コロナ禍そして脳卒中後遺症なう私 報告8
ホノルルー福岡復路
ワイキキビーチを裸足で歩く目標を達成し、意気揚々で帰国する日、まずタクシーで雨の中空港まで
ハワイは3シーズン
タクシードライバーとの会話
D「日本は4シーズンあるのだね。ハワイは1年中暑い日ばかりで、雨の降らない暑い時期と、雨の降らない暑い時期の2シーズンだけ。でも12月、1月は、欧米や日本からのお客さんがたくさん来るから、稼げて嬉しい。タクシーにとってはベストシーズンだよ。」
私「それでは2シーズンでなく3シーズンでしょう?」
小雨の中1時間弱で空港着
タクシーに乗る時は人の手を借りる必要のある私ですが、降車時は座席から自分一人で両足を道路に着くことができました。
これも自宅の車や、日本のタクシーで何度も実践練習し、成功体験があったからです。
出発は2時間遅れ
二人で搭乗、出国手続きを終え、機内専用の47cm幅の車椅子に乗り換え、トイレから遠い中央付近の座席に案内され、待つこと1時間。機内アナウンスで、「福岡行きの便はベルトコンベアの故障で荷物の積み込みが手間取り、出発が2時間遅れとなります。」だって。
もともとフライト時間が往路より長い帰り(復路)で、長時間の座位姿勢を強要された私は、マヒ側の足が床に届かず、動きが超悪く、左足が床に前述した「騒々しい3人連れトイレ道中」になりました。
7年ぶりに水が飲めた日
帰国後の時差ボケを避けるため、機中眠らないで、TVや読書、夫と会話をしてましたが、やたら喉が渇くので、水を飲んでいた娘のペットボトルをもらって、トロミなしで飲めるかな〜と、こわごわ少なめ一口水を含み、ゴクンとやると飲めました。ムセなく「おいしい〜!!」。続いて配られた100cc透明コップの水。誘惑につられて、1口、2口、3口、少しずつ全部飲めました。ヤッター!!トロミなしの水がこんなにおいしく飲めたのは7年ぶりでした。この出来事は私にとって宝くじの3000万円に当たったくらい衝撃的なことでした。
嚥下困難者にとって、ムセなく誤嚥なく「水を飲む」ことは最終目的なのです。
誤嚥とは
日本人の死因3位の肺炎の原因の70%は誤嚥性肺炎であることが明らかになり、今注目されている誤嚥とは一口でいうと、のど仏周りの飲み込みに係わる筋肉が、加齢に伴い衰え、反射神経も鈍り、「ゴックン」と呑み込むタイミングに微妙なズレが生じ、食事中の食べ物や飲み物が本来入るべき食道ではなく、気管や肺に入ってしまうことです。
ムセは老化のサインです
飲食物が気管に入りそうになったとき、素早くその危険性を察知した生体が、反射的に咳き込んだりムセたりしてそれを生体外に排出しようとする「生体防御反応」です。老化の最もわかりやすいサインといえます。
見た目でも「のど仏」が下がることでもわかります。
男性は年を取ると鶏のセセリ様ののど仏が下方で突き出ているのを見て取れます。
女性はのど仏が小さく目立たないのは良かったと思います。