歩く、歩く

最近、慢性的に疲れている。
６月は祝日がなかったし、湿気が高くて辛かったし、おまけに引っ越したせいでバタバタで、疲れがたまっているのかな、ということにして、毎日をやり過ごしている。

引っ越した先は、近所に小さい子が多くて、朝の通学の時間帯やお休みの日に、エネルギーの塊みたいな姿を見ると、自分はずいぶん遠くまで来たんだなあと思う。

８年近く、駅のすぐそばに住み続けてきたせいか、引っ越してからは、朝晩の通勤がなかなかしんどい。
大した距離ではないのだけれど、時々、歩いている途中で訳もなくしんどくなって、極度のノロノロ歩行になり、鞄がずしりと重くなって、ひきずりそうになる。
こんなに弱っていたのか私。
やっぱり、引っ越してよかったのかも。

更年期とかフレイルとか、年をとると、ネガティブな情報ばかりが入ってくる。
年齢に抗うのはしんどいけれど、何もしなければ、気力も体力も、落ちていくばかり。
歩いて歩いて、力をつけよう。

左目の奥を天使が押しているような気がしてまだ木曜日
（2023.7.1日経歌壇 穂村弘選）