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先送りという行為に伴う実害

 趣味でやっているカードゲームのマジック:ザ・ギャザリングがこれまた私が好きなアメコミのmarvelとコラボして、特別なカードを販売していたのだが、受注生産の為期限内であればいつでも良いとたかを括っていたところ、いつの間にか売り切れていた。日本では楽天市場で販売されているのだが、それが売り切れるのはまだわかる。おそらく当初の予定発注数を上回ってしまったのだろう。しかし、ならばと確認した海外公式サイトでもsold outとはどういうことか。受注生産である以上、注文すれば時間がかかれど手に入るのがウリではなかったか。釈然としない。

 そして、合わせてネットを見て回っていたところ、欲しかったものの一年前に販売が終了した受注生産カードセットがネットショップで販売されていて、今私は揺れている。明らかに定価の倍なのだが、このセットのカードはシングルで流通しているところを見たことがない。あまりにもなさすぎて、実は発売されてないんじゃないかと思ったほどである。それが今購入できる状態であるので、marvelを差し置いてどうしようと悩んでいる。そんなに強いカードではないし、もっと安く手に入れる術がありそうだが、そう思って一年間全く見かけなかったのだ。価値があるカードではないかもしれないが、これだけ悩むなら、抑えてしまうべきか。

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 ストレスによって生じる身体の不調は人によってそれぞれであろうが、私にとっては口内の不調がそれに当たると思われる。長らく自覚しておらず、ただの風邪のような体調不良なのではないかと思っていたのだが、悪化する際の状況と、ネットでの情報などを照らし合わせるとそうなのではないかと考えられる。普通に生活していて、舌先が痺れるような痛さに見舞われたり、口内炎がいくつもできたり、舌の端を軽く噛んだだけで凄まじい激痛が走るということはまずない。

 他にも症状はあるのかもしれないが、私が把握しているのはこれらであり、そしてこれらが生じることによる最大の問題は、飲食がままならなくなるということである。誰だって口内炎ができたらそれを避けるようにして食事をとるだろうが、舌先が痛かったり、両端が痛かったりすると、そんな方法で避けることはできない。どうしても食物が直撃して、飲食が更に面倒かつ嫌なものになっていくのである。

 私は漫画『thisコミュニケーション』のデルウハ殿ではないので、そこまで食事に重きを置いていないし、数食とれないくらいで別にどうということはないのだが、だからといって食わない訳にもいかない。その度に激痛に苛まれるのだが、正直言ってもう嫌だというのが本音である。これまで私はこういった不調に苛まれた時、これを如何に早く治すかということを考えていたが、ここに来て私はようやく学んだ。なってしまってからでは遅い、ならないようにするべきだ、と。あまりにも生活が面倒になってしまうこの状況には、究極的にはならない方がいいに決まっている。

 では、ならないようにするにはどうするべきか。純粋な体調不良であれば、なってしまう時にはなるものだからと割り切るしかないが、これに関してははっきりとした原因の予想がたつ。ストレスである。例によって、私にはストレスとなるものに思い当たる節がある。それがこれほどの不調をもたらすほどに私のストレスの原因になっているというのであれば恐ろしいが、常に頭の中にあり、それについてどうしようと考え続けていることが多い現在、それが原因の一つであることは間違いない。

 ではこれを払拭するためにはどうするべきか。結局のところ、そのストレスの原因となっている物事は、いわばタスクであり、片付けなければならない物事である。それをひたすら先送りにし続けてしまっているが故のこの事態であると考えられる。同様に先送りにしていたり、やろうやろうと思いつつ結局何もできていないということは誰しもあると思いたいが、先の理由がそうであるとするならば、私にとって先送りは非常に良くないものであると言える。何せ体調不良という実害をもたらすのである。SCPとして登録されていたりもする先送りという行為だが、仕事の遅延や周囲の迷惑といった物事よりも直接的な被害が生じるとなると、私も対策をせざるを得ない。

 如何にして対策するかと言えば、やるしかないというところに行き着くのだが、もちろんそれができるのであれば苦労はしない。その為、根性論ではなく、何かしらの指標を示す必要がある。どのようにそのタスクを片付けるべきか、道のりを可視化しなければならない。いきなり机に向かうのではなく、作業を分担し、着実に進めることを意識しなければならない。

 これのとっかかりとなりうるのが、おそらく以前から書いている手帳術のバレットジャーナルなのではないかと考えている。現在毎日の就寝時間と起床時間を記録しているだけだが、そういった状況からでも一念発起して即座に行動できるのがバレットジャーナルの良いところである。そして、バレットジャーナルはタスク管理に向いている。試験的に現在のストレス原因を分割し、細分化し、やるべきことを可視化して、少しずつことを進めてみるべきではないかと思う。

 そううまくはいかないというのは、もちろん私も承知している。昨日までできなかったことが、今日急にできるはずもない。しかし、何か行動を起こして、対策をしているという実感を作らねば、私の身体は不調をきたす。それに、先延ばしという行為に対して実害が発生するということが分かった以上、怠惰を極める私でも動くのではないか、とも思う。何度か経験しているが、口内不調によって食事ができない、喋れないというのは、非常に気分が悪い。タスクを片付けるだけでこれから逃れられるのなら、動く気になる、はずだと信じたい。未来の私に期待しよう。

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