![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/165463674/rectangle_large_type_2_a2246d332f71dc8d6800b473e9941106.png?width=1200)
3歳の娘が教えてくれた、違いを楽しむ心のゆとり
子どもたちと過ごしていると、大人には見えないものが見えることがある。わたしは先日、娘から『違いを受け入れる』という大切な気持ちを教えてもらった。
1. 娘とM君の関係
いつもの遊び場で、娘が走ってきてこう叫んだ。
「今日もM君いる!やったー!」
M君。落ち着きがなく、叫んだり騒いだりする子だ。
会えば大抵走り回ってるし、いつもお母さんにも注意されてる。
こっちとしては正直、「大変そうだな〜」くらいにしか思ってなかった。
でも、娘はそんなM君が大好きらしい。今日も彼と遊ぶのを楽しみにしている。走り回るM君を眺めながら、気になっていたことを娘に聞いてみた。
「ねえ、M君のどこがそんなに好きなの?」
2. 娘の一言にハッとする
娘はニコニコしながらこう言った。
『M君はね、とってもおもしろいんだよ。』
その一言に、はっとした。
「おもしろい」というシンプルな理由。それが娘にとってすべてだった。
私は、M君を「落ち着きがない子」ってラベルを貼って見てたけど、娘にとっては「自分と違うところがあって楽しい子」「にぎやかな子」なんだ。
娘にとって、M君の行動は“迷惑”や“問題”ではなく、彼の個性として楽しんでいるのだ。
彼が走り回ろうが叫ぼうが、そこに価値を見出してる娘の寛容さにハッとした。
一方で、私はどうだろう。大きな声をあげることを迷惑だと思っていなかった?私は恥ずかしくなった。
3. 違いを受け入れる力
私たち大人は、どうしても「普通」「ルール」みたいな枠で人を見る癖がある。それはしかたがないことでもあると思う。
でも娘は違った。M君がちょっと騒がしかろうが、それを「面白い」と思える心の広さがある。むしろ「普通であること」なんて、娘にはどうでもいいんだろう。
4. この経験から学んだこと
娘は、このまま大人になっても、人と違うところを「面白い」と思える子であってほしい。
社会に出ると、違いを許容する力って少しずつ削られていく気がする。「普通じゃない」とか「浮いてる」とか言われることが増えると、自分も他人も厳しく見るようになる。それが怖い。
だから私は、この気持ちを大事にしてあげたいと思った。M君を「おもしろい」と言える娘の世界観を壊さないように。
そして、彼女がこの先も違いを受け入れる力を持ち続けられるように見守りたい。
これから、私も母としてたくさんの子どもに出会うと思う。そのときに、それぞれの個性を愛し、受け入れていくぞと決意した。
子どもたちが教えてくれることは多い。「大人の常識」では気づけないことを、彼らは毎日のように見せてくれる。娘がS君を「面白い」と感じるように、私ももっと違いを楽しめる自分でありたいと思う。