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#63【就活・転職日記②】良い子の就職~新卒・百貨店編~
前回記事「【就活・転職日記#1】良い子からの脱却」の続編です。
前回記事では、私がなぜ、周りから良く思われたいという意識が強い真面目な良い子になってしまったのか、その弊害は何かという点について、当時の就職活動の話にも少し触れながら私の体験談を書きました。
(前回記事は↑のリンクから御覧ください)
この辺の話は、大学生より前の経験(小中高などの体験)からも深堀りできると思いますので、それはまた別の機会に書きたいと思います。
今回は、そんな思考を持った私が第一希望の素材メーカーへの就職が叶わず、唯一内定をもらった百貨店に新卒で就職した際の体験談を書きたいと思
います。
入社時の状況と配属先
私は2009年に、包装紙が一種のブランドとも言える大手の百貨店に新卒で入社しました。同期入社は関東圏で約50名程。約2週間の本社で財務諸表の読み方から百貨店の諸先輩方のお話等の研修を経て、婦人の雑貨売場に配属されました。婦人雑貨売場は、女性向けのハンカチやストールや傘、小物等を扱う売場です。グランドフロアと呼ばれていたと思いますが、化粧品やアクセサリーの売り場と階を同じくする1階正面玄関のエリアで、主に接客・販売を行う販売員として社会人の1歩を踏み出すことになりました。
配属された時に思っていたこと
販売員なんてバイトと一緒じゃないか、と思っていました。
別に第一希望じゃなかったわけでいやいや入った職場だし、
そのうち異動するか辞めるかしてやるという考えでした。
百貨店の「販売」というやったこともない仕事を馬鹿にしていたということと、当時の自分の状況を他責で捉えていたんですね。
百貨店に入社を決めたのは誰か?
それは私です。私が選んだわけです。
内定の時期から、新卒が最初に従事する仕事として販売をやるという事も知っていました。にも関わらず、第一希望の素材メーカーに入社することが就活における正解だった私は、不正解な選択をしている事に納得ができず、仕方がなく希望していない企業に入って不満を言いながら働くことで、本来はこんなはずじゃなかったんだというある種の言い訳をしていたのかもしれません。他の同期とは違うんだという事をアピールしていたのかもしれませんね。当然、真剣に目の前の仕事に取り組むことでその後の活路が見いだせることに気づいていないんですよね。真面目に取り組んだ結果、辞めるという判断は全然良いと思うんです。自分で体験した事を踏まえて考えて決断するわけですから。それを最初から放棄するというのは、本当にもったいないことですよね。良い子の私は当時、全くそのような意識はありませんでした。
今振り返ると情けない限りですが、それでもこの時代に百貨店に入ってくれた新卒を大事にしたいとおっしゃってよく飲みに連れていっていただいたマネージャーや厳しめでしたが明るく接して下さった当時の職場の方々には大変感謝しております。
当時のマネージャーから言われたこと
当時、本社人事の企画で、配属3ヵ月くらいで直属の上司から配属された新卒に対してコメントを色紙で伝えるというものがありました。マネージャーから私へのアドバイスは「お前はとにかく小さくまとまるな」でした。
その方は男性で茶髪にロン毛でおまけにカラコンも入っているというなかなかパンチのある方でした。
そんな人に自分のことなんてわかるわけないじゃないかと思っていましたし、正直当時そのコメントを頂いても何も感じませんした。
マネージャーはちゃんと私のことを見抜いていたわけですよね。
私が周りからどんな風にみられるかを意識して強がってだけいるので、思考だけ固まってうだうだしているんじゃなくて、自分で考えて思い切ってやってみろ。そんなメッセージだったのかなと思います。大事ですね。自分で考えてやってみた結果、失敗してもうまくいっても得るものがあるわけですが、何も動かさないでじっとしているだけでは何も変わらないですからね。
今振り返ると、これは後の転職活動で苦しむ点なのですが、真面目すぎて言ってることが論理破たんしないし綺麗なんだけど、逆に綺麗すぎてあなたという人間がわからない、というフィードバックをもらって落選が続くことも言い当てられているような気がします。
社内公募でBtoBビジネスの部署に異動
そんな私もなんとか約3年の販売経験を経て、
自分の希望する社内で空きがある部署に手を上げて異動できる「社内公募制」の申請資格を得ることになります。
もちろん受入先の事業部の方と面接して認められれば異動が叶うわけですが。
あまり認知されていないことなのかもしれませんが、百貨店のBtoBビジネスとして、SP(セールスプロモーション)のサポート事業というものがあります。具体的には、飲料メーカーがペットボトルや缶におまけ(マリオのキーホルダーとかピクミンのフィギュアとか)を袋付けして販売していることがありますよね。あのおまけの企画~生産までをやる事業なんです。
先輩に聞いたところ、昔BtoBでお中元・お歳暮の御用聞きをやっていたことがきっかけで、その後販促の相談に乗る様になり各社お付き合いの延長で事業として始めたとかなんとか。
私は入社3年目のチャンスを活かして自ら手を上げ、法人ビジネスの部署に異動することになります。
ここでも異動前から良い子思考で失敗を重ねることになります。
続きは、次回の若手法人ビジネス編で詳細に書いていきたいと思います。
本日もここまで御覧いただき、ありがとうございました。