などは数多くあります。
その中のほとんど全てのものが、一定の効果があり有効な手段であると思います。
ですが、あなたが姿勢矯正をする意味があるのか、姿勢矯正をして何をしたいのかについて一度考えてみてください。
今回の内容が少しでも参考になればと思います。
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