FF8を20年ぶりにプレイしてみた⑱「伝えることが苦手なヤツはスコールから学べ。」
【 前回までのあらすじ 】
図書館でエルオーネと会い、これまで見て来たラグナがいるあっちの世界はエルオーネによる現象であり、過去であること知ったスコール。
そしてエルオーネはイデアのSeeDを名乗る者たちへ引き取られバラムガーデンを後にした。
プレイルール
・攻略本、攻略サイトは使わない
・縛りプレイ、やり込みプレイは次の周回以降にやる
前回の記事はコチラ↓
FF8を20年ぶりにプレイしてみた⑰「SeeD、エルオーネ、スコールのトラウマ。」
1人、部屋で悶々としているスコールの元へリノアが登場。「またまた、おハロー」
独りで抱え込むタイプであるスコールを気遣って会いに来たリノア。良い子だなぁ~。
でもスコールは相変わらず独りにしてくれ状態で。
このセリフ、リノアのセリフの中でも好きな部類です。
リノアが会いに来たことに気を遣わせないための配慮にもとれるし、スコールの力になれない(頼ってもらえない)悲しみを隠しているようにも見える。
来たー!FF8の中でも人気トップクラスの町、フィッシャーマンズ・ホライズン!
25年ぶりのこのプレイ、楽しみにしていたイベントトップクラス!
船モードのバラムガーデンを操縦する事ができないため、舵を切れずに激突。
ムービーとポリゴングラフィックが同時に流れるFF8ならではの技術。迫力があるシーンですよね。
念願の大物が掛かるも、更なる大物が掛かってしまい命の危険が!しかし、釣れた大物も捨てがたい、人間の欲深さを自然と描いている。
バラムガーデンを代表してF.H.の町民と会ってくるように任される。
まぁ確かに。シドが直々でもいいし、シュウ、他教師陣でもいいところであある。
ただ、スコールの成長を兼ねていると考えればシドの選択はベターでしょう。スコールはSeeDに託された真の任務、(G.F.の副作用で忘れている)スコール自身の過去から続く運命を任されることになるのだから。
実はバラムガーデンの塗装作業はF.H.の町民達によるものだった。
円形の施設?の真ん中に町長が住んでいるのですが、その周りを囲む野球ドームみたいなものは何なんだろう?ソーラーパネルのようなものだったりするんだろうか。
ティンバー以来?の酔っ払い。道端で昼間っから酔いつぶれていられるのは治安の良さを演出しているのかな?ただ同時にやや貧しい町であるような演出にも思える。現実的に考えると、住民の民度と地域の経済状況は結構関係している。
なぜかノーグを知る人が。ノーグは死んだよ…
壊れたままのステーション。改札らしきものが手前にあり、奥に続く線路。昔はエスタとの往復で使っていたという設定だったと思います。でも、エスタとの交流が疎遠になって、目的をなくし退廃していったのでしょう。
こういう町の作りから世界の設定を読み取るのも面白い。
ユーモアの利いた作業場のおっさん。都会的ではない、地方ならではの雰囲気がこういう会話でも感じられる。
F.H.代表、ドープ駅長。争いを好まない。どんな事でも話し合いで解決できると信じている人。だから、スコール達(ガーデン)のような武力集団を歓迎していない。争いが争いを呼ぶということで、スコール達へ早く出ていくように要求。
スコールは結構、大人っぽいと考えが出来るというかやっぱり根が真面目なんですよね。17~18歳の反応としてはアーヴァインの方が多数派ではないかと思う。
駅長婦人も早く出て行ってくれと言わんばかりに争いを否定する。
この会話が後のやり取りに大きく影響するんですよね。その会話は個人的にスコールの名シーンの1つと言っても過言ではないと思う。
隠しドローポイントかわからないけど発見。中盤でアルテマをジャンクションできるのは有難い。
攻略サイトを見ないでプレイしている+25年ぶりで、テントでケアルガ精製を忘れていました。
アルテマがあってよかった。
このセリフの吹き出し方、工夫を感じますね。1つのウィンドでまとめずに、分割する事で緊迫感が出てる。
誰かのために戦う人もいれば、誰かのために戦わない人達もいる。若いリノアはまだ「人にはそれぞれの正義があり、どれも正しく、どれも間違っている」ことが分からないのは当然でしょう。自分達や特にスコールの頑張りを知っているからこそ、それを否定されてしまい、だけど言い返せる言葉も持っていない自分達の未熟さが悔しいんだと思う。
ガルバディアを呼んだのはお前たちがここにいるからだ。災いを持ってきたのはお前たちだ。と。
エルオーネを探しているガルバディア兵。何のことだかわからないドープ駅長。
エルオーネがいてもいなくても、街を壊滅させる必要があるのか?
