育休3日目 出産前日の心境
今日、心の底から育休をとってよかったと思えた。
いよいよ明日は出産
今日、妻は入院する。
カイザー(帝王切開)を予定しているので、出産前日から病院に入る。
そんな妻は、朝からどこかぎこちない。
どうやら心配しているらしい。
妻曰く、心配は2点。
・一つは、腹を切ること。
・もう一つは、赤ちゃんを産むこと。
誰だって身体を切り開くのは、嫌悪である。
ましてや新たな命を目前に、文字通り命がけの手術となる。
ちなみにカイザーは全体の出産のうち約22.4%、つまり5人に1人の妊婦が経験しているらしい。(帝王切開ナビ)
今でこそ一般的だが、それでも手術には変わりない。
また妻は、第一子出産時にノイローゼとなった。
新たな命を迎えるのは、並み大抵の覚悟では難しい。
あらゆるプレッシャーが妊婦を襲う。
だから心配なんだそうだ。
妻にただ寄り添った
不安を完全に取り除くことは難しい。
でも紛らわすことはできるはず。
僕はそんな妻に、朝から病院で別れる夕方まで、ただ寄り添った。
ひとつひとつの会話を大切にした。それだけだ。
話題は他愛のないものばかり。
一日の寒暖差が激しいことについて。
長男の小学校の様子や学校参観について。
退院時に持参する荷物について。
産まれてくる赤ちゃんの名前について。
この昼食が最後の自由食であることについて。
病院の駐車代が妙に高いことについて。
最近妻が食べ過ぎていることについて。
面会時間がやっぱり短いことについて。
研修医に教え子がいることについて。
病院スタッフの心配りが素晴らしいことについて。
スタバの新作タンブラーがイケてることについて。
お宮参りについて。
そして、明日には新しい命が誕生することについて。
一日ずーっと病院で妻と会話をした。
こんなに余裕をもって妻と話ができたのは、僕が休んでいるからだ。
出産はすでに始まっていたのかもしれない。
そして、育休も同じく。
あの瞬間は、間違いなく育休には必要だった。
育休は産前から始まっている
こんな僕のnoteなんて、情報社会に埋もれているに違いない。
でも、どうか聞いてほしい!
管理職の方や、これから育休を考えている旦那さん、主人に育休をとってほしいと密かに願っている奥さん、現代社会学に関心をもっている学生さん。
いや、すべての人に伝えたい。
育休は、間違いなく産前から始まっている。
新しい命の誕生以上に、尊いことなんて存在しない。
出産を控えた妊婦さんは大役を担っている。
だからこそ、心身ともに健康かつ安心した状態が必要だ。
妻は僕と過ごせたことを喜んでいた。
そして僕は、そんな妻が好きだ。
今日、心の底から育休をとってよかったと思えた。
新しい命を迎え入れる準備は、すでに万端だ。
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