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昼に食え!コメダ珈琲・パープルスイーツの感想

コメダオタクとて、コメダ珈琲店の全肯定マシーンではない。

魅惑のパープルスイーツと銘打たれた、今回のレタスクラブ・紫いもコラボ。
色んな意味で心を惑わされた困惑のパープルスイーツだったので、その模様をお伝えしていく。


●スイートパープルモンブラン

ココアスポンジの土台にカスタードクリームをのせ、上からなめらかな紫いものクリームをたっぷりと絞りました。
紫いものやさしい甘さをお楽しみください。

コメダ珈琲店HPより

一足早く発売された、紫色のモンブラン。
紫いもの濃厚な甘さが味わえる、素晴らしいケーキだった。

紫いものスイーツってどんなものか不思議だったが、これならシロノワールも期待できるぞ。

●シロノワール 紫いも

仕事終わりの夜に立ち寄ったコメダ。
そこで出会ったシロノワールは、鮮やかな紫色ではなく、ベトベトンのように褪せた紫色であった。

コメダ自慢のデニッシュパンに艶やかなパープルが印象的な紫いものソース。
ソフトクリームの上からは、香り豊かな黒ごまソースをかけ、仕上げに香ばしい風味とサクサクとした食感が楽しめる玄米あられをトッピング。やさしい甘さと、黒ごま、玄米あられの香ばしさのマリアージュをお楽しみください。

コメダ珈琲店HPより

艶やかなパープルどこ!?
写真を撮っても紫色だと認識されていないレベルなんだぞ。
公式の写真は一体何なんだ!?詐欺だろ!

味も、全く紫いもの味がしない。
黒ごまの香り高さに完敗しているのだ。

オタクは激怒した。

もう何も信じられない。全く期待ができない。
しかしこのように批判した以上、パープルスイーツを全て経験する覚悟はできている。
経験した者のみが、批判する権利を持ちうるのだから。

● ジェリコ スイートパープル

シロノワールの悲劇から一夜明け、翌日。
この日は気温が高めだったので、ジェリコを頼むことにした。

色鮮やかな紫いもドリンクに、コーヒージェリーのほろ苦さ。
黒ごまソースと玄米あられをトッピング、彩りと香ばしさを添えました。

コメダ珈琲店HPより

昨日とは一転、きちんと紫色だ。
どうして写真通りの色が見られただけで安心せねばならんのだ。
ストローを刺し、紫いもドリンクから頂く。

紫いもの味がする…!良かった…!
紫いもの味を感じて安心するってどういう経験だよ。

甘さには、コーヒーの苦味と合う甘さ、合わない甘さが存在する。
甘いせいで苦味が余計に強調されて、飲みにくいことがあるのだ。
しかしこの紫いもは、濃厚な甘さの中に苦味も感じつつ、といった具合で、コーヒージェリーの苦味が上手く馴染んで共存している。
コーヒーと紫いもは相性がいいのだ。

さて、ジェリコなら、上に載ったホイップクリームを混ぜた味も確かめるべきだろう。
しかしホイップには、味の強い黒ごまソースがかかっている。
これを混ぜちゃうのか。嫌な予感しかしないな。

そう思いつつ、黒ごまソースのかかったホイップクリームを混ぜる。

やっぱり黒ごまの味しかしない!
黒ごまが強すぎる!

紫いもを味わいたいうちは、ホイップを混ぜないことをオススメする。
味変と思って混ぜたが最後、永遠に紫いもは戻ってこないぞ。

●スイートパープルオーレ

もう学習した。
紫いもに黒ごま成分を混ぜてはいけない。

紫いもドリンクとコーヒーを組み合わせた秋らしいカフェオーレ。
コーヒーの苦みと紫いものやさしい甘みがホイップのコクと相性抜群。

コメダ珈琲店HPより

黒ごまのかかったホイップだけ掬っておけば良いのだ。
しかしオーレというものは非常に溢れやすい。本来なら写真など撮っている場合ではないくらいに溢れやすいのだ。
必死の格闘の末、ホイップだけを先に食べることに成功した。

こちらもジェリコ同様、コーヒーの苦味とよくマッチしている。
今までのオーレで一番好きかもしれない。

ちゃんと中身の液体も紫色である。
味わえば味わうほど、今回の紫いもという題材選びは間違ってないことを実感する。
それだけに、シロノワールの悲劇が余計に心に刺さるのだが…。

●クロネージュ 紫いも

ココアバウムクーヘンに紫いもソースをかけ、見た目にも秋らしい色合いに仕上げました。
紫いもの甘さにビターなココアバウムが相性抜群。

コメダ珈琲店HPより

さあ、本当に秋らしい色合いが見られるのか?
パープルスイーツ最後の一品を攻略しに、休日朝のコメダに向かう。

窓際のひと席しか空いていなかったが、これはラッキー。
私の考えでは、あのベトベトンの如きソースの色は、オレンジ色の照明に影響されている。
自然光が差し込む窓際ならば、その真相に迫れるというわけだ。

運ばれてきたクロネージュは……

紫色だーっ!!紫色じゃないか!!

写真はやたら明るめの加工になっているが、肉眼で見た時の紫色と同じになるように調整している。決して私の写真が詐欺なわけではない。

やはり光が鍵だったのだ。
自然光でなければ、この紫色は拝めないようだ。

もう一度、公式の写真を見てみよう。

これなら詐欺ではない。
おそらく蛍光灯のついたスタジオで、バチバチに照明を当てて撮影した一枚なのだろう。

しかしコメダの店内は、あたたかみを演出するような、オレンジ色の照明。夜になって太陽光を失うと、よりオレンジ色は強くなる。
照明の違いが、ソースの命運を決めたのだ。

では、夜にコメダを楽しむ人間はどうなる?
ベトベトンと化した紫いもソースしか見られないのである。
そもそも日中でも自然光が入らないような、駅ビルなどの小さい店舗もあるだろう。そういった店では、常時ベトベトン状態なのではないかと気になるところだ。

今まで、このような色味について考えたことはなかった。
確かに食べ物で寒色になることは少ないか。

もうタイトルの理由がお分かり頂けただろう。
私のように惑いたくなければ……
昼に食え!以上!

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