#私の作品紹介
1.作品紹介
原題:Motherland
2017年製作/フィリピン/作品時間94分
監督:ラモーナ・S・ディアス
*本編 6547ワード、字幕数1,031、テロップ数20、計1,051枚。作業日数8日
2.作品の構成
この作品にはナレーションがなく、ほとんど病院のスタッフや入院中の母親たちの自然な会話や出産シーンそのままを映し出している。
スタッフは主にスペイン語とタガログ語、時々英語まじりの言葉で話し、入院中の母親たちは現地語を話している。専門家の話はないので、スクリプトも非常に平易な英語で書かれている。
3.Key words and phrases
inspect = 調べる
pregnant = 妊娠して(形容詞), get pregnant = 妊娠する(動詞)
buttocks = お尻
incubator = 保育器
alternative = 代わりの
breastfeed = 母乳を与える
tube = ここではカンガルーケアで使う胴衣のこと
labor = 陣痛、お産
ligation = 結紮(けっさつ) *卵管を縛る避妊手術
intensive care = 集中治療
premature = 未熟の
jaundiced = 黄疸の
womb = 子宮
miscarry = 流産する
IUD (Intrauterine device) = 子宮内避妊具
infection = 感染
sepsis = 敗血症
CBC(complete blood count) = 血算(全血球計算)
4.英文と日本語訳
Day 1 入院病棟の看護師①(マイクでのアナウンス)
Day 2 入院病棟の看護師②(新入りの母親に向かって)
Day 3 未熟児の母親①
Day 4 看護師③(19歳の新米ママに避妊具を勧める)
Day 5 未熟児をあやす父親A(隣の男性Bとの会話)
Day 6 双子の父親C(会計担当者Dとの会話)
Day 7 双子の父親C(再び会計担当者Dとの会話)
5.まとめ 「子だくさんで明るいフィリピン女性たち」
敬虔なカトリック信者が多いフィリピンでは、妊娠・出産を自然に任せる夫婦が多いようで、若い頃から何度も妊娠を繰り返し、病院を訪れる女性が後を絶たない。だが、すぐに妊娠すると母体にも負担がかかるし、生活もますます苦しくなる。この公立病院では、そうした女性たちを受け入れ、避妊のアドバイスや手術を勧めている。貧しい家庭には、PCSOというチャリティー組織からの援助も与えられ、手厚く保護されている。子だくさんで生活は大変でも、子どもの誕生を喜び合い、未熟児をカンガルーケアで大事に育てたり、お互いに母乳を分けあったりする温かい雰囲気があり、フィリピンの女性たちは底抜けに明るくたくましいと感じた。
*カンガルーケアについて(参考)
出典:アジアンドキュメンタリーズ
『マザーランド 世界一いそがしい産科病院』 "Motherland"
単品視聴(495円)、月額見放題(990円/月)
字幕翻訳者:浦田貴美枝
Blog:アラカンからのチャレンジ (ameblo.jp)
著書:『夢を叶える字幕翻訳者の翻訳ノート』https://x.gd/ySA4m
Copyright@2024 Kimie Urata note