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「のび太メソッド」からの学び ②

のび太という男の子は、実は想像以上に人生を上手に歩んでいるのではないか。のび太の人生は、一見して失敗の連続の様ですが、のび太は人生の重要な節目においては着実に夢を叶え、負け犬・のび太から勝ち組・のび太に変身しているのです。そんなのび太ならではの成功法則~「のび太メソッド」は、どんなダメな奴でも夢がかなう、魔法の法則です。

今回紹介するメソッドは次の通りです。

・ 有能でも、優しさがなければ敵を作ってしまう。
・ 妬むよりも、相手の長所を素直にホメる
・ どんなに憎い人でも優しくする
・ 当たり前の人間関係こそ大切にする。でも依存しすぎない。
・ 自分より、まず他人の幸せを望む

「のび太という生き方」より

グズで、のろまで、けっこう「ダメな人」と思われるのび太君なのに、本当に不思議なほど、周りに人に慕われ、応援されています

野球が下手でも、ジャイアンたちは、遊びに誘います。

どんなに勉強ができなくてもママや先生は、見放さないです。

これは、漫画だからでしょうか?
どこにの「見捨てられないのび太の強さ」があるのでしょうか。
 

残念な人の仕事の習慣」(山崎将志著)という本が流行りました。

「努力はしている、でも成果が出ない」。

残念な人は、段取りやちょっとした時間の使い方が下手で、思ったような仕事ができないというような事が書かれていました。

昔の私は、それを読んで、「少しでもできる人になりたい!」と、がむしゃらな努力をしましたが、うまくいったところもある反面、何か苦しくなったことを記憶しています。

そして、後から知ったのですが、著者の山崎将志さんは、「残念な人」が悪い(ダメ)と言っていなかったということです。

販売戦略として、目につくタイトルにしていますが、特にチームの中に「残念な人」がいることで、逆に潤滑油的な役割だったり、互いにフォローする機会が増え、チームワークが良くなったりする存在ともなっていると指摘されていました。

確かに、プロのスポーツ界でも大型補強がされたり、企業で優秀なエリートばかりが集まったりしても、「チーム」「プロジェクト集団」として、うまくいかないことが多かったりします。

特に個性、自己主張が強い集団になればなるほど、まとまりがなくなってしまいます。 

のび太君は、ある意味「残念な人」でしたが、チームの一員として、愛されている。

そして、みんなを「くっつける」存在として、必要とされているとみることもできます。

また、のび太君のやさしさは、才能ともいえるものがあります

喧嘩やトラブルの時に、相手に意地悪をするような時もありますが(子供ですから)、でも、心底憎んだり、存在そのものを全否定したりすることはありません。

また、映画などの大冒険ストーリーでよく見られますが、乱暴者のジャイアンの普段は見せないような優しさを「引き出す」ことをしています。

自分に優しくしてくれる人を排除しよう、見捨てようとは思いません。

優秀なできすぎ君になくて、のび太にはあったもの。
周囲の気持ちに配慮できる思いやりや優しさ、柔軟性。
 
「自分より、まず他人の幸せを望む」
これって、さらっと書いてありますが、なかなかできないことは、自分を振り返っても良く分かります。

まず、自分の幸せ、得になることを考えてしまうし、自分の人生が思うようにいっていないと、相手の不幸を喜んでしまう心も出てきます。

しかし、のび太君は違います。

結婚前のしずかちゃんのお父さんのセリフにも出てきます。

「あたし…不安なの。うまくやっていけるかしら」と言う問いかけに、こう答えています。

「やれるとも。のび太君を信じなさい。のび太君を選んだきみの判断は正しかったと思うよ。あの青年は人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。それがいちばん人間にとってだいじなことなんだからね。
 
のび太君って、実はすごい人なんじゃないか。

人生の向き合い方が素晴らしくて、ちゃんと成功の道を歩んでいるんじゃないかと見直させられた一コマです。
 
人は、能力があるか無いかで、自分に役立ってくれるかどうかより、自分のために何かしてくれるその態度、気持ちがうれしい。

プレゼントの中身より、自分の事を考えてプレゼントしてくれたその行為自体が最高のプレゼントです。

機械的に自動送信するメールより、手書きの手紙がうれしいのは、自分のために「書く時間を使ってくれた」こと、私の事を「思ってくれた」ことが伝わるから。
 
のび太君の利他の精神、優しさが身に付けられたら、人間関係のトラブルや悩みもぐんと減るでしょうね。
 
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです