減塩化された漬物の保存方法について。
昨日までは漬物に含まれるナトリウムとカリウムのことを
書きました。
その中で、漬物の塩分濃度が漬物業界の努力によって
以前は10%以上あったしょうゆ漬けが
最近では低塩化が進んできたという紹介もさせてもらいました。
ここで気をつけたいのが、開封後の保存方法です。
漬物がかつて塩度が10%以上あったのには
訳があります。
そもそも生野菜は水分を多く含み、保存には向いていません。
水分を抜き、保存効果を高めるために、塩の浸透圧を利用し、
脱水させるというのが、漬物加工の基本なのです。
そのために、長期保存を目的とした
梅干しやたくあん漬けなどの古漬けと呼ばれるものは
どうしても塩分が高めだったのです。
しかしながら、時代の経過とともに、
高度な衛生管理技術や低温流通などの確立により
今の低塩化が実現しています。
つまり、こちらの記事で紹介されている通り、
塩分濃度濃度により保存の方法も気をつける
必要があります。
減塩と謳われて販売されている梅干しは保存方法を
変える必要があります。
梅干しのみならず、「減塩」と表記されている
食品全てにおいて栄養成分表示の塩分相当量の
確認が必要だと思います。
ただし、冷蔵庫の過信も気をつけましょう。
漬物の賞味期限は未開封で表示されている保存方法で
保存された状態での期限です。
開封後は、冷蔵庫に入れるなどしても
早めに食べ切るようにしましょう!
では、また明日。