## 子育てママ必見!親子関係を深める『ぼくのトリセツ』
おすすめ教育書シリーズ第5弾!
「ぼくのトリセツ」です。
前回紹介したのはこちら↓
どちらかとういと、学校の先生向け。
今回は、子育てに悩む、ママ・パパ向けの1冊はこちら↓。
どちらかというと、ママ向けです。
なぜか?
パパは同性なのでその特性を理解していることが多いからです。
自分の子の言動が理解できず悩んでいる子育てママにおススメの1冊です。
学校の先生も、学級だより、あるいは保護者会などで取り上げてみるのもいいですね。
保護者会で取り上げれば、その内容について話し合うこともできますよ。
親子に限らず、互いに気持ちのずれがあると、衝突はおこります。
夫婦だって、友達同士だって衝突は起こります。
大人であれば、どちらかが譲れば衝突は避けられます。
ですが、我慢して譲っているのであれば当然、ストレスがたまります。
愚痴をいってストレス発散できていればいいですが、
我慢の閾値を超えてしまうこともあります。
そうすると今度はもっと大きな衝突が起きます。
夫婦なら、場合によっては離婚することも…
やはり互いに理解し合える関係をつくりたいところです。
お互いにトリセツをつくり、理解し合うことも必要かもしれませんね。
では、
親子でなぜ衝突するのか?
それは、親自身ができると思っていることを、子どもができないまたはしないから。
また、親が思っていたこととは、全く違うことをしてしまうからです。
他にも自分だったら絶対に言わないようなことを、平気で言ってしまうからなどです。
以前こんな親子を見たことがあります。
私が電車の先頭車両の一番後ろ側に座っていたときのことです。
駅に停車し、ドアが開きました。
すると、2両目の先頭あたりに親子(ママと男の子4歳くらい)が見えました。
ママ「〇〇ちゃん走って前の方に乗りなさい!」
男の子は無言で走り出す。
ママ「ちょっと〇〇ちゃんどこにいくの?」
走り続け、男の子は先頭車両の一番先頭のドアから入りました。
ママも慌てて先頭車両の一番後方から乗車。
ママ「ちょっとこっちに来なさい!〇〇ちゃん勝手にそんな前に行っちゃだめでしょ😡😠!」
と男の子を注意し始めました。
このママは、その後、アドレナリンが出てしまったのか、興奮してずっと説教を続けていました。
男の子は、うつむいたまま黙ってママの説教をサンドバック状態で聞くしか選択はありませんでした。
本人に聞いたわけではないので、あくまでも想像ですが…多分当たっているとおもいます(経験上)
男の子はママの指示に従って走って前の方にいきました。
すると運転席が見えてきました。
おそらく、運転席がみたいという衝動にかられて一番前まで走って乗ったのです。
一方ママは、1両目に乗りたかっただけで、運転席の方までいこうとおもっていなかったのです。
親の言っていることをやらない子、できない子として責めてしまうのです。
できない・やらないのには、理由があります。
それが特性です。
その特性を理解しないことには、子どもの居場所はなくなります。
癇癪おこしやすくなります。
不安が増強されます。
二次障害がでてしまってからでは遅いです。
早めに気づいてやることが大切です。
子どもの言動の理由が分かれば、子どもの気持ちに寄り添った対応ができるようになり、親子共々自己肯定感が高まっていきます。
親子関係であれば、まず理解すべき親です。
小さな子どもが親の気持ちを理解することは到底無理です。
では今回の事例では、どうすればよかったのでしょうか?
「走って前の方に乗りなさい」というママの指示が曖昧だったのです。
これでは、
「前ってどこまでいけばいいの?」
となります。
ASD傾向が強ければ全く意味が通じません。
指示は具体的にすべきです。
ですが今回のような場合では、ママが乗りたかった場所を小さな子どもにもわかる言葉で伝えるのは難しいのも事実です。
あえて言うなら、
「1両目の前から4番目のドアから乗りなさい」
「1両目の一番後ろのドアから乗りなさい」
でしょうか…結構難しいですね。
「一番近いドアから乗りなさい」
なら、同じところから乗ったかもしれません。
手をつないでしまえば確実ですが、問題解決というわけにはいきません。
ではどうすればよかったのか?
一番前までいったとしても、注意せずに、
「どうしてママと同じところから乗らなかったの?」
と聞けばいいのです。
それだけです。
そうすれば男の子は自分が一番前まで行った理由を答えてくれます。
答えてくれたら
「教えてくれてありがとう💛」
「ちゃんとママにわかるように説明できてえらいね」
と褒めてあげることができます。
指示とは違ったことをしているのに、褒められ、自己肯定感も高まります。
こんな対応ができるようになるかもしれない1冊です。
ところで余談ですが、
この絵本の著者「のぶみ」さんは、
「ぼく!仮面ライダーになるシリーズ」をかいている人気絵本作家です。
仮面ライダー好きな男の子であれば、読み聞かせしたら喜びますよ。
以上、子育てに悩むママにおススメの本の紹介でした。
感想・質問などありましたら、気軽にコメントいただけると嬉しいです。
今後の指導や記事の参考にさせていただきます。
参考になる方がいたら幸いです。