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珠玉のおすすめエッセイ15選|手元に置いて何度でも読み返したい名作

あらゆる時代や背景を持つ名作エッセイを厳選し、手元に置いて何度でも読み返したい15冊をご紹介します。それぞれのエッセイには、著者の視点を通して描かれる独自の世界観や、読者に新たな視点を提供してくれる珠玉の言葉が詰まっています。

どのエッセイも人生に新たな発見や癒しを与えてくれる作品ばかり。あなたにとっての「何度でも読み返したい」一冊が見つかることを願っています。


もものかんづめ』さくらももこ

「こんなにおもしろい本があったのか!」と小学生からお年寄りまでを笑いの渦に巻き込んだ爆笑エッセイの金字塔!! 著者が日常で体験した出来事に父ヒロシや母・姉など、いまやお馴染みの家族も登場し、愉快で楽しい笑いが満載の一冊です。「巻末お楽しみ対談」ではもう一度、全身が笑いのツボと化します。描き下ろしカラーイラストつき。

Amazon公式紹介文より引用

さくらももこさんの初期三部作の第一作。累計発行部数は290万部を超える大ベストセラーです。ちょっとした日常のエピソードが、どこか共感できる内容ばかり。さくらさん特有の柔らかいイラストも、物語の中で情景を鮮やかに彩っています。このエッセイを読むと、何でもない日々の中にも笑いや感動があると気づかされますよね。


わたしのマトカ』片桐はいりさん

ゴムに塩と砂糖をまぶしたような激しい味の「サルミアッキ」に驚愕、お互い言葉が通じないトラムの運転手さんの親切に涙、怪しいクラブ「地獄」に果敢に挑戦、フィンランドのおふくろの味に舌鼓……。旅好きな俳優が、映画の撮影で滞在したフィンランドの日々をユーモアと愛情たっぷりに綴る、人情味溢れる旅の話。笑えてジンとくる、名エッセイ。

Amazon公式紹介文より引用

旅好きとしても知られる片桐はいりさんのエッセイ集。映画『かもめ食堂』の撮影のために滞在したフィンランドでの日々が丁寧に描かれています。北欧特有の空気感や食文化が、具体的なエピソードとともに語られており、旅気分を味わえます。北欧の魅力を存分に感じることができる、素敵なエッセイです。


日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』森下典子

「人生のバイブル! 」
多くの読者を救ったベストセラー・エッセイ。
毎日がよい日。雨の日は、雨を聴くこと。五感で季節を味わう歓び。
今、この時を生きていることの感動を鮮やかに綴る。
お茶を習い始めて二十五年。就職につまずき、いつも不安で自分の居場所を探し続けた日々。
失恋、父の死という悲しみのなかで、気がつけば、そばに「お茶」があった。
がんじがらめの決まりごとの向こうに、やがて見えてきた自由。
「ここにいるだけでよい」という心の安息。雨が匂う、雨の一粒一粒が聴こえる……
季節を五感で味わう歓びとともに、「いま、生きている!」その感動を鮮やかに綴る。
来場者数100万人突破! 大ヒット映画『日日是好日』原作
監督・脚本:大森立嗣
出演:黒木華、樹木希林、多部未華子、鶴田真由、鶴見辰吾 ほか

Amazon公式紹介文より引用

母の勧めで「お茶」を習い始めた森下さんの25年間にわたる「お茶」を通じて気づいた人生の大切なこと、人生の在り方、尊さ、幸せにつづった一冊。2018年に黒木華さん主演で映画化されました。心が疲れたときにそっと寄り添ってくれる作品です。


巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』石井好子

長年日本のシャンソン界を牽引してきた石井好子さんが、1950年代に留学したパリなど、外国での出来事を綴ったエッセイ集です。数々のおいしい料理との出あいを読み進むと、その料理の香りや情景が浮かび上がってきます。石井さんがだいすきなオムレツなどの作り方も披露されています。
軽妙な文章で、刊行から半世紀が経った今でも愛され続けている「おいしいエッセイ」です。装釘やカットは、花森安治が出がけたものです。

