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5. マーケティングミックス【DX】「事業プラン立案」するには(Part2)
人々のライフスタイルや価値観は、時代とともに明らかに変化しています。
企業においても、変化はビジネスモデルの変化として表れています。
他業界でもDX は進んでいます。
大手居酒屋チェーンが、日用使いの焼き肉店や、から揚げ店に。ビールメーカーの飲食店ではなく、スーパー・コンビニでの自宅向け消費へと。
また、百貨店での高級ラインの服から、ライフスタイルにあった服が売れる時代でもあります。
そんな中、印刷業界の変⾰について対応すべくお伝えしてきました
【「条件は出そろった!?」紙メディアのチャンス到来】では、変⾰ビジネスモデルを事業として「どう立ち上げていくのか」をお送りいたします。
マーケティングミックス: 4P+3P
マッカーシーの4P が唱えられた1960 年代は、製品などの有形性を対象に発展した、マスマーケティングの時代でした。1970 年以降は、「情報、金融業、旅行、飲食」など様々な分野で目に見えない「サービス商品(無形性)」を対象としたマーケティングへのニーズが起きました。
マッカーシーの4P に、コトラーが3つのP の要素を加えた、マーケティングミックスが7P。サービスマーケティングは、サービス業や製品に付随する機能としてのサービスならではの特性を踏まえたマーケティング戦略です。(※現在米国ではサービス産業がGDP の8 割、日本でも7 割)
サービスマーケティングは、『単にサービス業』という分野ではなく、あらゆる業種の顧客接点となります。
サービスの特性
サービスは、以下の4つの特性を持っています。
・無形性 / 非有形性
サービスは形がなく、無形性
・同時性 / 不可分性
サービスは生産と消費が同時に発生する
・非均一性 / 変動性
サービスはだれがいつ提供するかで、品質の標準化できない
・消滅性 / 非貯蔵性
サービスは蓄えることができない
1.無形性 / 非有形性 : Intangibility
形がない為、購入前に体験・体感することができない。
可視化することが求められます。
導入事例、成功事例、パンフレット、Web サイトで訴える。
【課題】 サービスの有形性を高める
2.同時性 / 不可分性 : Simultaneity( ※密接に結び付く/切り離せない )
サービス提供者と享受者の関係が重要品質、サービスを高め、消費者と信頼関係を築く必要があり、提供者と享受者が同時に存在すること。
例えばマンツーマンサービスを行う場合、サービスを受けられる人は限られる → コンサルティングの場合「セミナー」や、予備校の場合「集合教育」
【課題】 提供者と享受者の関係の重要性
・高い品質
・信頼関係
・距離感、人員的な問題解決
・一度に複数の消費者に対応する、など
3.消滅性 / 非貯蔵性 :Perishability
サービスは、貯蔵、保管はできない。
例)ホテルの部屋、ライブのチケットは期限を過ぎて売れ残ってしまえば、売れない。需要管理と供給管理が必要になる。
<ホテルで言えば>
・アイドルタイム(非ピーク)に割引(チケット)
・ピークには、パート社員を増やす
【課題】受給管理の徹底
4.異質性 / 変動制 : Heterogeneity
サービスは「誰がいつ提供するのか」で品質が異なる。同じ品質で提供し続けるのは困難。
例えば、
・美容院:美容師によって、技術(スキル)の違い
・飲食店:作る人(コック・調理師&コンディション)によって味の違い
マニュアルの整備、業務フローの定型化プロセスのマネージメントが必要
(研修トレーニング)
【課題】一定の品質
4P + 3P
4P (Product /Price /Place /Promotion)
Product(商品・サービス)
Price(価格戦略)
Place(流通戦略)
Promotion(販促・プロモーション戦略)
![](https://assets.st-note.com/img/1659069080538-biAJxMiAWt.png?width=1200)
3P(Personal /Process /Physical Evidence)
Personal (人・要員)
Process(業務プロセス、販売プロセス)
Physical Evidence(物的証拠)
![](https://assets.st-note.com/img/1659069177117-TlRtrGVcc1.png?width=1200)
少し追加で説明をすると、、
Personal: 従業員、関係者、協力会社等、サービスに関わる全ての人員。自社の責任において、顧客に満足されるサービスを提供する
Process: サービスを提供する方法という、ハイレベルなサービスを提供するには―― たとえば、CRM の改善・効率化を求められる。
販売プロセスでは、支払い方法の改善、など。
Physical Evidence: 安全保証を提供。証明書、契約書の可視化。
生産者を明記(トレーサビリティ)
ロードマップ:工程表(進行計画案)
「事業目標までの計画案」を時系列でまとめた図表をいいます。予定として作成されるため、状況に応じて都度変更(ブラッシュアップ)されます。
ロードマップの作成手順は?
1.目標を明確にする 2.目標達成の時期 3.現状の把握/現状認識 4.問題点を洗い出す 5.時系列で工程表を作る
1. 目標を明確にする
例えば「売り上げをのばす」
→ 具体的に!「○○製品の売上を昨年の180%に伸ばす」等
2.目標達成の時期
いつまでに → 1 年間で、3 年間で
3.現状の把握/現状認識
何がどうなっているのか、だれがどれだけ、とか
4.問題点を洗い出す
現状認識と、達成したい目標とで何が必要で、どんな問題があるのか
洗い出し(ギャップ分析)→ 解決方法(策)を考える
5.時系列で工程表を作る
例えば、以下の様にまとめます
![](https://assets.st-note.com/img/1659070595541-D79HB2dq3C.png?width=1200)
「マーケティングミックス・7P」は事業を推進していくのに最重要です。
「どんなビジネスを」「どこに向かって」「誰が」「いつまでに」「どれだけ」を意識してロードマップにまとめましょう。
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今回は、「マーケティングミックス」をご案内しました。
次回は、「差別化戦略」をとりあげます。