薬やワクチンに頼らずにパワーアップ。戦場医学である西洋医学の弱点を超えて
西洋医学は戦場医学と言われます。
もともとは、戦場の中で生まれた医学だからです。
なので、死に直結するかもしれない救急医療は、西洋医学の得意分野になります。
「傷ついた兵士を回復させ、可能なら再び前線に送り出す」
これが大きな目標になっているので、
とりあえず、長期的な副作用は考えず、とにかく、命を救い、早い回復を目指していきます。
そのために西洋医療が前提にしているのは、
・まず、循環や呼吸を安定させ、とにかく「死なないようにする」。
・次に点滴などで、水分や栄養補給を同時に行い、体力の回復に努める。
です。
この西洋医学のおかげで、「命が助かる」面はあると思います。
しかし、弊害もあります。
とくに「慢性疾患」に対してです。
というのも、「自然治癒力」よりも、手術をしたり、薬を飲んだりして、強制的に病気を取り除く、それでこそ回復するという考え方に立っているからです。
なので、特定の「敵」~例えば、「高血圧」「コレステロール」「悪玉菌」をつくり、抗生剤や薬を使って、その数値を下げることをします。
たしかに、その「敵」にきく薬を使うので、数値が「改善」します。
しかし、ここに落とし穴があります。
例えば、抗生剤を使えば病原菌は死にます。悪玉菌もやっつけられます。
しかし、同時に、自分に必要な「善玉菌」も全滅してしまいます。
例えば、コレステロールを下げる薬を使えば、数値は下がります。
しかし、同時に、認知機能の低下や糖尿病のリスクも高まります。
・・・
こうやって、「あちらを立てれば、こちらが立たず」を繰り返すことで、別の不調を連れてきて、薬がさらに必要となり、やめられなくなっていきます。
実際、この「薬漬け」の問題を考えたお医者さんがいます。
熊本県で松田医院和漢堂を開業されている、松田史彦医院長先生です。
日本で初めて、「薬やめる科」をつくられたおもしろい?・・・すごい先生です。
あちこちの不調の為、何十種類もの薬を手話放せない(飲む)状態になっている人が結構います。しかし、
・何年も飲んでいるのに、体調が悪い。
・薬なしでは、そして、量を増やさないと眠れなくなっている。睡眠薬中毒かも。
・血圧の薬を飲み続けていたら、元気が無くなってきた。
・・・
などの声も聞かれます。
そこで、松田先生は、少しずつ薬を減らしていくことで、その体調不良を減らしていく、体調不良をなくしていくことに尽力されています。
ズバリと表現しているのが、「薬の9割はやめられる」です。
そして、次のような「養生十訓」を紹介しています。
ドラッグストアも増えてきて、気軽に「薬」を手に入れられるようになってきました。
しかし、その分、薬を安易に使う傾向も強まりました。
使い方を間違えれば、むしろバランスを崩す、別の部分をいためてしまいます。きつい言い方ですが、
「薬は毒でもある」と言う言葉は、いつでも覚えておきたいです。
そういえば、ヨーロッパの高齢者は薬をほとんど飲まないそうです。
そして、平均寿命は、日本と比べても「2歳」くらいしか違わないそうです。
もちろん、平均寿命なので、個人差もありますし、文化や習慣、気候など様々な違いが影響しているとは思いますが、薬を飲まないで、「自然に」生きたとしても、大きな差がないことは言えます。
不自然なほど薬を飲んで(薬漬けになって)、長生きした方がいいのか。
自然のまま、薬を減らして生きた方がいいのか。
この辺りは生き方の問題ですが、本来の健康は「楽に生きること」であって、血圧やら〇〇値など、基準値という数字に合わせるのが健康ではないはずです。
「正常値」に戻そうと「我慢」「窮屈」な生き方を続ければ、それこそ、ストレスで心身をおかしくしてしまします。
実際、フィンランド症候群と言う言葉もありす。
また、たくさんの薬を使い続けることで、別の体の不調を呼び寄せてしまします。
風邪などをひいただけでも、ついいろんな薬に手を出してしまう私です。
最近、古典的な名著ですが、野口晴哉先生(野口整体の創始者)の「風邪の効用」を読んでびっくりしました。
風邪は体のお掃除。体がよくなろうとする表れだから、治そうとせず経過させることが大事。うまく経過させると、蛇が脱皮したようにさっぱりする
と書いてありました。風邪の症状はすべて「自浄作用」。また、「熱に弱いがん細胞は発熱によって一掃されている」と聞いたこともあります。
私たちの体には、免疫機能もありますし、自然治癒力もあります。薬やワクチンばかりに頼らなくても、日頃の食事や睡眠、運動などの生活習慣で、パワーアップさせることはできそうです。
自分の体です。自分で面倒を見て、病気になったら「サイン」とうけとって、生活(習慣)を見直すことで、自分で健康を取り戻していきたいですね。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです