押し付けがましくない物語が人を魅了する。|青森屋|星野リゾート
昨年末、青森県三沢市にある星野リゾート青森屋に行ってきました。
なるほどなるほど。噂や評判通りの素晴らしいものがたりが青森屋には詰まっていましたよ!
なぜここまで「星野リゾート青森屋」は人を魅了するのか?そこには自分の仕事にも転化できそうなポイントがありました。
こちらの記事は、いわゆるレビュー記事ではありません。あしからず。
押し付けがましくない
青森屋のテーマは「ひとものがたり(青森の文化を発信していくこと)」。
フロントのあるフロアは落ち着いた和モダンで古民家のようなデザイン
例えば、どこかへ旅行へ行って観光地のお土産屋さんや道の駅に足を運ぶと「これがこの土地の名産です!どうだまいったか!!」的な押し付けがましい印象を受けてしまいます。(ボクだけかな?笑)
どの食材も商品も素晴らしいのでしょうが、どうにもこうにも魅力が湧いてこない。その結果、家族や友人用のお土産として「◯●へ行ってきました」的なクッキーを買って帰ってしまう・・・。そんなことってありませんか?
青森屋は、そこが一味も二味も違いました。
囲炉裏ラウンジではフリードリンクを楽しみながら寛げる
青森の伝統工芸「南部裂織」のブックカバー
お客さんの目に触れるパソコンカバーも南部裂織
青森屋のテーマは青森の文化を発信していくこと。このアプローチの仕方が押し付けがましくない。見事にデザインと遊び心に融合されています。
イカのコタツやソファー
八幡馬の提灯
青森県の形をしたテーブル
雪ん子のお部屋
一つ一つあげていくとキリがありません(笑)それくらいそこかしこに青森県を感じる文化や名産品が遊び心たっぷりに我々の目を楽しませてくれます。
フロントのあるフロアから一転。お風呂や食事処があるフロアはエンターテイメント溢れるスペースに。静→動へのギャップの演出もニクい(笑)
その提案。押し付けがましくなってない?
思わず自問してしまいます。普段の自分の仕事や提案は押し付けがましくなっていないだろうか?一方的に発信していないだろうか?お客さんは喜んでくれるだろうか?ワクワクしてくれるだろうか?モノではなく体験も提案できているだろうか?
イベントスペースでは郷土芸能「スコップ三味線」。お客さんが体験できる時間も。
スコップ三味線を体験しているお客さんの姿を見ながら思わず考えてしまいましたし、ヒントもいただきました。
今年はB to Cのプロモーション案件が自分の仕事の中で大きな比重を占めています。押し付けがましくないエンターテイメントでワクワクしてくれるような提案。これがとても大切になってきます。
「ひとものがたり」を意識する。
青森屋のテーマは「ひとものがたり(青森の文化を発信していくこと)」ですが、「ひとものがたり」が意味するところは、過剰な宣伝や押し付けがましい提案をせずとも、思わず人に話したくなっちゃう設計になっている。ということだと思います。
思わず人に話したくなっちゃうほど、見事に非日常感を体感できるし、隅々までコンセプトが徹底されています。それがイヤらしくない。
イヤらしくないからこそ、「南部裂織ってナニ?」「八幡馬ってなんだろう?」と興味を持ち、旅のあとに自発的に調べてしまう。
そして、自分の体験したことや調べたことを組み合わせ、家族や友人へとその物語はリアルな場やSNSを通じて伝えられていく。そしてまた人が人を連れてくる・・・。
まさに、ひとものがたり・・・。
押し付けがましくなく、ひとものがたりを演出(提案・設計)する。
この視点を得られただけで、この学びを得られただけで、今回星野リゾート青森屋へ行った甲斐がありました。
年末のタイミングで、新たなプロモーション案件が動きだすタイミングで青森屋へ行けてよかったです!
おそらく季節によって演出を変えていくと予想できますので、また足を運んでみたいですね。
それでは、そのときまで!へばなぁ〜青森屋(それじゃ〜ね〜)
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