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漢検

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#名前

偉大な人の名前は使えない

偉大な人の名前は使えない

 漢検を勉強していると尭や舜を使った熟語を目にします。例えば、「尭年舜日」(天下泰平の世の中であること)「堯風舜雨」(聖天子の恵みが天下に行き渡っていること)など。

 尭や舜は中国古代にいたとされている、伝説の王様の名前であることは有名です。二人とも、善政を行ったことで有名ですので、熟語に登場するときも、良い政治を表す時に用いられることが多いです。

 そう考えると、尭、舜は良い意味だなと思った

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女性の名前になぜ「蝉」をつけるのか?

女性の名前になぜ「蝉」をつけるのか?

 中国の古典を読むと、たまに「蝉」を使った名前の女性が登場します。知名度が高いのは、『三国志演義』の貂蝉(ちょうせん)ではないでしょうか。

 「蝉」という漢字を名前にする理由があるのではないか、と思って調べてみたところ、どうやら次のような意味があるようです。

土の中から出てくるが、汚れておらず、餓えても露以外のものを食べることがない。
→高潔、知恵がある、美しい

 四字熟語で「鳴蝉潔飢」とい

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