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読書記録20とアニメの話


『コードギアス』はご存知でしょうか。
アニメ界隈では有名な作品かと思います。

久しぶりに見たくなり、初めから見直してます。
『戦争』をテーマにしたSFロボアニメなのですが、ロシアのウクライナ侵攻に重ねてしまいます。
いつだって戦争の犠牲になるのは民間人であり弱者なんですよね。

ルルーシュの弱きを助け強きを挫くの考え方が好きです。
自分の大切な人のため、弱者のために葛藤しながら彼なりの正義で行動する姿に心打たれます。

因みに余談ですが、一番好きなキャラは「コーネリア皇女」です。
プライドが高く気品があり、表にはあまり出さないものの溢れる身内への愛情深さ。
皇女でありながら第一線で戦う勇敢さも素敵です。

変半身/村田沙耶香さん

人類は変態する、ニンゲンを脱ぎ捨てろ。ポピ原人、ポーポー様、秘祭モドリ、海のもんと山のもん、エロコミ天国、遺伝子退行手術etc.歴史は書き換えられ、世界は塗り替えられ、魂は入れ替えられていく―演劇界の鬼才・松井周と練り上げた千久世島ワールドを舞台に、村田沙耶香が圧倒的イマジネーションで紡ぐ新たな人類のための異形の“創世記”ここに誕生!

今まで読んだ本のどれとも気色が違う、変わった世界観でした。さすが村田さん。毎回どうやって思いつくんだろう。
しかも全く抵抗なく読み始めてすぐに引き込まれるのもさすが村田さんだなぁ。

『生まれてからの自分の宿命で絶対的に従わないといけないと思っていたものが本当は存在していなかったことに愕然としていた。』

日常の中でもありますよね。
『ルール』とか『マナー』とか。
深く考えたことは無かったけれど、でもそれって一体誰がどんな物差しで考えて決まったんでしょうね。
そういったことを考えさせてくれる作品でした。

お探し物は図書室まで/青山美智子さん

お探し物は、本ですか?仕事ですか?人生ですか?悩める人々が立ち寄った小さな図書室。不愛想だけど聞き上手な司書さんが思いもよらない選書と可愛い付録で人生を後押しします。『木曜日にはココアを』の著者が贈る、明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。

優しい世界で、心温まる作品でした。
人間の嫌なところや器の小さいところまで、大きいもので優しく包んで認めてくれるぬくもり。図書室の司書さんのキャラクターがドンピシャに好きでした。

本屋大賞受賞作品ということで手に取りましたが、納得の一冊です。
青山美智子さんの代表作『木曜日にはココアを』もとても読みたくなりました。

三千円の使いかた/原田ひ香さん

就職して理想の一人暮らしをはじめた美帆(貯金三十万)。結婚前は証券会社勤務だった姉・真帆(貯金六百万)。習い事に熱心で向上心の高い母・智子(貯金百万弱)。そして一千万円を貯めた祖母・琴子。御厨家の女性たちは人生の節目とピンチを乗り越えるため、お金をどう貯めて、どう使うのか? 
知識が深まり、絶対「元」もとれちゃう「節約」家族小説!

それぞれの立場でリアルなお金事情が描かれていました。

お金と向き合って付き合っていくのって本当に難しいなぁと思います。
いくらあっても結局100%満足することってないんじゃないでしょうか。

使えるお金が増えればそれだけ欲も出てきたり生活基準がグレードアップするし、逆に使わずにただ貯めたところであの世には持っていけないわけです。

このタイトルにある『三千円の使いかた』はまさにお金との付き合い方の答えを導いてくれました。

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