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迷惑を恐れず、学びを深める
新年度が始まりましたね。
今年度は2人の大学院生が研究室に加わりました。
今朝の研究室ゼミでは、各自抱負を述べてもらったのですが、1人の大学院生が「迷惑をおかけしないように頑張っていきます」と言いました。
本人的には、謙虚な気持ちを表して、頑張っていきたいという表現だったのかもしれません。
その言葉を受けて、僕は彼らに「迷惑をかけないようにしようとは考えなくていい」と伝えました。
ルールを守らなかったり、他人が嫌がることをするなどで誰かに迷惑をかけることはもちろん良くないのでやらなくていいのですが、自分が頑張っていこうとするときに他人に迷惑をかけないようにしようという姿勢は、ちょっと勿体無いことになると思うんです。
迷惑をかけないようにと考えすぎることで、「先生は忙しそうだから話しかけるのをやめておこう」「まとまっていない資料を見せるなんて、先生の時間を奪うことになる」などと、実際には相手が思ってもいないことを勝手に想像し、結果として相談しづらくなってしまう恐れがあるからです。
彼らには「新しい環境で学んでいくんだから、その中で迷惑をかけることは多々あると思うよ。まずは早めに相談をできる力を身につけていこう」と伝えました。相談することは、学びの過程で非常に重要なことです。質問や疑問を持つことは、研究や学問に対する好奇心の表れであり、それを積極的に共有することで、より深い理解につながります。
また自分の研究の行き詰まりや方向性についても早めに相談することで、修正したり、加速させたりとうまく舵を切っていくことができるようになります。
また、相談とともに先生と雑談するなどのコミュニケーションを通じて、学生自身の考えを整理し、見識を広げる機会にもなります。
「迷惑をかける」という考え方を持って行動できなくなるのではなく、成長を目指してどんどんと相談して学んでいくスタイルを目指してほしいと思っています。
今日の朝ゼミで彼らに伝えたメッセージを生かして、”迷惑をかけながら”成長していってほしいなと思います。