うまくいかない時はいつも「私一人でやってる」と思い込んでる(「キミコの掟」爆誕)
この1つ前のnoteで「もう闇と罪を言い訳にしたくない」と、思わぬかたちでちょっとかっこいいことを書いてしまいました。
し、
か、
し、
実際のところ、振り返れば赤面するような思い違いや、思い上がりをすることもある、というかむしろそっちの方が多いです。しょんぼり。
もういい大人なんだから(というかアラ還である)しかもマインドフルネスとかお伝えしてるんだから、そんなハズいパターンも認識して、冷静に本当の状態を理解しようよ、と思います。その戒めも込めて、今回言語化して残してみます。お読みくださっている方にも少しでもご参考にしていただければ幸いです。
パターンA:慢心パターン
私はデフォルトで自信がないのですが、たまに「なんか私ってイケてるかも、やったー、ついに自信が持てた」と思える時もあります。しかしそんなときは残念ながら、もれなく自信ではなく慢心していい気になっている時です。(そもそも本当の自信は自信があるかどうかなんてどうでも良くなっている状態ですが。「自信なんていらないんじゃないか説」)
例えば、私は自分のプロジェクトで通訳をさせていただくことが多く、それを尊敬する先生方にお褒めいただくことがありました。
そもそも限られた予算でプロの通訳者を雇えず、苦肉の策でしろうとの私がなんちゃって通訳をしている、というのが実情です。それを懇親会などの場で褒められると、嬉しいだけならまだしも、
「いや〜、わたし通訳のトレーニングは受けたことないんっすけどね〜。」
と明らかなドヤ顔で「もっと言って〜!」となって、品性のなさが露呈してしまってます。
ああ恥ずかしい。。。
パターンB:なんで私一人が、、、
うまく行っていない状況でも、実はとても似たことが起こっています。
来月に控えたワークショップ、集客が伸び悩んでいる。告知をもっとやらなきゃ。告知の内容ももっと効果的にしなきゃ。コンテンツの準備もどうなっているのか連絡がないし、、、
と「、、、しなければ。、、、するべき。」という思考で頭がいっぱいになります。
そして遂に、この言葉が心に浮かぶのです。
「なんで○○さんはやってくれないの。なんで私一人ばかりやらなくちゃいけないの。」
はい、きましたね。私のうまく行ってない時の決まり文句です。
パターンAもBも共通点があります。
え、どっちもダサすぎる。あ、、、そ、そうですね。笑
さらに解像度を上げてみると、いずれの場合も
「自分一人で成し遂げてる」と思い込んでいる
というきわめて残念な状態です。
たとえば通訳がうまく行ったのも、登壇者の素晴らしい講演内容と参加者の皆さんの真摯な学ぶ姿勢、そしてスタッフの暖かなサポートがある、というなんともありがたい状況がそこにあるからです。その中で、「この素晴らしい内容を皆さんに日本語でお届けしたい」というスイッチが私の中で入るからこそ、適切な言葉が湧いてモチベーションを維持することができるのです。
逆に「なんで私だけが」と思っている時も、誰よりも不安症でせっかちのために、いつも先回りして余計な心配や仕事をしてしまっています。そんな状態を人のせいにしているという本当に残念な状態です。ワークショップができるのも、仲間と力を合わせ少しずつ実績を積んで、参加者の皆様の想いをいただいてきたから。なのに私は一人でヤキモキした挙句に、なんだか自分一人で切り盛りしているような錯覚に陥っているのです。
何事も一人でやってるなんて現実から程遠いのです。
もちろん私は自分のできることを認識しベストを尽くしました。しかし全てのお仕事は、何一つ私一人でやったことはありません。なんなら個人の性格でさえ遺伝の影響もそこそこある(https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7012279/)、つまりある程度はご先祖様のおかげな訳で、本当に私一人で成したことって、根本的にない。
何かうまく行ったら「私がやった」と思うのも違うし、何かがうまく行かなかった時に、「私のせい」と自己否定するのも違うのです。
「私は無力で、私の成したことなど何もない」と言っているわけではありません。ただ、さまざまな縁が絡み合って結果的にうまく行ったり行かなかったり。その中で不完全なりにベストを尽くした私がいたのです。
そして、この「私一人でやってます」という考えの更に危険なところは、アントレプレナーとしての影響力や成功に大きく関わることです。(サイコパスの方は例外:私一人でやってます、他の人は私の道具です、という思考なので。こわっ!)
自分一人でやっていくと思い込むと、何事も自分で抱え込んでしまって、できることのスコープも自身の可能性も、とてつもなく限られていきます。そして近い将来の大きな成果につながるようなプロジェクトだってその芽を摘んでしまうでしょう。どれだけ持ちつ持たれつができるかーーそれはアントレプレナーの大切な能力なのです。
そして数年前にまた一人いじけて「なんで私だけ、、、」と思っている時に、お腹の底から、こんな言葉が湧いてきたのです。
性格ブスになるくらいなら、仕事なんて辞めちまえ。
いや、ほんとそうよ、アンタいいこと言うよ。自分や人の尊厳よりも大切な仕事なんかないよ。
ということで、これを「キミコの掟その1」に制定したのでした。
え、言葉がキツすぎるって?
詰んでいるときは、「自分一人でやってると思っている」という自覚がなくなっているし、こんくらい言っとかないと、わたしの脳には焼きつかないのですよ。でも心の中でこの言葉が響く時、そこにはなんか温かみがあるんですよね。これ大事です。自分を大切にするための厳しさ、みたいな。
それでもいまだに、しばらく性格ブスの道を突き進んでから、はっと我に帰り、周りの方や仲間とのつながりを思い出すことも多々あります。
ということで、ご一緒いただいた仲間や皆さん、いろいろほんとにごめんなさい。それでもさまざまなプロジェクトにおつきあいいただいて、本当に感謝しています。
そしてこれからもより広いスコープでつながりや縁起(あらゆることは物事の関係性によってのみ起こること)を認識していこうと改めて思っています。
皆さんも物事がうまくいかない時のパターンって何でしょうか?そしてそれに対してどのように取り組んでいますか?
11月は日本各地でワークショップ等させていただきます。よろしければぜひご一緒に!
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