イデアの視点に立って考えてみると理由はおそらく、「エルオーネが逃げられる場所を一つ残らず消していく為」でしょう。
世界から町や都市、施設がなくなっていけばエルオーネが逃げる場所も減っていき、いずれ見つけられるという考え。
戦闘前にちゃんと一言断りを入れるスコール。やっぱり真面目で良いやつ。しかも敬語を使っている。クラウドだったらタメ口でしょう。
ガルバディア兵を倒すと(プレイヤー的には見覚えのある)新兵器が。
今回のプレイではスコールにあんこくをジャンクションさせることが気に入っています。瀕死を維持できていなくても高い火力を出せるので強い。
とどめのショット。
セルフィ、ゼル、キスティスとの再会!知ってたけど、嬉しい!ミサイル基地で爆発に巻き込まれた瞬間「あれ、どうやって生き延びたんだっけ?」と思っていたので、このイベントは記憶から消えていました。懐かしい!
3人のことがずっと心配だったスコール。そりゃそうだよね。初めてのガーデン命令外での行動だった。自分の命令でミサイル基地潜入へ行かせたことはプレッシャーだったはず。スコールは自分の気持ちを伝えたり、言語化するのが苦手なんだけど、心の中ではすごく仲間のことも思っている。(サイファーのことも。)
スコールから、スコールの言葉で、「おかえり。」セルフィ嬉しかっただろうなぁ。
ゼルもキスティスも、スコールにこう言ってもらえて嬉しかったはず。ミサイル基地の爆発に巻き込まれる寸前、スコールは何で自分たちを任務に選んだのか疑心暗鬼になってしまった。キスティス達もまだ子どもだし、経験が少ないため、自分に自信もない。だから、「ひょっとして、使えないから行かされた?」とさえ思ってしまった。
でもこうしてまた会えて、スコールの言葉からあたたかい言葉を聞けて(それも、班長としてではなく一人の人としての言葉を聞けて)嬉しかったはず。
(あん?)←笑笑
(本当にそう思ったんだ)
スコールにはこうであって欲しかったし、自分はそう思った。
段々、リノアの考えている事が分かってきているスコール。
スコールは唐突にリノア大好きマンになっているように見えるんだけど、個人的には「またまた、おハロー」からこの辺りから少しずつ、リノアを意識しているように感じる。
そして、ドープ駅長との会話。会話と言うか、スコールが一方的に伝えて、ドープ駅長が無言で聞いている状況。
スコールの凄いところは、ドープ駅長やF.H.の人達の考えも尊重している。駅長室の会話でもあったように、むしろスコール自身も戦いが必要ない世界が真っ当であり健全であることはちゃんと理解している。
ただ、人間にも色々な人たちがいて、中には武力で奪い合う人達もいる。そんな世の中でも、力を持たない人たちが望む平和的解決をできるようにするには、自分達(戦うこと)も必要である、と。
相手を尊重し理解を示した上で、自分達の在り方を伝える。100点満点だよ、スコール。18歳じゃ中々これできない。大人だって出来ない人の方が多い。
このセリフ。Xのユウナを思い出しました。
そしてこのセリフは、「自分たちのことを忘れないでいて欲しい」「過去になりたくない」というスコールの気持ちでもあるように感じます。
25年前はスコールと同じくらいの歳だったので、ここまで色々考えたり見えていなかったと思う。
フィッシャーマンズ・ホライズン、音楽だけじゃなくて、イベントとしてトップクラスですね。
次回、セルフィバンド。目印はえっちな本。
読んで頂き、ありがとうございました!
かずと
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