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3人以上の集まりで話せなくなる人へ

世の中には、自分の話をうまくできる人と、うまくできない人がいると思っています。
それはイコール、自分が話したいことをその場で自分の思い通りに遠慮なく話せる人と、自分が話したいことはあるけれど、周りを観察しているため、その場ではすべてのことを自分の思い通りには話せない人がいるということと同じであると思っています。

今学んでいることの中で、自分の話をうまくできる人というのは、話が上手なわけではないということを学びました。上手な人ももちろんいるのですが。

かといって、自分の話をうまくできない人も、話が上手なわけではないというわけなんですけどね。

どうしてその2種類がいるかということは、今学んでいることなのですが、今日はその部分はおいておきます。
その部分ではなく、今日は、どうしても話ができなくなる人の役割や心情について特に焦点をあてていきます。


私は、3人以上の集まりの中では、あまり話すことができません。2人のときも、相手によっては聞き役になることが多いです。

本当は自分も話したいし、話をしたほうが、その輪に入れているという実感が湧くので満足感も高いと思っています。輪に入れたほうが楽しいという感覚もより得られるとも感じます。

でも、どうしても一緒にいる人の中にお話上手な人がいたり、話すのがものすごく好きで話し続ける人がいれば、話したいんだろうなと思い、聞き役にまわります。

それは苦痛ではありませんが、時々途中で、自分が話すことを諦めてしまいます。
もっと話したいこともあったけど、言葉が上手でもないから切り出すこともできないし、かといって面白い話ができる自信もないからです。

そうして、諦めて、話さないという選択をしていくのです。


以前、美容師さんにこんなことを話したことがありました。
3人以上の集まりがあって、そこに来る人はみんなお話上手でよく話す人だから、私はきっと聞き役になってずっと目立たず端っこにいる感じになるだろうと。

美容師さんには、私が少しさみしげに見えたのでしょう。
確かに私も、そんな自分の光景が目に見えて想像できたので、どうなるのか不安な気持ちを抱えていました。

美容師さんは私とは逆の、話すのが好きでほっとけばずっと話しているタイプの人だと自分でおっしゃっていました。
その美容師さんが言ってくれたことがありました。

私たち話し好きの人が話せるのは、じっくり聞いてくれる人がいるからだと。聞く姿勢がある人がいるからこそ、私たちは気持ちよく話すことができるのだ。それは才能だよと言ってくれたのです。

それを聞いて感動しちゃいました。そんなふうに思ってくれているんだ。そう捉えていいんだと、すべてをネガティブ方向に考えていた私に光が見えた感じがしたんです。

だから、話せないからと悩むのではなく、みんなが話しやすい環境を、いつものように作ってあげたらいいんだと、そう伝えてくれたのです。


自分ではない自分を引っ張り出そうとしていた私が苦しくなる理由がわかりました。
自分ではない人になろうとしていたのです。自分の個性を殺し、理想の人と同じような自分では良くないのだと、自分自身を否定していたということです。

こんな理想の人でいたい。こんな人に憧れる。こんなふうにできたらいいな。
そういった理想を掲げて、自分の特性とは真逆のことができない自分に対して、責め、別人格にさえなろうとしていたのかもしれません。

このようなタイプの私だから、もちろん3人以上の集まりでは、静かに聞いていたほうが楽だし、人に話を振るのも苦手だし、できるなら黙っていたほうが自分らしい。
それでも、そういう私でも、本当はもっともっと自分を表現したいと思っているし、自分の思うことや感じることを、周りを気にせず1から10まで話してみたい、話したい願望もあるのです。

だから私は、わたしのように自分からぐいぐい話せない人がいる環境で、そういう私のような人がもっと自分らしく話せる空間をつくりたい望みがわきました。

お話しが得意な人には、その人がもっともっと楽しく話せる空間をつくり、
お話が私のように苦手な人には、その人がもっともっと自分を出しやすくする空間をつくる。

自分にはこんな才能があったのだと気がつけて嬉しかったです。
自分の特性や性質をネガティブなものだけとして捉えるのではなく、この性質はどんな役に立てるか、どう活かしていけるか。それを考えて使っていくことがとても大切だと感じた出来事でした。

もっともっと自分に自信をもって生きていきたいです。
教えてくれた美容師さんに感謝しています。

私のように、少し遠慮がちで、ずんずんと自分から話をできなくて、悩んでいたり自信をなくしたりする瞬間がある人へ伝えたいです。


あなたは周りの人を思いやって、美しい空間をつくれる人です。
だから、自信をもってその才能を活かしてください。
あなたとあなた以外の人でつくるその環境は、きっと美しいハーモニーを奏で、みんなが笑顔で自分らしくいられる空間になると思います。

そんな場所を一緒に増やしていきましょう!

私も自分のこの特性に、ありがとう!ナイスだよ!と伝えます!




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