声は色のグラデーション
人の声は十人十色と言われます。
たとえば、全体の印象として、
「あの人の声に温かみを感じるよね?」という暖色系の方もいれば、
「知的な感じがするよね」な寒色系な声の方もいらっしゃる。
でも、実際のところその中にグラーデーションがあります。
おおざっぱに言ってしまうと、
暖色系な方は、
強めに響かせれば、情熱の赤を感じるし、
高めに響かせれば、ツヤやきらめき風合いを感じます。
寒色系な方は、
豊かに響かせればパステル系な暖かさを感じるし、
よどみなく響かせればクールな落ち着きを感じます。
声は空間に放つものなので、
印象を追い求めすぎると、空白(白)がなくて、
色の使い過ぎでベタベタとした印象になったり、
無理をして喉をからしてしまうこともあれば、
声の影響力の意識が希薄すぎると、
人を圧倒させてしまったり、聞き取りにくかったりします。
楽器が形状やBODYの大きさ、そして奏で方で音色が変わるように、人の声も同じように変わります。
形状やBODYの大きさに合わせた身体をチューンナップするのは、黒のグラーデーション。
奏で方は、色のグラーデーション。
両方とも大事。
黒のグラーデーションは、呼吸のしやすさ。
“コントロールすること”としちゃうと逆に出来なくなる。
だけど、自分である程度制御できるくらいの身体のポテンシャルは必要。
その力があって、自分の色を声にのせらせる(奏でられる)と
伝えること・表現したいことの幅が広がります。
とても楽しく豊かになるんだよなーと思った素描教室の帰り道。
手と目と頭をとても使います。そして耳も。
自分に向けられた言葉でなくても、
先生の言葉は聴き逃がせないヒントの宝庫です。
インスピレーションというか、散らばっていた気づきをまとめるのに、
一役かってくれています。少し絵に個性が出てきました。
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