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心療内科、初診の振り返り

心療内科の初診からもう2週間近く経ってしまいました。

けどわたしには書くまでにこの2週間の時間が必要でした。

気持ちが穏やかでなかったのです。本当にこの病院で、先生でいいのかと悩んでしまっていました。

それはやはり前主治医との信頼感が絶大であり、13年という超えられない壁から戻りたくて仕方が無くなっていました。

まず結果から。



先生の第一印象


先生はまず白衣を着ていなかった。

古希がんばるぜ!!っていうTシャツを着て患者さんと世間話をしていた。

私はてっきり変わった検査技師だと思っていた。

そして順番が次になって、私の隣に座るなり

「僕、医師のかまちゃん(かまちゃんにする)。
てか!君!?可愛いね〜!?めっちゃ可愛い!僕のTシャツ!これ1年間着るの!古希だから!見えないっしょ!今から検査するから〜!待ってて〜!」

と嵐のように去っていった。

私はというと、圧倒されていた。

(あの人、医者だったんだ…てか古希なんだ。てかてか診察室にいないんだ。医者って可愛いとか言うんだ)

と頭が大忙しのまま検査に移った。


①狭心症が発覚した


先生はわたしの心電図を見せ、

「ここ読んでみて」

「…異常あり?きょうしんしょう…?」

わたしの日々の胸痛や異常な心拍は狭心症だった。

階段を登るだけで心拍150になることは単なる運動不足ではなかったと思い知らされた。


②スモールハート症候群


先生が何度も何度もわたしの心臓と他の人の心臓の大きさをレントゲンで交互に見せてくる。

元々カウンセラーに心臓小さいと思うから大きさ聞いてきてねと言われていたが、ピンと来ていなかった。

わたしの心臓は一般が40%だとして35%しかなく運動、体力いろいろ伴っていないらしい。

学生時代の部活を聞かれ、陸上と答えたら

「死ぬかと思ったでしょ?この心臓で運動系の部活は無理なの。」

と先生に言われた。

そうなのだ、私は私だけ部活の練習が本当に死にそうだった。

結局途中で辞めたのだけど。いつも苦しくて吐いていた。


③過敏性腸症候群


「あなたもうトイレ間に合わないくらいの過敏性腸症候群」

笑ってしまった。

いつも懸念していることだった。


④トラウマ多すぎ家族ヤバすぎ


先生はわたしの作った初診資料や長い紹介状をくまなく見てくれた。

そして

「あなた、こんな人生送ってきて腐ってないの本当にすごい。こんなことあったらね、こんな風にいられないんだよ。腐ってしまうんだよ。学歴見たけど地頭もよかったんだね、家族がこういう人はね勉強も諦めるんだよ、あなた本当にすごいよ。どうやって生きてきて勉強してきたの?教えて。」

と真剣に私の顔を覗き込んできた。

そしてたくさんの質問を浴びせてきた。

それも1時間半。

カウンセラーからそういう先生だとは聞いていたがあまりに医者じゃなくてびっくりした。

先生は、私を患者ではなく一人の人間として興味を持ってくれて見ていた。

先生は私が初めに見た時に患者さんと世間話をしていたと書いたが、やはり人と人なのだ。

母親はパーソナリティを併発しているだろうと言われた。


⑤PTSD症状あるけど負けてない


「PTSD症状あるしトラウマやばい、だけど負けてない。だからなりかけてる人だと先生は考える。」

そう言われた。ちょっと腑に落ちなかった。

だって負けてる日もあるし死にたい日もあるから。

「こんなトラウマ有れば悪夢にもなる。こんな家族いればやつれる。その中でも生きる希望があって本当にあなたはすごい。もう勝ってるというか勝つよ。勝ち負けじゃないけどさ、あなたは希望があるよ」

そう声をかけてくれた。


⑥「あなたの主題歌はサザンオールスターズのTSUNAMI」


先生はつなみを聞け!と言ってきた。

「案外打たれ強い僕がいた、あなたのことやん!!!!ね!!!!?めっちゃ打たれ強いと思うわ。本当に、あなた。すごい強いよ。生きてるのがすごいから。頑張ったね!!先生あなたに会えて楽しかった、良い日になった!ありがとう。これから先生でよかったら。それはあなたが決めてね。」

と言って、レモンサイダーをくれて診察室を出た。


⑦「渋い人生送ってんだよぉ…」先生は汲み取ってくれた


私の人生を「渋い人生」と表現した先生に寄り添いを感じました。

私は人より大変な人生を歩んできたとか思ってない。

みんなも大変な中生きていると思っていて、でも私は弱いから大変なことが辛く感じているだけだと思っていた。

けど、先生はハッキリ私を頑張ってきた、とまっすぐ目を見て伝えてくれた。

私の人生が大変かどうかなんてどうでもよくてそう言ってくれたことが嬉しかったし受け入れられないくらい心がいっぱいになった。


なのに何で先生を迷ったか。

前主治医とわたしの距離感とかまちゃんの距離感は圧倒的に違っていて、突き放されたときのことを想像してしまった。

かまちゃんは私を可愛いと言ってくれたけど可愛くないネガティブをたくさん抱えた私をこの先見たらどうだろう、と不安になった。


でも、カウンセラー(かまちゃんにあっちゃんって呼ばれてた)がその不安を全て打破してくれた。


あっちゃん「かまちゃん先生はね、あなたの想像する3倍は面倒な患者さんを診ているの。どうってことないのよ。あとかまちゃん先生は古希だけど誰よりも体力と遊びができる人で若いのよ。まだまだ生きる」


私「…そうかぁ…じゃあ、かまちゃん先生はパリピだったんだ…」


あっちゃん「…あっ、うん、パリピ〜?…だね!」


あっちゃんは私を否定することはあまりないように思う。


あっちゃん「あと心臓35%って県代表並みの小ささだよ!笑」


私「えー!そうなんですか!?そんな小さいんだ〜!!すごーい!!笑」


とりあえず、かまちゃんとあっちゃんに心身ともにお世話になることにしました。

よろしくお願いいたします。

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