読書記録2024/12/11
2024/07/28
合計: 162 ページ
ぬかるみ派 『 ぬかるみ派 Vol.1 自己啓発 』: 162 ページ
ぬかるみ派、今もう三、四巻まで出ていたと思うけれども、手元にありながらようやく一巻に手を付けたところ、なんと遅い歩みだろうか、と思わないでもないけれども。
主宰の燕さん、もとはキュアロランバルトと名乗っていたけれども、それだけのロラン・バルト熱があるということがわかった、他にもなかやまきんに君に関する考察とか、修辞学と西村博之の関係だとか、興味深いことは甚だしかった、大学生の就活事情の語らいは、少し退屈だった。
2024/12/11
合計: 36 ページ
夏目漱石 『 文学論 上 』: 34 ページ
ジョルジョ・アガンベン他 『 民主主義は、いま? 』: 2 ページ
近日はだんだん失速してきている。夏目漱石、この透明にすら感じられる文豪の代名詞、この人の記憶としては、やはり小島信夫の『私の作家評伝』の方の、夏目漱石の章の最後の方に出てきた、「奥さんが死んだ旦那の脳を保存しておいてほしいと請願したというこのことに、並ではない情念を感じる」と、ほとんど記憶に頼った本当は何と書いているか怪しい引用ではあるが、確かその事に触れていたことは確かだ、その、夏目漱石のスライスされた脳について、つい思い出してしまう。
スライスされる前は、確かに文学について並ではない考えを持っていた。柄谷行人にも引き継がれた。「続・明暗」なんてものも書かれた。「文学論」は、どこか生き生きしている。