エレガントな日常/走るタイミングがやってきた
あぁ、きゅんきゅんしすぎてチビりそ〜。
スマホのアルバムに入っている「ねこ」の項目を1枚1枚眺めました。
元飼い猫たちの写真です。
1頭1頭性格も手触りも匂いも違う。
抱っこしたときやナデナデした時のそれぞれの毛の質感や体温などがよみがえってきます。
そっか。
人間は胸が熱くなると失禁しそうになるのか。
心と膀胱は直結してるんだなぁ。
すごいなぁ。
なんて思っていましたが単にコーヒーを飲んだ後の尿意でした。
(しょっぱなからオシッコネタにてごめんあそばせ〜)
現在は生きているのか虹の橋を渡ったのか分からない子たち。
(私は数頭の猫たちを置いて離婚。ありがたいことにその後は元夫と新しい奥様がお世話をしてくれています)
少し前までは写真を見ると切なさとキュンキュンが入り混じる心境でした。
それでもきちんと写真を直視できるまでになったことは私の中で大きな変化。
『時薬(ときぐすり)』
を実感した喜びでもありました。
時薬とは日々を重ねることによって治癒していくお薬のことです。
いよいよ今日は私の中から
「切なさ」が無くなっていました。
ただただ愛おしい、かわいい、と思いながらキュンキュンしていました。
(そしてチビりそうになる。わはは)
それぞれに「○○、愛してるよ〜」と自然に言葉が出てきた瞬間にも軽やかな感覚を覚えた自分に気がつきました。
よかった。
またさらに『時薬』が効いたようです。
今朝はどうしても家でコーヒーが飲みたくて朝イチで買ってきました。
普段はスタバの豆を購入しています。
なぜならクレジットカードのポイントにて買えるから。
でも今回はポイントが付与されるタイミングとコーヒーが切れたタイミングがズレました。
あと何日間か待てばポイントがついてスタバの「エスプレッソロースト」が買えるというのに、、、
うぬぬ...
待てない。
かと言ってお店でお金を出して飲んでいたら高くつく。
うーん。
(少しあの味にも飽きてきたので別な豆を試してみようかな)
頭の中で徒歩圏内のスーパーを思い浮かべてコーヒー売り場のラインナップを記憶から引き出します。
よーし。
やっぱり手堅く行こう。
成城石井だ。
コーヒー売り場へ行くと私は迷惑客に変身します。
一つ一つ見て、考えて(味を妄想)、手に取って味のバランスグラフを見たり、説明を読んだり。
今回は思い切って数日間分のドリップコーヒーにしようと決めたものの、どうも迷いが捨てきれず、
えーい!やっぱりアレだー。
このエスプレッソも散々飲み散らかしては飽きてしまいスタバへ移行したという経緯がありました。
スタバのエスプレッソローストを飲んだらとても複雑で深くてすぐにメロメロになった記憶があります。
(さすがフラッグシップブレンドとして銘打っているだけのことはある!)
こんなトキメキがあったというのに人は心変わりしちゃうのよね。
久しぶりに飲む成城石井のエスプレッソ。ドキドキします。
そのドキドキはガッカリしてしまったらどうしようというネガティブなものなんですけどね。
私はコーヒーの選択ミスがとてもイヤなのです。(チーズもだけど)
くんくん。
わっ。香がときめくー。
ごっくん。
うはーっ。おいしー。
こんなに美味しかったっけ??
少し濃いめに淹れたのが功を奏したのか、マンネリから変えた新鮮さからだったのかは分かりません。
ですが最高に美味しくいただきました。
(ちなみにコスパも最高です)
連休が始まり静まりかえるオフィスビル。
私の好きな日です。
お天気も良くって窓の外も堂々と見ることができます。
お向かいのマンション建設作業もお休みのため職人さんからこっちを見られるストレスがないもんね。
(誰も見ちゃいないと思うけど)
爽やかな気分で外を眺めていたら近くの学校のグランドを走っている人が目に入ってきました。
ガーン。
衝撃が走りました。
は、、、走りたい、、、
私も走りたーい!!
キタキタキター。
このタイミングを待っていましたよ。
先日アシックスのランニングシューズを普段履きとして購入した時からその伏線が張られていたのです。
お店で試し履きをした瞬間にこんな気分になってしまったのでした。
いつかジョギングしたいな。
東京を走ってみたいな。
でも今じゃないな。
そんな気持ちになる日が来ないかな。
で。
その日がついに来ちゃった、、、
(ワナワナ)
とりあえず何か一歩進んでみたーい。
よし。
ウェアを買いに行く?
