見出し画像

最高の結果を出すKPIマネジメント 読書感想

感想と読んだきっかけ

現職でKPIについて、幹部陣がたびたび見直しをしていて自分でも何か貢献出来ないかと考え読んでみました。

前半のKPIとは何かという説明、どうあるべきか、どう設計して運用していくかについての説明がしっかりされていて、とても学びになっていた一方で後半の大部分を占めていた、実例部分はケースバイケースのように感じられて現状でのKPIマネジメントに具体的な形で活かせないと感じました。

ただこれは自分の経験値の少なさから来る物なのかもしれません。



KGI

Key Goal Indicator
期末に達成したい最も重要な数値目標


何を事業の成功とするかの定義で
組織によって売上だったり、ユーザー数だったりする。

ここのゴールが組織内での共通認識となっていない場合が少なくない。

思い描くゴール地点が全員バラバラの組織だと、いざKPIを作っても各々が目指しているゴールが違うのでうまくいかない。
そうなるとKPIマネジメントは手間がかかるだけの無駄な作業になってしまう。



CSF

Critical Success Factor
重要成功要因
事業成功のポイントを表したもの


KGIを達成させるために、必要なプロセス、業務。

現場でコントロールできるものでないといけない
現場でコントロールできる業務の中で最も重要な物がCSFとなり、そのCSFをどれだけやるのかがKPI目標となる。



KPI

Key Performance Indicator
CSFを数値目標で表したもの

全従業員がKPIに興味を持ち理解している状態が望ましい。
KPIが悪化したときに各現場で判断し対策を実施できる態が理想。

イケてるKPIは信号のようなもので
その数値を見れば事業の状態が一目でわかるもの。
沢山の数値があるならそれはただの、数値管理でKPIとは呼べない。

例えば信号に例えると
交差点に入っていくとき、信号が🟦でこのまま進むのか、🟡で減速するのか、🟥で一時的に止まるのかを把握する先行指標となる。

🟥なのにそのまま交差点に侵入すると、大事故になりますよね。

逆に🟦だった場合は、順調なので今の戦略、戦術で問題ない。

それぞれの色を見て、そこから進むのか減速するのか止まるのかを判断できるようなものにしておかないといけない。

🟦 KPI目標が達成出来ている
 選択した戦略、戦術がうまくいっているので変える必要はない。

🟡 目標未達
 問題が起きつつある状態。
 状況を分析し現状を把握する必要がある。
 それに応じて打ち手を検討する必要がある。

🟥 目標未達が継続している、大幅な未達
 戦略、戦術の変更が必要。


KPIマネジメント

KPIの設定から運用、振り返りまで

  1. KGI設定

  2. KGIと現状のギャップを確認

  3. ギャップをどう埋めKGIを達成するか施策(CSF)を検討

  4. 施策(CSF)の内どれを実施するか決定しKPIを設定

  5. KPIの目標値を設定

  6. 運用可能か整合性、安定性、単純性を確認

  7. KPI悪化時の施策を事前検討

  8. コンセンサスを取る

  9. 運用開始

  10. 継続的に改善を行う



KGIとビジネス

事業を通じてサービスやモノを作る。
それをお客様に買っていただく。
そこには責任が生じる。

どんな責任?

サービス、モノを買ってくださるお客様へ継続して買って利用しつづけられるようにする責任。
売って終わりではなく、お客様が困ったら相談に乗り、モノが壊れたら修理をする。
そして、継続的にサービスとモノを改善し続ける責任がある。

改善のためには、継続的に利益を出す必要があり、その原資としてお客様からお金を頂いている。
一時的に利益が出てその時だけ付加価値を上げる事に投資できても意味がない。

組織は継続的に利益を出し常に改善し続けなければならない。

究極的にはKGIは利益となる。
継続的に利益を出し続ける事がKGIの本質になる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?