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英語&翻訳解説【Is This Love】


まず曲を理解する

ボブが生み出した最高のラヴソングです。

心からの愛を告白している相手は配偶者リタではありません。

曲が書かれた当時熱愛関係にあったMiss Worldシンディ・ブレイクスピア(Cindy Breakspeare)です。

Cindy and Bob

1976年に出会ったボブとシンディはアイランドレコード社長クリス・ブラックウェル(Chris Blackwell)が所有するブルーマウンテン山中のリゾートホテルで何度もふたりだけの時間を過ごしています。

キングストンのボブの自宅で起きた銃撃事件後も、ふたりは避難先バハマのリゾートホテルやロンドンでCindyが借りていた高級マンションで水入らずのプライベートタイムを過ごしています。

Bahamas

そんな特別な存在だったCindyに対するあふれる想いをストレートに表現したのがこのロマンチックなダンスナンバーです。

わかりやすい英語で書かれた歌詞と美しいメロディをじっくり味わいながらボブと一緒に繰り返し歌いたくなる名曲です。

英語表現と訳し方

Treat you right
Treat ~ rightで「~を正しく扱う」です。

「君を適切に、君に相応しいように扱いたいんだ」と言っているので、より自然な日本語に置き換えて「大切にしたいんだ」と訳しました。

(イメージ画像)

I wanna love youにtreat you rightと加えることで、単に「愛したい」だけではなく、「大切にしたいんだ」という気持ちを伝えています。

ちなみにtreatには「化学薬品などで処理する」という意味もあります。

Hair treatmentのtreatです。

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Shelter
日本語にもなっていますが、元は危険や悪天候からの「避難所」を指します。

こんなのもshelter

転じて「住まい」、「住居」という意味で広く使われるようになった言葉です。

Food, clothing and shelterと言えば、「衣食住」のことです。

ホームレスのための保護施設はshelters for the homelessと言います。

Nuclear bomb sheltersなら「核シェルター」です。

For Jah provide the bread
最初のforはbecauseと同じです。

「理由」を示しています。

直訳すると「breadは神さまが与えてくれるから」です。

Breadはパンを指しますが、パンだけではなく「生きていくために必要な食べ物」という意味で使われる言葉です。

(イメージ画像)

Bread of life(命の糧)と言い換えることができます。

新約聖書ヨハネの福音書6章35節(Gospel According to John 6:35)に由来する表現です。

I am the bread of life: he that cometh to me shall never hunger; and he that believeth on me shall never thirst.

(King James Version)

わたしが命のパンである。わたしのもとに来る者は決して飢えることがなく、わたしを信じる者は決して渇くことがない。

(新共同訳)

クリスチャンなら誰でも知っているdaily bread(日用の糧)という言葉もあります。

「我らの日用の糧を今日も与えたまえ」

その日一日を生きのびるために必要な最低限の食べ物という意味です。

現代の欧米式食生活では、メインは肉(または魚)料理で、パンは添え物的存在になっていますが、ほとんどの人が貧しかった時代、パンは今よりずっと大切な食べ物だったんだと思います。

Is this love that I’m feeling?
This thing I’m feeling is love, isn’t it?という付加疑問文(tag question)の変形バージョンです。

付加するもの一覧

質問者(ボブ)は、とっくに答えがthis is loveなことを知っています。

ボブの心(イメージ)

でも言葉にして相手に訊ねて自分が間違ってないことを何度でも確認したいんです。

不安な気持ちの表れです。誰かを好きになってしまったことがある人ならボブがこのフレーズに託した気持ちが理解できるはずです。

Willing and able
Willing(喜んでする)+ able(出来る)で「意思も能力もある」というフレーズです。

もうひとつreadyを足して、ready, willing and ableという形で使われることが多いです。

「準備も意思も能力もある」という意味です。

こんな曲もあります。

I'm ready, willing and able... Lay your cards on the tableと歌っています。ボブはこの曲を知っていてちゃっかり引用したのかもしれません。

So I throw my cards on your table
Cardsとはトランプのカードのことです。

直訳すると「君のテーブルに俺のカードを投げる」です。

カードを投げるというのは、持っているカードを相手に見せる、つまり「手の内を見せる」ということです。

(イメージ画像)

君のことが好きで好きでたまらないという隠し持っていたカードをさらした訳です。

ちなみにトランプ一組はa pack of cardsと言います。

「トランプを切る」はcut the cards、「トランプを配る」はdeal the cardsです。

英語ではtrumpという単語は「切り札」を意味します。

Play a trumpで「切り札を出す」です。

このトランプカードでは駄目

韻を踏んでいる箇所

次の2か所で韻を踏んでいます。

I wanna love you
And treat you right
I wanna love you
Every day and every night

I…I’m willing and able
So I throw my cards on your table

翻訳する上で難しかった箇所

40年前から英語で歌ってきた曲なので日本語に置き換えるのは難しいかな~と思ったんですが、やってみると特に問題はありませんでした。

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