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とある学生の話。

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同じ世界線のお話です。 全てが繋がってるけど全部パラレルワールドな気がします。
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#恋愛

深窓を覗いた日の話。

深窓を覗いた日の話。

新しい生活が始まると
新しい出会いも増えていく。
歩く度に知らない人ばかりで
初めての世界に胸が踊る。

見渡すかぎり大人びていて
そこにいる人が同年代だなんて思えない。
負けないように背伸びして
毎日必死に追いかけてる。
知らない人に追いつこうとしてる。

そんな毎日はやっぱり疲れるもので
そんな時に見つけた私の居場所。
私が唯一背伸びをやめて
ありのままでいられる部室。
そこで出会ったあの人は

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愛の話。

愛の話。

すごく仲の良い男友達がいた
小さい頃からずっと一緒にいて
一緒にいるのが当たり前なくらい
大好きで、大切で、家族みたいな存在
明日、そんな彼とお別れする

別に付き合ってた、とかそういう訳じゃない
確かに好きだった時期はあった
でもそれは、私が「好き」の種類が
よく言う“love”と“like”の違いみたいなのが
分からなかったっていうのが理由な気がする
告白、だってした
振られちゃったけど
それ

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天気雨の日の話。

天気雨の日の話。

自分で自分を認められなくて

捨てられたくないからと

喧嘩すらできずに

君が言いたい放題言って

君だけが罪悪感から解放されようと

別れ話を始めたたき

私が本当に言いたかったことを

結局最後の最後まで

別れ際でさえ笑顔を張りつけて

「行かないで」さえ言えなかった自分を

未だにずっと思い出しては

タラレバを並べて浸っている

そんな私が今日も嫌いだ

夜に散歩した日の話。

夜に散歩した日の話。

いくつになっても夜道ってやっぱり怖くて
誘拐されたらどうしよう、とか
お化けが出たらどうしよう、とか。

そして、そのまま死んじゃったらどうしよう
って妄想にいつも行き着く。
そんなことそうそう起こらないのにね。

まず、誘拐犯かお化けか分からないけど、
交渉して最後の言葉を残す妄想をする。
最後なんです。だから、誰かにLINEだけ
送らせてください、ってね

でもいつも、足掻いてSOSを出すか

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演者になった日の話。

演者になった日の話。

私は少女漫画嫌いだ。
恋愛小説もあんまり好きじゃない。

だって読んでるときは楽しいけど、
本を閉じた瞬間に虚しくなる。

誰かの1番になりたいのに、
誰の1番にもなれない。

一度変わろうとしたことがあった。
それまでの私は委員長タイプ。
言ってしまえば先生の犬みたいだった。

みんなから信頼はされていた。
でも誰も私の味方じゃなかった。
私をわかってくれる人は多分いなかった。

だって先生が言

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失恋をした日の話。

失恋をした日の話。

ひっそりと失恋をした。
何気ない会話の中で好きな人に彼女がいたことを知った。
しかももう1年近く付き合ってたんだね。
気づかなかった。

でもまだその頃は話したこともなかったから当然か、
最初はね、君の絵に一目惚れしたんだ。
春に黒板の隅にいたペンギンを見つけた。
この絵を書いた人と話してみたいと思った。
友達に聞いて君が書いたということは分かったのだけど何を話せばいいのか分からないまま夏になった

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雨の日の話。

雨の日の話。

雨の日は泣きたくなる
頭は痛いし、体はだるいし、
あの人のことを思い出すし
正確には “あの人たち”
私には忘れられない人が2人いる

1人は元彼。
初めてできた彼氏だった。
新学期が始まって病んでた私の話を
まだ話したことがないのに相談に乗ってくれて
それがきっかけでクラスでも話すようになって
映画を見に行ったり
花火をしたり
バレンタインにチョコを用意して
告白した
よろしくお願いしますって

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