Amazon公式紹介文より引用

本作は石井さんのはじめてのエッセイ集。装丁は花森安治さんが担当しています。美しいデザインが目を惹きますよね。姉妹編として『東京の空の下オムレツのにおいは流れる』があります。


父の詫び状』向田邦子

宴会帰りの父の赤い顔、母に威張り散らす父の高声、朝の食卓で父が広げた新聞…だれの胸の中にもある父のいる懐かしい家庭の息遣いをユーモアを交じえて見事に描き出し、“真打ち"と絶賛されたエッセイの最高傑作。また、生活人の昭和史としても評価が高い。1981年航空機事故で急逝した後も根強い人気を誇り、太田光氏、星野源氏はじめ多くの新たな熱烈なファンを持つ著者の第一エッセイ集。
目次 父の詫び状/身体髪膚/隣りの神様/記念写真/お辞儀/子供たちの夜/細長い海/ごはん/お軽勘平/あだ桜/車中の皆様/ねずみ花火/チーコとグランデ/海苔巻の端っこ/学生アイス/魚の目は泪/兎と亀/お八つの時間/わが拾遺集/昔カレー/鼻筋紳士録/薩摩揚/卵とわたし/あとがき/解説 沢木耕太郎

Amazon公式紹介文より引用

『思い出トランプ』の著者としても有名な向田邦子さんのエッセイ集。1986年にテレビドラマ化されています。向田さんの父親は明治生まれ。その父親を中心に描かれる家族のエピソードには、昭和特有の温かさと少しの切なさが含まれています。どこか懐かしく、多くの読者の心に響くものがあります。


あやうく一生懸命生きるところだった』ハ・ワン

口コミで話題沸騰!10万部突破‼
【「心が軽くなる」と話題の韓国のベストセラーエッセイ】
★毎日新聞、週刊文春、週刊新潮、日経ウーマン、好書好日、withnews他、絶賛・紹介続々
★韓国大手書店 KYOBO文庫「2019年上期ベスト10」
★韓国のネット書店YES24「2018年最高の本」
★「人生に悩み、疲れたときに立ち止まる勇気と自分らしく生きるための後押しをもらえた」
――有安杏果さん推薦!
東方神起のメンバーの愛読書としても話題となった、
心がラクになる、ベストセラー人生エッセイがついに邦訳!
「こんなに一生懸命生きているのに、
自分の人生はなんでこうも冴えないんだ」と、
やりきれない気持ちが限界に達し、
40歳を目前にして何のプランもないまま会社を辞め、
「一生懸命生きない」と決めた著者。
★ムリしてやる気を出さない
★みんなに合わせない
★金持ちを目指さない
★失敗したら、いさぎよく諦める
★なんでも深刻に向き合いすぎない
★「年相応」に縛られない
★「やりたい仕事」を探そうとしない
★何もしない一日を大切にする……
全力で走り続けることを辞めたことで見えてきた、
自分をすり減らす毎日から抜け出し、
自分らしく生きるコツとは?

Amazon公式紹介文より引用

2020年日本タイトルだけ大賞を受賞した作品。韓国でベストセラーとなっているほか、日本版は10万部を超える人気作となっています。韓国の競争社会を離れ、40代で新たな道を歩み始めたハ・ワンさんの視点は、どこかほっとするものがあります。自分を見失いがちな現代社会において、このエッセイは「無理をしない」選択の大切さを教えてくれます。


ひとり暮らし』谷川俊太郎

恋は大袈裟なものだが、誰もそれを笑うことはできない。
どうせなら陽気に老いたい――。暮らしのなかでふと思いを馳せる父と母、恋の味わい。詩人のありのままの日常を綴った名エッセイ。
結婚式より葬式が好きだ。葬式には未来がなくて過去しかないから気楽である――。毎日の生活のなかで、ふと思いを馳せる父と母、恋の味わい、詩と作者の関係、そして老いの面白味。悲しみも苦しみもあっていいから、歓びを失わずに死ぬまで生きたい。日常に湧きいづる歓びを愛でながら、絶えず人間という矛盾に満ちた存在に目をこらす、詩人の暮らし方。ユーモラスな名エッセイ。

