顔は履歴書~乱れた暮らしなんてしていれば、すぐにそういう人間の顔になる
「暴れん坊将軍」でおなじみ、松平健さん。
1978年の番組放送開始以来、25年間の永きにわたって愛され続け、確固たる地位を築きました。
また、その後「マツケンサンバ」で新境地を拓きました。
今も、たびたび、ブームを巻き起こしています。
そんな健さんも、はじめからスターだったわけではありません。
貧し家庭に育ち、高校を中退。
すし職人の見習いをしている時に、見た映画で石原裕次郎さんに憧れ上京。八百屋で住み込みの定員をしながら劇団に通っていた時もあったそうです。
ずっと役らしい役をもらえない中、ようやくであったのが「暴れん坊将軍」の将軍役でした。
はじめは、3カ月で放送終了予定でしたが、25年も続きました。
その秘密は・・・?
あるインタビューで次のような話をしています。
師匠にあたる勝新太郎さんは、いつもアドバイスらしいことはほとんどしなかったそうです。しかし、数少ない指導の一つが「将軍らしく遊べ!」でした。
健さんが将軍役に抜擢された後も、安い居酒屋で飲んでいると知って、激しく叱責したそうです。
将軍役なんだから、もっといいところで遊べ!
安い店に行っていると、それが演技に出る。
借金してでも高級店で飲め!
きっと、言葉の真意としては、
「自分の器を小さく見積もるな」ということだったのではないか
と健さんは述懐しています。
「顔は履歴書」と言われることがありますが、顔の変化があらわすのは、その人の内面の成長や後退、日々変わっていくことが顔つきに刻まれるがゆえに、「履歴書」たり得るからです。
いつも穏やかな気持ちでいれば、ニコリと表情も柔らかくなります。和顔です。
しかし、いつも怒ってばかり、不平不満ばかり言っていると、口が「への字」に曲がっていきますし、眉間に縦じわも多くなります。
イギリスの俳優であったオードリー・ヘプバーンは
美しい唇であるためには
美しい言葉を使いなさい。
美しい瞳であるためには
他人の美点を探しなさい。
と言っていました。外見だけでなく、内面の美しさでも多くの人々を惹きつけた大女優ならではの言葉だと思います。
そして、「顔が作られる」のは、何も俳優さんだけではありません。
日々、決断、判断の連続になる外科医や経営者の人多くは、鋭い眼光とシャープな顔立ちをした方が多いそうです。先の先を考え、目の前の恐怖や不安に対して、立ち向かっていくため、アドレナリンが分泌されて「戦闘モード」になることが多いからです。「精悍な顔つき」といったらよいでしょうか。
逆に、小児科の先生や和顔をしたお坊さんらは、どちらかというと、穏やかで見た人を「ほっとさせる」ような表情をしている方が多いです。セロトニンが分泌されて、心も体もすっきりと目覚めた状態になっていることが多いからです。目がぱっちりしてきて、姿勢筋や抗重力筋が良くはたらき、顔が引き締まってきます。何より若々しく見えるようになるそうです。
性格や思考~日々頭の中で考えていることが、表情や顔の「美しさ」にも影響を与えます。そして、その人の立ち居振る舞いや雰囲気をも変えていきます。
顔はメイクでごまかせるかもしれません。
でも、立ち居振る舞いや雰囲気はごまかせません。
見る人(感じる)人が見れば、分かります。
この人、やばいとか、この人は伸びるとか。
エレガントだとか、王者の風格があるとか。
「普段の生活が問われるんです。
乱れた暮らしなんてしていれば、すぐにそういう人間の顔になる。」
健さんの一言。いつも、心にとめておきたいと思いました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです