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おなかの風邪の時にできること
下痢や嘔吐、おなかの風邪(胃腸炎)になった時に、どうやってケアをしていたか覚えてるかな?大好きだった梅酢だけは、覚えているかもしれないね。嘔吐は背中をさする以外、できることがないと思っていたわたしは、お手当(ケア)を通して2つのことに気付きました。
愛情表現から生まれる安心感
1つは、見てるしかないのではなく、想いを行動に移せること。看病はある種の愛情表現だと思うのだけれど、表現できる方法が増えると、そこに想いも一緒に乗せられるね。そしてそれは双方にとって安心感につながるんだろうな、って思います。
見るから観察、そして身体への信頼へ
もう1つは、観察の眼が養われること。してあげるタイミングは大切だからこそ、そのタイミングを見計らうために、よく観るようになったと思います。水をあげて吐いたりして、失敗することもあったけれど、何度か繰り返していると、お互いに、こういう時どうしたらいいか、がわかるようになってきたね。お互いにと書いたけれど、きみの方がよりわかってたかもしれないね。そしてそういうのが、身体への信頼につながるね。
おなかの風邪のお手当
①梅酢を飲む
胃腸炎の時は、胃にウィルスが入っているから、体は胃酸でどうにかしようと一生懸命。そういう時にお水を飲むと、体は胃酸が薄められて困るので、吐いてしまうそうです。梅酢は胃酸を薄めずに水分と塩分を上手に身体に届けられるから、梅酢をあげるとびっくりするほど吐くことがない。濃さは飲んでみて美味しいと思うちょっと濃い目。身体が欲するからか「もうちょっと飲みたい」と思っても、焦らず少しずつ。一気に飲むと胃に負担はかかるからね。梅酢がない時は、梅干しを刻んで白湯に混ぜたもの、塩を白湯に溶かしたものでも大丈夫。だけど「うめじゅがいい、うめじゅちょうだい」ってよく言ってたね。
② 湯たんぽでお腹を温める
湯たんぽは、とっても万能。わたしは天然ゴムの湯たんぽが好きだけれど、天然ゴムで作るメーカーも少なくなってきました。今後もずっと買えるといいな。使い方は、湯たんぽに、70~80度くらいのお湯を1/3~1/4くらい入れて、空気を抜いて栓をする。それをお腹の上に置いて温めることで、胃や腸が働くお手伝いになります。
わたしは湯たんぽに先に水を入れておいて、そこに沸騰したお湯をいれてだいたい70度くらいになるようにしていましたよ。そして小さい頃は、お腹に乗せても重たくならないようにお湯も少なめに。ほんわりあったかいと気持ちもよいから、すぐ寝たりもしてましたね。寝ることが、風邪の時の一番の特効薬だと思うから、風邪のときは「早く寝なさい!」ってよく言ってたでしょ?眠れなくても身体を横にしてあげるだけで、身体は全身に血液を巡らすのが楽になるよ、って伝えていたのも覚えていてくれてるといいな。
梅酢の使い方
おなかの風邪以外での梅酢の使い方は、夏場の熱中症対策。幼稚園や小学校へ水筒に入れて持っていってたのを覚えていますか?白梅酢をご飯に混ぜて、酢飯風にするのも好きでしたね。そこに白すりごまや大葉を刻んだものを入れたりして。酸味が気になるなら、少しだけ蜂蜜を入れてくださいね。ピクルスや酢の物、ドレッシングなどにも利用していました。米酢とは違うさっぱりさがありますね。また外用の使い方として、うがい薬にも効果があるそうです。
梅酢の効果
・ウイルス増殖抑制作用、ウイルス不活性(消毒)作用
・食欲増進・消化促進
・疲労回復
・腸内環境の改善
ウイルス増殖抑制作用(抗ウイルス作用)やウイルス不活化作用(消毒作用)を示すことを見出し‥(中略)‥これらの結果に基づいてうがい薬として用いた場合の呼吸器感染症への予防効果を臨床研究として調べ、感染防御効果として有意な結果を得た。