「ぬか床は素手で混ぜた方がいいのか、手袋をつけたほうがいいのか?」ぬか床相談室。
あなたはぬか床を混ぜる際、どうされていますか?
「私は容器の横にハンドルが付いているのでそれで撹拌している」
っていう方もいらっしゃるかも知れません。手も汚さず、便利ですよね。
でも、私は素手で混ぜることをオススメしています。
理由は、
・手が米ぬかの油分でツルツルになる(※)
・よりぬか床に対して愛着がわく
・混ぜる人の手の常在菌がぬか床に入る
からです。
(※)手の肌が敏感な方はぬか床に含まれている塩分によって稀に痒くなったりする場合があります。その際は清潔な手袋を着用の上、かき混ぜるようにお願いします。
誰しも手には常在菌がいます。
菌というと悪玉菌を連想しがちですが、善玉菌も含まれています。
ぬか床には、酵母菌、乳酸菌、酪酸菌の力で発酵を促して野菜を美味しくしてくれています。
これらの菌が育っていく大きな構成のもとになるのが、ぬか床を混ぜる方の手に付いている常在菌なのです。
ぬか床を混ぜることで、手についている常在菌がぬか床に入り、そしてまた熟成発酵を促し、美味しいぬか床になります。
そのため、
「出来るだけ、素手で混ぜてください」
とお答えしています。
なので、そんなことする方はいないと思いますが、かき混ぜる前にアルコール消毒は絶対にノーです。
また、米ぬかは臭いを吸収しやすいので、香水などが付いた手では決して混ぜないでください。
あと、衛生的でない手の状態では悪影響となりますので、石鹸等で洗って清潔な状態でお願いします。
ということで、ぬか床はあなた色に染まっていきますよ。
「ぬか床を育てる」
と言われる所以かも知れませんね。
では、また明日。