Amazon公式紹介文より引用

『二十億光年の孤独』、『六十二のソネット』など数々の詩集の著者としても有名な谷川俊太郎さんのエッセイ集。素晴らしい詩人としての谷川さんとはまたひと味違った、人間的な面を感じさせてくれる作品です。


途上の旅』若菜晃子

登山の専門出版社の編集者を経て、文筆家として活躍する著者の旅の随筆集第2弾。様々な国の旅の記憶や広がる思考を、読者が体感できるような、濃やかで静謐な文章で綴る。旅先はカナダやモロッコ、ネパール、チリなど。前作『旅の断片』は第5回斎藤茂太賞を受賞。

Amazon公式紹介文より引用

『旅の断片』の著者としても有名な若菜晃子さんのエッセイ。本作は三部作のうちの第二作目にあたります。カナダ・モロッコ・ネパール・チリでの旅を通して感じる、現地の日常の空気感や人々との交流などが、豊かな表現力で描かれています。旅エッセイ好きなら、必読の一冊です。


忘れながら生きる 群ようこの読書日記』群ようこ

読んだ時間が楽しければ、それでいい
群ようこはひと月に何冊買う? 毎月の本代は? 着物本からプロレス本まで、膨大な本に囲まれ、猫と暮らす、のほほん読書エッセイ。
少しでも気になる本があると、手元に置いておきたくなってしまい、片っ端から買ってしまう。気がつけば、部屋のなかがとんでもないことに……。江戸のガーデニングから編み物の製図、翻訳小説、ラジオ基礎英語まで、毎月買った数十冊の本と、ネコとのシンプルで豊かな日常生活を綴った、時々しんみり&抱腹絶倒のエッセイ集。

Amazon公式紹介文より引用

数々のエッセイを出されていることでも有名な群ようこさんの作品。現在、60代の群さんが40代の頃のお話です。最近の群ようこさんの作品を読んでいる方からすると、少し柔らかい印象になるかもしれません。


時をかけるゆとり』朝井 リョウ

就職活動生の群像『何者』で戦後最年少の直木賞受賞者となった著者。初のエッセイ集では天与の観察眼を縦横無尽に駆使し、上京の日々、バイト、夏休み、就活そして社会人生活について綴る。「ゆとり世代」が「ゆとり世代」を見た、切なさとおかしみが炸裂する23編。『学生時代にやらなくてもいい20のこと』に社会人篇を追加・加筆し改題。

Amazon公式紹介文より引用

『何者』、『桐島、部活やめるってよ』の著者としても有名な朝井リョウさんの初のエッセイです。「ゆとり三部作」としてシリーズ化されています。隙間時間にさらりと読める、軽やかなエッセイ集。


永遠のおでかけ』益田 ミリ

「父が最後に買ってくれたのはセブン-イレブンのおでんだった」
「ダ・ヴィンチ」編集部が選んだ「今月の絶対はずさない!プラチナ本」 (2018年3月)に選出。
心に響く名作、待望の文庫化!
(目次)
・叔父さん
・タクシーの中で
・売店のビスケット
・ほしいもの
・おでんを買いに
・ドールハウス
・父語る
・縁側のできごと
・父の修学旅行
・美しい夕焼け
・冷蔵庫の余白
・クジラの歌
・おばんざい
・最後のプレゼント
・クラスメイトのこと
・ひとり旅
・桜花咲く頃
・わたしの子供
・卓袱料理
・ハロウィンの夜
・コロンの記憶(単行本未収録作品)
いつまでもそばにいてくれると思っていた人が突然いなくなってしまったら...?大切な人を失い悲しい経験をした人も、いつか別れをするかもしれない人も、どんな人の心も震わせる珠玉のエッセイ。何気ない日常のふとした瞬間は、このうえのない宝物。人は誰でも自分だけの人生を生きている。単行本未収録作品「コロンの記憶」を収録。

