実験器具【天秤・秤】の英単語・歴史|いろいろな英単語を紹介
きむっちです。
天秤を表す英単語にはいくつかあります。
しかも、少し意味合いが違います。
天秤を表す英単語について知りたくないですか。
この記事では、
実験道具の天秤についての英単語・漢字の意味・雑学について紹介していきます。
この記事を読むことで、
天秤の歴史や英単語を知ることができますよ。
天秤の歴史
【古代エジプトから始まった】
天秤は「はかり」から始まった。
てこの原理を使った「天秤」は、
紀元前5000年より前と考えられています。
天秤はモノとモノの重さを比較する用途から、
やがて客観的な基準となる「分銅(ふんどう)」を用いて質量を測ることになりました。
このはかりがきっかけに文明が発展することにつながりました。
中国では周時代(紀元前1000~250年)の記事に、
はかりが現れています。
秦の始皇帝(紀元前259~210年)は国家単位での貨幣や計量単位の統一を行い、長さ・重さ・容積の標準器を製作して各地に配りました。
【日本の歴史では通貨がきっかけ】
日本では唐の時代に、
621年に銭貨「開元通宝」が作られました。
このときは銅の鋳造により貨幣が作られることに。
同時に形、寸法、重量とも正確・均等であったため、重量単位(1銭)としても用いられるようになりました。
この流れにそって1匁(もんめ)が重さの単位として決められました。
日本では815年になってから
初めて「はかり」という言葉が使われることに。
これをきっかけに
江戸時代から発展することになりました。
さらに江戸幕末には洋式はかりが伝わることになりました。
ペリーが来航したときに伝えられたと言われているんですよ。
昭和に入ると大型のはかりが作られるようになり、体重計などにつながりました。
【ロードセルをきっかけにさらに進化】
1938年になると
重さを電気抵抗値に変換して測るセンサ「ストレイン・ゲージ」が発明されました。
1954年にはロードセル(荷重変換器)が実用化。
このロードセルができたことによってミリグラムオーダーも正確に測れることにつながりました。
もちろん、重たいものも測ることができる秤も増えました。
最大の秤だと300㎏のモノもあります。
ここで、
1mg(ミリグラム)は1gの1/1000gのことです。
1円玉が1gと言われているので、1円玉よりも1000倍軽いものになります。
この段階で想像つきにくいですよね。
さらに細かくなると、
1μg(マイクログラム)は1mgの1/1000倍、
1ng(ナノグラム)は1μgの1/1000倍になります。
このレベルまで行くとすごく小さい微粒子になります。
さらに現代では、
マイクログラムオーダーでも測れる天秤につながっています。
最新の天秤では
0.1μg(100ng)のオーダーまで測れるものがあり、
多様化しています。
ここで、
超微粒子のことを少しだけ触れました。
超微粒子を見ようと思うと精度の高い顕微鏡が必要になります。
顕微鏡のことも知りたくないですか。
顕微鏡の記事はこちら
秤の英単語
秤の英語表現は
いくつかあります。
● balance
(バランス)
● scale
(スケール)
● weighing equipment
(ウェイング イクィップメント)
これらは少し意味合いが違うので、
意味を説明していきますね。
● balance
balanceは不足分を補う意味があります。
英語ではこんな表現がされることも。
outstanding balance
「未払い残高」
この英語からもわかりますが、
何かを埋め合わせないと残高の処理ができないわけです。
ここで、”balance"には「平衡」の意味があります。
”balance”には「天秤の二つの皿の平衡状態」というコアの意味があることから、皿が平衡になるようにするということなんですね。
ここで、”balance”には「残高」の意味もありますが、
全部返せば元通りになります。
そういったことから、
”balance"では「足らないものを埋め合わせる」ような意味合いもあります。
化学では、
主成分以外を英語で”balance"と表すこともあるんですよ。
料理で使う秤は
”scale"が使われることが多いです。
● scale
”scale"には
「はしごのように一定の間隔で横棒が並んだ目盛り」がコアの意味です。
名詞で「規模」や「尺度」の意味があります。
つまり、重さの尺度を測るということなんですね。
ここで、
目盛りが書かれている
文房具の「ものさし・定規」も同じようなニュアンスがあります。
文房具の ものさし・定規 について知りたい方は
こちらの記事をご覧ください。
● weighing equipment
この意味では、
「重さを測る器具」という意味があります。
この英単語が一番秤としてしっくりくるかもしれませんね。
”weighing"は
動詞”weigh"の現在分詞なので、
形容詞として働きます。
まとめ
秤では軽いものではナノスケールから始まり、
重いものではトンスケールまであります。
このような幅広い進化に進んだのも、
軽いもの・重いものを測るといったところの追及があったからなんですね。
秤をうまく使って未払い残高の問題もうまく解決したいところです。
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