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離乳食の作り方は「料理研究家リュウジ」が教えてくれた


離乳食作るの面倒くさい

娘は現在生後9ヶ月。
日頃食す離乳食は、後期に該当する。

以前ブレンダーしか勝たんというnoteを書いた。
革新的な調理器具は、離乳食の調理をエンタメにしてしまう。

しかし、後期となってくると、ブレンダーだけでは立ち打ちできなくなってしまった。
成長するにつれ、噛む力や飲み込む力もどんどんついてきた。
栄養価もより一層高く、そしてバランスも良くしなければならない。

だから食感や味付けなども大きく変更し、徐々に大人の食事に近づける工夫が必要だ。
どれぐらい煮込んだら柔らかくなるんだろう。
どれぐらいの大きさになると歯がなくても噛めるんだろう。

食感も難しいけど一番難しいのは味付けだ。

「離乳食は薄味がいいよ」って言われるけど、どこまでが薄味なのかよくわかんない。
塩、味噌、だし、これらは市販のやつでいいの?
濃い味、辛い味が好きな僕たち現代人にとって味付けは難しい。

ヤバい。考えること多いぞ。

離乳食を作るのがだんだん面倒になってきた。
あんなに楽しかったブレンダー時代から、状況は一変する。
できるだけ速く、そしてなるべく美味しく作りたい。

食材本来のうまさを最大限に引き出して、素早く離乳食を作る。
これが離乳食後期の理想だ。

カレー作って気が付いた

そんな課題を感じていた時、別で夕食を作ろうとしていた。
最近はYouTubeで料理動画を見ながら作ることにハマっている。

だって簡単だし、ウマいし、間違いないもん。

今日の献立はカレー。小学校1年生の息子がリクエストした。
味付けはもちろん甘口だ。

そして見た動画がこちら。
調理する中で、刻んだ玉ねぎをレンジでチンしている。

この時、僕は時短テクニックに感動すると同時に、玉ねぎは水分を飛ばすと辛味が抜けやすくなりより甘くなるということを初めて知った。

そして完成したカレー。

ごはん盛りすぎた

お!? めちゃくちゃウマい!
そしてビックリするほど甘い!

でもこれ、ルウの甘さじゃないぞ。
野菜本来がもっている甘さが際立って、マジで美味しい。

そういやこのテクニック、離乳食にも応用できないか?
時間をかけるのが面倒なら、電子レンジをフル活動して時短し、野菜のポテンシャルを引き出してやろう。

電子レンジで時短&水分調節

刻んだ野菜は、とにかくチンだ。

玉ねぎはラップせずにチン。
ブロッコリーはラップして500Wでチン。
人参は水を入れてラップをしてチン。
さつまいもはラップをして500Wでチン。
冷凍した鶏ムネミンチは解凍するためにチン。
白菜やエノキは火が通りやすいのでそのままに。

まるでギョーザ作りだな

あとは、ほんの少し調味料を入れて炒めるだけ。

こんなのでうまいのか?
献立は「さつまいものサラダ」と「中華丼」。

さつまいものサラダ      中華丼(餡のみ)

半信半疑で味見をしてみる。

え!? うまっ! そして甘い!

調味料はほとんど入れてないのに、野菜の甘さで十分料理として成立している。
そして娘にあげてみた。

あーん…。モグモグ。


・・・


がっついてる!
スゴい!これは嬉しいぞ!

サンジのチャーハンを食べるギンのように、ガツガツ食べている。
(流石に泣いてない)

漫画ONEPIECE 第44話 ”三人のコック”

あげるペースが遅れると怒り出すほど、がっついている。
そして完食してくれた。
なるほど、これが料理か。

ごま油とにんにくと人工調味料で育った僕だったけど、今回初めて野菜本来の甘さに気づいた。

離乳食は馳走

料理を振る舞うとき、そのエッセンスが離乳食にすべて入っている。
味付け、温度。栄養、そして調理するスピード。
これらが全て最適になったとき、料理は爆発的にうまくなる。

そして離乳食は料理の基本であり、馳走だ。
まさか育休中にはまったYouTubeの料理動画から離乳食に活かせるとは思っていなかった。

リュウジさん、ありがとう。
離乳食は、バズレシピだったんだね。
美味い離乳食の作り方を教えてくれたのは、あなただ。


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