Amazon公式紹介文より引用

『すーちゃん』、『僕の姉ちゃん』の著者としても知られる益田ミリさんのエッセイ集です。益田さんの父親との死別をテーマに、さまざまな想いを綴っています。日常をもっと丁寧にと、改めて考えさせてくれる一冊です。


最低で最高の本屋』松浦弥太郎

『暮しの手帖』編集長の青春と仕事の記録
中目黒の書店カウブックス代表として、また『暮しの手帖』編集長として、その自然体の生き方に多くの人が共感する松浦弥太郎氏。そんな彼の青春と仕事を綴ったエッセイ集。(解説/よしもとばなな)

Amazon公式紹介文より引用

「暮しの手帖」前編集長、COW BOOKS代表でもある松浦弥太郎さんのエッセイ集。松浦さんが日本の高校を中退し、アメリカに行ってからの紆余曲折が綴られています。好きなことに出会うために、一歩踏み出そうと思える一冊。


わたしの台所』沢村貞子

「番茶も出花。お茶に大切なのは、のみごろである。……つまり、美味しいものを食べるためには、すべて、ころあいこそが大事」
下町育ちの著者は、日々の暮らしを心豊かにしたいと願い、質素で昔ながらの生活の知恵を大切にし、一日一日を丁寧に生きた。高齢化が進むなかで、古き良き時代の暮らしぶりを描き、失われつつある風習を現代の人たちに伝える好エッセイ集。

Amazon公式紹介文より引用

女優としても有名な沢村貞子さんのエッセイ集です。古き良き時代の、丁寧な暮らしをありありと思い浮かべることができる作品。昭和の時代をまぶしく感じます。


のっけから失礼します』三浦しをん

愛する漫画や宝塚、EXILE一族への熱き想い、家族との心温まったり温まらなかったりする交流、旅先でのあれこれ、タクシーで個性的な運転手さんと繰り広げられる会話、ふとしたきっかけから広がる壮大な空想 、体脂肪率が首位打者レベル……。ありふれた日常がこんなにも笑い(ときどきほろっと)に包まれているなんて! 雑誌「BAILA」での連載5年分+紀州パンダ紀行など、とっておきの書き下ろし5本を加えて、面白エピソードがこれでもかと詰め込まれた「構想5年!」(著者談)、三浦しをんワールド炸裂の、抱腹絶倒超大作エッセイ集!!

Amazon公式紹介文より引用

『風が強く吹いている』、『舟を編む』の著者としても人気の三浦しをんさんのエッセイ集。女性雑誌「BAILA」での連載をまとめた作品です。テンポよく、明るく、前向きになって、クスっと笑える一冊。気持ちが落ちているときに読めば、元気がもらえるようなパワーを備えています。


ミナを着て旅に出よう』皆川明

オリジナル生地から服を作り上げる独自のファッションブランド「ミナ ペルホネン」。温かな手触りと空気感に満ちたコレクションからは、どこか懐かしい心象風景が立ち上がってくる。魚市場で働いていたデザイナーの皆川明さんの若き日々から、駅伝のようなチームワークの現場まで、膨大な手間暇をかけた唯一無二の服作り、クリエイションの源を静かに語った。まさに、ファン垂涎の宝物のような一冊!

Amazon公式紹介文より引用

「ミナ・ペルホネン(minä perhonen)」を立ち上げたことでも有名なデザイナー皆川明さんのエッセイ集。皆川さんのものづくりに対する姿勢が感じられる一冊です。


まとめ|珠玉のおすすめエッセイ15選|手元に置いて何度でも読み返したい名作

今回は、手元に置いて何度でも読み返したくなる名作エッセイを厳選してご紹介しました。エッセイは忙しい日常の中で心の休息を与えてくれたり、新しい視点を提供してくれるもの。

ぜひ、自分に合った一冊を選んで、エッセイの世界に浸ってみてくださいね♪


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