文房具【のり】の英単語・漢字・雑学の紹介
きむっちです。
日本での「のり」の歴史は
意外な食材から始まりました。
その食材について知りたくないですか?
この食材がきっかけで
「のり」の名前が付けられたくらいなんですよ。
この記事では
文房具の「のり」についての
英単語、漢字・雑学について紹介していきます。
この記事を読むことで、
のりに関する雑学や英単語を知ることができますよ。
【この記事を読んでいただく前に】
この記事を読んでいただく前に
「紙」のことを知っておくと
さらに面白く読むことができますよ。
これらのものでは
すべて「のり」を使いますよね。
①紙・ノートについての記事はこちら
②ルーズリーフ・ふせんの記事はこちら
③便箋・封筒の記事はこちら
のりの歴史
僕たちの暮らしのなかで、
のりが使われていたのは
なんと、5000年以上も前だと言われています。
当時ののりの原料は、
地域の暮らし方によって大きく違いました。
狩猟(しゅりょう)民族が主体のヨーロッパでは、
「にかわ」が主に使われていました。
ここで、
「にかわ」というのは、
動物の皮や骨をお湯で煮てできる、
粘り気のある液体を乾燥させてできたもんなんですよ。
その乾燥した塊を
水やお湯で溶かすことで、のりとして使われていたそうです。
【日本での歴史はある穀物から始まった】
一方、日本では、
稲作などの農業活動が中心の農耕民族でした。
そのため、穀物(こくもつ)を使ったでんぷんのりが
主に使われていました。
はじめは、
ご飯つぶをヘラで練ったものや、
おかゆのたきこぼれを集めたものなどを
使っていたと言われています。
そして平安時代になると
「紙」が一般的に普及し始めました。
のりを使った紙の切り貼りも
そのころからと推定されています。
江戸時代になると、
のりは家庭から工業まで広い分野で必要とされるようになりました。
しかし、
お米から作ったのりだと
腐ってしまうことから保存には向いていなかったんですね。
【明治時代をきっかけにのりに乗ってきた】
明治20年頃(1887年)になると
藤井恒久さんという人が、
ドイツののりからヒントを得て、
「長く保存できる」でんぷんのりを作ったんですね。
でんぷんのりは、
はじめはお米のでんぷんが使われていました。
そこから時間が過ぎ、
第二次世界大戦(1945年頃)になると
食糧が減っていたことから「お花」からでんぷんを使うようになったんですよ。
そこから改良が進められ、
じゃがいものでんぷんなども使われるようになったんですね。
また、入れ物も
「ガラス瓶」から「プラスチック容器」に変わることになったんですよ。
ここで、少しブレイクしますね。
この記事の中で出てきたじゃがいもは
ある野菜と同じ仲間なんですよ。
そのある仲間のことを知りたくないですか?
答えは、じゃがいもの記事の中で確認してくださいね。
【学校などでも使われるようになってさらに進化した】
「でんぷんのり」は
昭和30年(1955年)頃には会社、役所、学校などで
広く使われるようになったんですね。
そして昭和30年代の始めには
石油を使って「合成のり」が作られるようになったんですよ。
そして
昭和45年(1970年)頃になると
細長いプラスチック容器に入れた「スティックのり」が登場することに。
このスティックのりを始めて生産したのが
株式会社トンボ鉛筆と言われています。
トンボ鉛筆は
日本の文房具で先端を走っていると
常に思うところです。
のりの名前の由来
ここでは、
のりの由来について話していきますね。
のりは
ご飯やおかゆのたきこぼれから
作られていたんですね。
当時は
おかゆのことを「ねまり」と読んでいたんですね。
その呼び方が変化して
「のり」と呼ばれるようになりました。
つまり、
紀元前くらいには
のりの名前が付けられていたってことなんですね。
のりの漢字
のりは
漢字で「糊」です。
「糊」の漢字は
次のようになりたっているんですよ。
「横線(穀物の穂の枝)と6点(穀物の実)」の象形(「米」の意味)
「ぼんやりしているさまを表す擬態語と切った肉」の象形
(肉の1部なのか、あごひげなのか
「ぼんやりしてわからない」の意味)
こういったことから、
米粒がぼんやりしてわからないってことで
「糊」が「のり」や「かゆ」の漢字になったってわけなんですよ。
のりの英単語
のりは
英単語で"glue"です。
日本語ぽく読むと「グルー」です。
【glueの語源】
”glue"の語源は
ラテン語の”gluten"から始まっています。
この”gluten"は
「のり」以外に「にかわ」の意味もあります。
ここで【のりの歴史】ともつながりましたね。
「にかわ」というのは、
動物の皮や骨をお湯で煮てできる、
粘り気のある液体を乾燥させてできたもんなんですよ。
ここで、
”gluten"は日本語読みすると
「グルテン」になりますよね。
つまり、
「グルテンフリー」というのは
「でんぷんを含んでいない食品」ということなんですよ。
【"glue"の英英の意味】
ネットの英英辞典では、
"glue"は次のように表されています。
a sticky substance used for joining things together
「ねばねばの物体で、なにかを一緒につなぐのに使われる」
引用元:glue(ロングマン英英辞典)
グルテンについての豆知識
ここで、
グルテンについて少し書いていきますね。
グルテンというのは、
小麦に含まれるたんぱく質のことなんですね。
実は小麦粉の中には
炭水化物以外にタンパク質が含まれています。
小麦には6~15%のタンパク質が含まれているですよ。
そのタンパク質の中に「グリアジン」と「グルテニン」が85%くらい含まれているんですよ。
これらの性質を使ってパンなどが作られているんですね。
グルテンって食品作りでも大事なんですが、
人によってはグルテンで体調を崩してしまうってこともあるわけなんですね。
そういったことから、
グルテンフリーの食品なども多くでるようになってきています。
ここで出てきたパンのことについて知りたくないですか。
パンの記事はこちら
最後に
のりは
今では幅広く使われています。
「腐ってしまうのり」から
「腐らないのり」を作るのには
長年かかってしまっているわけなんですね。
そういったことから、
自分自身が腐らないように
どんどん自分磨きをしていこうと思っているこの頃です。
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