救急品【バンソウコウ】の英単語・漢字・歴史|ある文房具との共通点も紹介
きむっちです。
怪我をしたときに使うバンソウコウ。
バンソウコウはある文房具が作られることにもつながった救急品なんですよ。
ある文房具とは何なのか、知りたくないですか。
バンソウコウの英単語にはいろんな表現があります。
どんな表現があるのか、知りたくないですか。
この記事では、
救急品のバンソウコウについて
英単語・漢字・雑学を紹介していきます。
この記事を読むことで
ある文房具との共通点を見つけることができ、
バンソウコウを深く知ることにつながります。
バンソウコウの歴史
バンソウコウの歴史は
1870年代にアメリカから始まりました。
バンソウコウが出る前は
薬を塗って包帯で巻いていました。
1874年に膏薬(こうやく)を学んだ
ロバート・ウッド・ジョンソンは、アメリカに工場を設立しました。
そこでは天然ゴムをベースに松脂、植物性充填剤などを加え、常温で粘着性に優れたバンソウコウ(サージカルテープ)の製造・販売を始めました。
それまでのバンソウコウは温めないと使えなかったのですが、ここで作られた製品は温めることなく使えるものになったのです。
これが現在のバンソウコウの始まりになります。
1890年には、薬品を含まないゴムのバンソウコウが発売され、外科用テープとして広く活用されるようになりました。
1921年になると救急バンソウコウが作られることになりました。これが最初の救急バンソウコウと言われています。
この商品が「バンドエイド」と名付けられました。
ここからは少し話が逸れますが、
ロバート・ウッド・ジョンソンは1886年に兄弟でジョンソン・エンド・ジョンソンを創業しました。
救急用バンドエイドを作ったのも、ジョンソン・エンド・ジョンソンが最初と言われています。
今ではジョンソン・エンド・ジョンソンはアメリカだけじゃなく世界でも知られる医薬品企業となっています。バンソウコウをきっかけに始まった会社とも言えますね。
【日本でのバンソウコウの歴史】
日本では1911年に
バンソウコウが作られることになりました。
当時は開発者となる竹内荒次郎氏が陸軍衛生材料で働いていた経験を活かして、日本で最初のゴムのバンソウコウを開発しました。
当時は日本独特の和紙を用い、薬品入りの粘着剤を手塗したものでした。
和紙を使っていたと思うと、バンソウコウも大きな変化を遂げていると感じるところです。
【日本でもバンソウコウが商品化される】
このことがきっかけとなり、
日本でもバンソウコウが作られることになりました。
しかし、当時できたバンソウコウはまだ使いにくいものだったことから、さらに改良を重ねてバンソウコウが作られるようになりました。
そして、1948年に入ると、ニチバンがニチバンQQ絆創膏という商品名で、救急バンソウコウを発売することになりました。
実は、
ニチバンはバンソウコウ以外にも新しいものを作りました。
バンソウコウの技術を使って作られた文房具。
なんと、ニチバンがセロテープを作り上げたんですね。
セロテープについて詳しく知りたい方は
こちらの記事をご覧いただけたら嬉しいです。
バンソウコウの漢字
バンソウコウは
漢字で「絆創膏」です。
絆創膏の漢字は
次のような意味があります。
● 絆=つなぐもの。
● 創=口が開いたキズ。
● 膏=膏薬(こうやく)。塗り薬。
つまり、
「絆創膏」は
「創を絆する膏」の意味になります。
このバンソウコウが出る前は
薬を塗って包帯で巻いていました。
バンソウコウができたことで
時間短縮につながっているわけです。
バンソウコウの英単語
バンソウコウの英単語は
いろいろあります。
バンソウコウの英単語を
3個紹介していきます。
● band-aid(商品名)
● plaster(adhesive plaster)
① band-aid
この名前は
ジョンソン・エンド・ジョンソンが作ったバンソウコウの商標名になっています。
なので、一般的には英語で”band-aid"で呼ばれることが多いんですよ。
【band-aidの英英の意味】
ネットの英英辞典では、
”band-aid”は次のように表されています。
a piece of thin material that is stuck to the skin to cover cuts and other small wounds
「皮膚の切り傷や他の小さな傷を覆うために重ねる薄い物質の部品」
引用元:band-aid(ロングマン英英辞典)
② plaster
日本語ぽく表すと
「プラスター」です。
”plaster”の前に”adhesive”を付けて
”adhesive plaster"と表すこともあります。
”adhesive"というのは、
「粘着性の」という意味があるんですよ。
ここで、
”adhesive"には「接着剤」の意味もあります。
文房具としてもよく使われる接着剤。
ここで出てきた接着剤のことを知りたくないですか。
接着剤の記事はこちら
【plasterの語源】
plasterの語源として
次のようになっています。
plaster
ギリシア語 plassein (プラスター、しっくいの型に入れる)
実は、
"plaster"は
"plastic(プラスチック)"と同じ語源なんですね。
意外かもしれないですが、
プラスチックも「接着剤」と関係があります。
接着剤の記事はこちら
【plasterを使った英文の例】
英文では
”plaster"は次のような使い方をします。
I had a traffic accident, but luckily.
I’m only in plaster.
「交通事故にあったのですが、
幸いにも絆創膏を貼っただけです」
【"plaster"を使うときの注意点】
ここで、
”plaster"を使うときには注意点があります。
次のような表現をすると誤解を与えることになります。
I'm in plaster.
「(私の全身には)ギブスがはめられている」
この”be in plaster"は
「ギブスをはめる」という意味合いがあるんですね。
誤解を避けたいときには
”have a plaster"を使うようにしましょう。
I have a plaster.
「バンソウコウを付けています」
最後に
100年以上の歴史があるバンソウコウ。
しかし、救急品としての歴史は浅いことに驚きました。
今では、傷口を防ぐということで
救急箱の中に必ず入っている救急品となっています。
英単語では
バンソウコウと接着剤とのつながりが広がって面白いですね。
さらに耐水性のものなど、
様々なニーズに合ったバンソウコウも出てきています。
切り傷などをしたときにはバンソウコウを使って傷口をカバーするようにしていきたいところです。
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<きむっちの自己紹介の記事はこちら>