7畳のゆりかごのなかで得たもの3つ
前回、新型コロナウィルスのせいで、じぶんの空虚さに気づいた話をした。
今、わたしは7畳ワンルームのなかで、
目覚めて、仕事して、生活をし、気を抜くとすぐ暇になる。
暇というのは怖いものだ、という感覚が、昔からある。
暇であればあるほど、今日なにも成し遂げた気がしなくて、眠れない。
今日はもっと何かやれたはずなのに、
何か楽しいことがあったはずなのに、
なんて悔しい気持ちが行き来して、どうしたって眠れない。
まあ、それってつまり、
ゆりかごの中の、ミルクを待つ赤んぼうみたいなものだと、
思っているのだけれど。
だからわたしは、うちのワンルームを、ゆりかごみたいだ、と思う。
ミルクがもらえなくて、ぐずって、眠れないという、
そんなアラサーのわたしなのである。
今日はそういうしょうもない「ゆりかご」のなかで、
わたしが得たものの話をしようと思う。
得たもの その1:通勤往復1.5時間分の「暇」
まあつまり、暇なのである。
前述したとおり、わたしは暇が怖い。
暇であればあるほど、
つまらない日を過ごすしかない、
つまらない人間なのであるということを、
自覚せざるをえないからだ。
在宅勤務になって、
通勤時間分、わたしは暇になった。
ついでに言うと、
暇が怖いわたしがしこたま平日に詰め込んでいた習いごとも
全て休校になったため、その時間分も暇になった。
暇であることが怖いくせに、
自分ひとりではなかなか何かをしようとは思わない性分なため、
趣味に使う時間が急に減少した。
運動もほとんどしなくなった。
得たものその2は、体脂肪率3.0%分だ。
そうなるとその寂しさを、
他の何かで埋めないといけなくなる。
わたしは、彼氏を頼らなかった。
寂しがるわたしを、見られたくなかったからだ。
過去に何度か、電話をして、
寂しがるわたしに付き合わせたことがある。
その時、なにかしっくりこなかった。
付き合わせた時間分、寂しさが解消されることもなく。
直接会って、触れ合っている方が、幾分よかったが、
このご時世、のこのこと会いに行くわけにも行かず。
そうやってわたしは、彼氏への連絡を避けた。
この選択が、のちに色々と繋がっていくのだが、
それはまた別の機会に書こうと思う。
とにかく、今まで直接顔を合わせて、
時にはハグやキスで得られていた安心感が、急になくなった。
そうしてなくなった安心感と、刺激と、充実感を、
わたしはじぶんの力で埋めなくてはならなかったのである。
得たもの その2:チヤホヤされたいVTuber
先ほど得たものその2は脂肪であると記述したが、
そちらはなかったことにさせていただこうと思う。
暇だったわたしは、VTuberをはじめた。
ちょっと、詳しくは、ここには書けないのだが、とにかくはじめた。
アバターを借りて、リアルタイム配信をしていた。
仮の姿とはいえ、声はほとんどそのまま地声を使用していたので、
まああれはほぼ、わたしだったのだろう。え?違うか。
VTuberは、いわゆる「チヤホヤ」されがちである。
投げ銭的なものをもらうこともあるし、
やれ声が可愛いだの、歌が上手いだの、話が面白いだの。
顔も年齢も知られないからこそ、
視聴者のみなさまの創り出したイメージを投影され、
視聴者のみなさまのイメージどおりの評価をいただく。
寂しさのかたまりだったわたしには、心地よかった。
ただ可愛いだけではつまらないので、
それなりのネタも仕込んだ。
それなりのネタには、それなりの反応が返ってくるため、
ちょっとしたトライアンドエラーを繰り返すのは面白かった。
今でこそネタが尽きて配信することも少なくなったが、
何かと創作・発信のヒントになることは多かった。
このご時世、思ったより簡単にものごとを始められることもわかった。
あれが結局、今のnoteにも繋がっているのだと思うと、
なんでも一度手を出して、
ちょっとばかしチヤホヤされることは必要なのだと思う。
何事も、反応がないと、寂しさを埋めてはくれない。
できれば、ブーイングよりは、チヤホヤされたいものである。
VTuber、意外と、簡単だし、チヤホヤされる。(何回言うんだ?)
創作活動の第1歩として、何かのきっかけにはなったんじゃないか。
得たもの その3:Webデザインはじめの1歩
まだまだ、スキル、とまでは言えないので。
オンライン上で学べる、
Webデザインのスクールに入った。
これもまた本当に正直に書けば、
ひとりではサボりがちなわたしは、まださわりしか学べていないのだが、
とにかく前からやってみたかったデザインの勉強を始めた。
※ちなみにここである。
正直オンライン(録画)の授業は、退屈なイメージしかなかった。
特に座学やインプットの授業なんかは開始5分で飽きるわたしなのだが、
今のところ、ぼちぼちサボりながらも、続けることができている。
・確率されたブランドイメージ
(女性が理想のライフスタイルのためにスキルアップを目指す)
・人的サポート
(月1でコーチングの時間がある、人に言われるとモチベのあがる単純なわたしなのである)
・最近特に頻度高いオンラインイベント
(参加するだけでモチベのあがる単純なわたしなのである)
この辺りが続けられている要因かなと思う。
繰り返すようだが、わたしは、本当に、サボっている。
が、サボりつつも、ゴールイメージがなんとなく見えるし、
たくさんの人が笑顔で間接的にお尻を叩いてくれるので、
(直接的に叩かれるのは、さすがに避けたい)
サボっては走り、サボっては走り…を繰り返している。
結局、誰かが勉強するわたしをみてくれて、
それに対してなんらかのリアクションがあって、
それが楽しいから、ちょっとやってみようかなって、
思っているのだと思う。
得たものが、いつかの自信になるために
わたしは自信がないことで有名なのだが、
自信がないと、いつまでも苦しい。
自信のためには、何かを得ることだ。
ゆりかごの中でミルクを待っているだけでは、到底自信などつかない。
幸いわたしの場合は、ゆりかごの中で得たものもあったわけだから、
彼氏との接触に逃げていた時間を、もう少しこっちに使ってみようと思う。
いやしかし、なんとまあ、
何かを自分の力で得るというのは、つらい。
そしてそれを続けるのは、もっとつらい。
いや、本当につらいわ。
暇だからこそ、なんもないから、つらい。
ミルクもらってたい。甘えていたい。なんもしたくない。
が、しかし、それでは本当の自信はつかないのである。
くそ、くそ。仕方ない。
つらいから、反応をもらって、少しでも誤魔化したいな。
反応をもらうためには、発信しなきゃいけないな。
続けるために、発信を続けなきゃ、いけないな。
ああ、だるいなあ、なんて、
サボりながらも、本当にサボりながらも、
この苦しみからは逃れるまいと、そう思っている。
2020.05.27.