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『百人一首』と人生と

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平安時代の人々は、31文字の和歌に、どんな思いを込めたのでしょうか。そこには、言い尽くせぬ人生模様があるはずです。百首の中から、いくつか選んで、歌の意味や、作者の生き方を調べてい…
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#百人一首

【『百人一首』と人生と】せつない恋、かなわぬ恋、燃える恋、千年たっても人間は変わ…

『百人一首』から、恋の歌を4首選んで紹介します。千年前の人たちは、こんなにも生き生きと、…

木村耕一
11時間前
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【『百人一首』と人生と】じっと我慢して生きているうちに、年老いてしまった……(小…

【意訳】  咲き誇っていた桜の花も、すっかり色あせてしまいました。雨が降っているのを眺め…

木村耕一
4週間前
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【『百人一首』と人生と】別れの日は、いつか必ず、来るんだね(蝉丸)

【意訳】  これがあの、有名な「逢坂(おうさか)の関(せき)」ですよ。  旅に出る人が、見…

木村耕一
2か月前
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【『百人一首』と人生と】笑われたって、私は、私の信じる道を行くさ(喜撰法師)

【意訳】  私の庵(いおり)は、都の東南の宇治山(うじやま)にあり、このように、心安らか…

木村耕一
3か月前
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【『百人一首』と人生と】なぜか、寂しいなあ。赤い夕日を見ると、心が震えてくる(良…

【意訳】  私は、心静かに暮らしたいと思って、山奥の一軒家に住み始めました。ところが、独…

木村耕一
4か月前
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【『百人一首』と人生と】あなたなんかに、私の気持ちが、分かるもんですか(藤原道綱…

【意訳】  嘆きながら、一人でわびしく寝ている夜は、朝までの時間が、どんなに長く感じるか…

木村耕一
5か月前
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【『百人一首』と人生と】故郷へ帰りたいなぁ、父母は元気だろうか……(阿倍仲麻呂)

【意訳】  唐(とう・中国)へ留学に来た私も、ようやく日本へ帰る日を迎えることになった。  はるかに広がる夜空を見渡すと、美しい月が出ている。あの月は、昔、故郷・春日(かすが・現在の奈良市辺りの地名)の三笠山(みかさやま)に出ていた月と、同じ月なのだなあ。 【解説】  夜空に輝く月を、阿倍仲麻呂は、どんな思いで眺めていたのでしょうか。  奈良時代の日本は、中国大陸の進んだ文化や制度を学ぶために、多くの人材を唐(とう)へ派遣していました。それが「遣唐使(けんとうし)」です。

【『百人一首』と人生と】あの人に伝えておくれ、私はもう出発したと……(小野篁)

【意訳】  目の前に、青い海が、果てしなく広がっている。私が乗った船は、瀬戸内の島々の間…

木村耕一
7か月前
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【『百人一首』と人生と】何もかも嫌になった。どこかへ消えてしまいたい……(藤原俊…

(意訳)  ああ! この世には、苦しみから逃れられる道は、どこにもないのだ。  思い詰めて…

木村耕一
8か月前
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『百人一首』31文字に、歌い込まれた人生模様

 日本には、世界に誇る「カードゲーム」があります。「かるた」です。 「かるた」といえば『…

木村耕一
8か月前
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