“認知行動療法”で目標達成を目指す
芋子「お久しぶりです。約2ヶ月ぶりに私たちの登場です」
小野「(ゆっくり読む)あなたの脳に、ちょびっとお邪魔します」
芋子「ワンバランス盛田!?」
小野「あなたは、2025年の目標を立てました」
芋子「大体そうなんじゃないですか?」
小野「ここでダイブ!」
芋子「ヨギソダイブ……とか言いませんからね」
小野「目標を立てるだけ立てて、具体的にどうするかまでは考えていないでしょ?」
芋子「やめなさい。新年早々フォロワー様を減らす気ですか?」
小野「そこで今回は、当方128さんが立てた2025年の目標『創作小説を10本執筆する』を達成させる為に作戦会議を開こう」
1.何故なかなか書けないのか
芋子「10本ってそんなに難しくないじゃないですか。むしろ2023年3本、2024年5本という少なさのほうに引いていますよ」
小野「あいつはそうもいかないんだよ。毎回相当な時間を費やしているから。昨年春に『二十歳とパパとパパと』を執筆した際の反省記事を読むと、ちょっとした場面にさえも時間をかけていたことが分かる」
芋子「この時は前職を辞めてからの有休消化期間で、時間的余裕はかなりありましたからね。それくらいのまとまった時間が無いと書こうともしないということでしょうか。それは言い訳だと思いますけど」
小野「何度も書こうとはしているよ。例えば連続小説の第三話『ヤングケアラーくらみ』に関しては、冒頭の通信制高校のシーンがイメージできなくて止まっている状態。ここ数ヶ月、時間を見つけては参考書籍を読んだりYouTubeの動画を観たりしているから、そろそろ書き始めて欲しいところ」
芋子「プロットを読んでみましたけど、ちょっとこれテーマが難しくないですか? あとストーリー展開が物議を醸しそうですね……まあもう少しだけ待ちましょう。でも第二話から半年以上も経過していますから、流石に今月いっぱいが期限じゃないですか? マジではよ書け」
2.残り9本をどうするか。そもそも本数にこだわる意味とは
小野「ちなみに連続小説は全体で1本扱いのルールだから、『陽キャになれる島』をあと2,3話で完結させる一方で、並行して別の作品を9本仕上げねばならない。年間9本というのは40日で1本仕上げる計算だから、激務な仕事の合間にネタを9本も考えるところから始めるというのは結構タイトスケジュールだと思うよ」
芋子「そもそも年間10本にこだわらなくても良いんじゃないですか? 例えば極端な話、年に1本しか書かないけど、それが完成度高くて100スキ付いたりコメントも50件とか貰えるなら、それで良いと思うのですよ」
小野「当方さんは今年、勝負の年だと考えているんだよ。永遠に創作初心者のままで良いとは思っていない。いつも時間をかけて書いて、でも上手く書けなくて反省する。毎回それの繰り返し。いつまでそれを続けるのって話よ。だったら作品の完成度は一旦置いておいて、今年はとにかく書きまくって成長の糸口を見つける必要があるんじゃないの?」
3.行動が心を規定する“認知行動療法”
芋子「あのね、考えるだけなら誰でも出来るんですよ。それを行動に移すのが大変だから皆苦労しているんでしょうが」
小野「だから当方さんも10本は無理なんじゃないかって思っていた。しかし昨年末、とあるインフルエンサー? のインスタに興味深い投稿があったんだよ。ちょっと話が脱線するけど最後まで聞いて欲しい」
芋子「『行動が心を規定する』!?」
小野「彼女が紹介している本は和田秀樹著『前頭葉バカ社会』で、それには
と書かれてある」
芋子「認知行動療法って最近良く聞きますけど、何なんですか?」
小野「うつ病などあらゆる精神疾患の治療に使われているらしい。例えば“すれ違った友人に目をそらされた”という出来事を経験し、以下の4つのストレス反応が出たとする。
この『認知』『感情』『身体』『行動』のうち、感情と身体はどうにも出来ないけど、認知と行動は自分の意思でコントロール可能だと言われているんだ」
(※以下のサイトを参考にさせていただきました)
芋子「確かに、考え方を変えるとか、試しに行動を変えてみるというのは、やりやすいことかもしれませんね」
小野「で、インスタにはこんな画像も続けて投稿されていた」
芋子「行動することによって認知する、そして新たな行動にも繋がる……なるほど、『行動が心を規定する』とはそういうことですか」
小野「何が言いたいかって言うと『考える前にまず動け』『行動から入れ』ってこと。そしてそれは、精神疾患の治療だけでなく目標達成にも使えるのではないか、と考えたんだ」
4.だから考える前に動いてみた
芋子「ここで当方さんの話に戻るわけですか」
小野「考える前に動く。じゃあ具体的にどう動くべきかと考えた時に、昔やっていた『即興小説トレーニング』という小説投稿サイトを思い出したんだ(※現在は閉鎖)」
芋子「なるほど。『与えられたお題をもとに1時間以内に小説を書く』トレーニングをやりまくって、それをベースにブラッシュアップして作品として完成させれば良いわけですね。それならどんなに忙しくても1時間だけあれば出来ますし」
小野「だから当方さんが早速やってみたよ。サイトは閉鎖したけどお題さえあれば自分で出来るからね。お題は診断メーカー『即興小説のお題決めたったー』に出してもらった」
芋子「で、1時間でどれくらい書けましたか?」
小野「270文字だそうだ」
芋子「短すぎでしょ!」
小野「お題が『みかん』『カジノ』と来れば『みかんをたくさん食べたいからカジノで一攫千金を目指す』みたいなストーリーは容易に思いつくけど、そういう安っぽい話は書きたくなかったらしい。まだプライドが残っているんだろうね。だから40分くらい何も書かずに延々と考えたり調べまくっていた。あくまでもトレーニングだから、書きたくない話だとしてもとりあえず書かなきゃダメだと思うけどね」
芋子「まあ、“行動”したことでそのような“認知”に繋がったのであれば、それだけでも良かったんじゃないですか?」
小野「しかも、認知によって新たな“行動”も思いついたらしいから、効果はあったと思うよ。今後も週1ペースで1時間の即興トレーニングを積んでいけば年間52本。その中から9本だけブラッシュアップして作品として完成させれば良い。そう考えると年間10本の目標達成が現実味を帯びてくると思うんだ」
芋子「そんなに上手くいきますかね……」
小野「そして皆さんも、2025年の目標を達成させる為に、考えるよりもまずは動いてみてはいかがですか? 行動が心を規定しますよ」