うーん。まだだな。
もう少し様子を見てからにしよう。
そーだ。
アップルウォッチのランニング仕様を設定してみよう。
今日はこれだけでもいいや。
早速アップルウォッチを起動させてランニングなどのワークアウト画面を試しました。
アレ?
あら。
まぁ。。。
なーにも操作を覚えていません。
そもそもこのアップルウォッチを買った目的は、以前にジョギングサークルに入った時に使うからというものでした。
機械オンチのくせに新しいもの珍しいものが大好きなので当時奮発してゲットしたものです。
ジョギング以外には使い道がない、使い方を知らないという贅沢品でした。
ウォッチを着けてスタートしたときにピッとボタンを押すと走っているペースや距離などがリアルタイムで表示されます。
(うーん。サッパリわからん)
(本当に私はこれを操作していたのだろうか)
しかたなくネットで調べてようやくやり方がわかりました。
その途端、ますます走りたくなってきたのです。
や、、、やってみるか、、、。
最初は200mぐらいでいい。
とにかくこの「走りたい!」と突き上げる気持ちに素直になろう。
転ぶことが怖いとか1人で走る恥ずかしさは無視無視。
でも、、、どーしよ。
いや。
やる。
やってみたい。
やらせてくださいよ。
えぇ、やりますとも。
ウェアはないので先日購入した
ナイロンパンツ
普段着の黒カットソー
その上からTシャツ
というスタイルにしました。
全部ジョギング仕様ではないものの一瞬だけ見ると「走る人」に見えなくもない。
コースは決まりました。
誰もいないあの道!
ちょうどジャスミンが咲いたかどうかチェックに行きたかったエリアです。
ドキドキ。
外に出た瞬間から走りたくなる気持ちを抑えて目的の場所へせかせかと向かいました。
到着。
よぉし。
ウォッチのボタンを押す仕草はどう見てもフルマラソンランナー。
そんな自分に酔いそうなくらい気持ちいい。
それっスタート!
ザッザッザッザッ....
すごいすごい!
さすがランニングシューズです。
一歩地面を蹴ると次の一歩がリズミカルに自然と足が出てきました。
(これはどんどん走りたくなるなるなる!さすがアシックス!)
走ってすぐにたくさんの情報を体が教えてくれました。
「太ももの前側痛いでしょ。どんだけそこが衰えているのかわかる?」
「アンタ、インポートランジェリーにうつつを抜かしている場合じゃないでしょ。乳が揺れて散らかって飛んで行きそうじゃないの」
「背中の肉が振動してるの分かる?ここよ。ここを絞ってちょうだい」
「キャップかぶったほういいんじゃない?」
「距離が伸びてきたらシューズもう一回り大きなサイズにしたら?」
「汗を流すまで走らなくていいよ。エレガントに楽しんだら?」
「頑張っちゃダメ。アンタは距離とタイムにフォーカスすると大切なことを見失うからね」
わはわはわはー。
えらいこっちゃえらいこっちゃ。
と思いながら、でも、なんだか体の声が分かることが楽しくて仕方ありません。
ちなみに私は運動神経が良いわけでもないし、たくさん走れるわけでもありません。
学校の体育は大嫌いでした。
たまたま以前にジョギングサークルとご縁があって1年弱ほどそこで走る楽しさを知っただけなのです。
競争がない、ビリになる恐怖もない、劣等感に苛まれない世界を知って嬉しかったことを覚えています。
わー気持ちよかった。
今日はここまでにしておこうっと。
ウォッチを止めてジャスミンが咲き誇る壁の前でたっぷりとその可憐な香りをクンクンしました。
(やっぱりジャスミンは精油よりも生花のほうが気品高く感じるわ〜クンクンふがふが)
初めての東京ラン。
走行距離400m、タイムは5分。
ペースは人が歩く速さとほぼ同じかもしれません。
でも、同じ速さだとしても私は歩くよりも走るほうが断然楽しく感じます。
これからどうなるのか希望が湧いてくるターニングポイントのような日でした。
今日体の声を聴いて今後の課題が分かりました。
・走りたくなったタイミングで走ればいい
(日課にしない。カラオケに行きたくなる頻度ぐらいと思っていたほうがいい)
・走る姿とか転ぶことや汗をかく姿に羞恥を感じるので、そこを乗り越えようと頑張らない。走る場所や格好を重視する
(つまり体裁や見映えや見栄のほうを優先する)
・運動に適した素材のものを身につける
うん。
これだけ分かったのなら走った甲斐がありましたね。
夕方。
居ても立ってもいられなくなりました。
こういう気持ちになるのが1番楽チンです。
だって考える暇もなく体が勝手に動いてくれるもんね。
行ってきまーす!
人には走るタイミングがある。
私は今日もエレガント。
(唐突のシメ)