写真と民俗【群馬・栃木変なところ紀行】
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どうもメダカです初めましての方は初めまして。
今回は群馬と栃木のちょっと変わったスポットを回ってきました。
※注意 水使神社の項目で最後にセンシティブな写真があります、苦手な人は注意警告がでたら飛ばして次の項目に進んでください
達磨寺
群馬県高崎市にある達磨だらけの寺
その名も達磨寺(だるまじ)
高崎市は達磨の生産量8割を誇る大だるま王国。
日本では高崎が達磨発祥の地として、全国に達磨を出荷しています。
小正月の時期(1月15日)に全国から集められた達磨が、お焚き上げされる事でも有名な寺です。
境内には奉納された達磨が飾られており、中には防衛大臣の名前で奉納されたモノもあります。
流石何人もの総理大臣を輩出している、保守王国と言われるだけありますね。
達磨売り場の入り口には人間より大きな達磨も置かれています。
おみくじもモチロン達磨
※達磨(だるま) インド出身の僧侶で、中国禅宗の開祖。
日本では願掛けの縁起物として広く定着している。
門田稲荷
続いてちょっと怖いスポットの紹介です。
ここ門田稲荷は京都の伏見稲荷、東京の榎木稲荷と並ぶ、日本三大縁切り稲荷として有名です。
伏見大社などと聞くと、すごく大きな稲荷神社をイメージしますが、ここは八幡宮の敷地内にあるごく小さな、お稲荷さんです。
その小さなお稲荷さんがなぜ日本三大縁切りに数えられるのか?
それはここの絵馬を見れば一目瞭然。
もちろん病気や事故から縁を切る絵馬が、メインなのですが、中には呪いか?と思わせるような、呪詛に満ちた絵馬も下げられています。
実名が書かれているモノも多く、中には縁を切りたいと思われる人の写真まで貼ってある絵馬もありました。
仲の悪い会社の同僚への縁切りを超えた不幸を願う絵馬も
絵馬と一緒に穴の開いたひしゃくも奉納されます。
穴の開いたひしゃくは一般的に安産祈願を願う為に奉納される物ですが、
穴のあけられたひしゃくには穴の数やその乱暴さが、恨む相手のへの思いを表すようでした。
中には政治的思想の強そうな人からの絵馬もありました。
他のドロドロした絵馬を見た後では少し笑ってしまうような内容ですね。
水使神社
栃木県足利市・水使(みずし)神社。
住宅街の中にある寂れたごく小さな神社なのですが、階段をあがり鳥居をくぐると景色が一変します。
拝殿には無数の子供用よだれ掛け。
ここは婦人病予防・子宝祈願にご利益があると言われていて、全国から不妊で悩む女性や夫婦が、子宝を願いよだれ掛けを奉納していきます。
中には前掛けを持った女性の絵馬や、女性用のパンツなんかも奉納されています。
水使神社のご祭神はイソ女水使権現
聞いたことも無いと思いますが、この神社オリジナルの神様です。
言い伝えによると、約600年ほど前、イソという水使女(みずしめという水回りの仕事をする下女)がいて、そのイソの小さな子供がおぼれ、子供を助けようとしたイソもおぼれ死ぬという悲しい事故がありました。
(絵馬に書かれている女もイソだと思われる)
そのイソと子供の魂を鎮めるために、水使神社が建設されたと言われ、それ以来水使神社では、婦人病・子宝にご利益がある神社として、地元に根付いています。
ここからセンシティブ注意!苦手な人は飛ばしてください
そんな少し切ない謂れのある神社ですが、子宝祈願の神社です。
ぼくの経験上、絶対アレがある!と行く前から確信していました。
拝殿の横を見るとやっぱりありました。
そう!アレです。
子宝祈願と言えば巨大なアレの彫り物。
そうもちろんチ〇コ!子宝祈願と言えばこれです!外せません。
明治時代に禁止されたとは言え、全国各地に結構残ってる生殖器を模した木造品。
むしろ明治以前の人々からすれば、
「現代人は子宝祈願で性器に祈らないでなにに子宝を祈るんだい?」
と逆に不思議がるでしょうね。
僕も別に恥ずかしい事とは思いません、民俗学を追う上で避けて通れない道です。
性器信仰は日本に限らず世界中で見られる現象なので、むしろこれこそが人間の本質とも言えますね。
ここまでセンシティブゾーンでした
小泉稲荷
少々お目汚しをしてしまったので最後は綺麗な風景でもみましょう。
群馬県伊勢崎市にあるお稲荷さんで、観光ガイドにもよく載っている、比較的有名なスポットです。
特徴はもちろんこの大小さまざまな鳥居ですね。
みんな大好き鳥居の通路。
神社自体は凄く小さいのですが、鳥居だけはやたらと立派で少し違和感を感じます。
こちらが拝殿
まあ普通のお稲荷さんって感じですね。
ちょっと珍しい子沢山のキツネ
とまあ神社自体はわりとがっかりスポットと言っていいくらいの、場所なのですが、前記のとおり鳥居だけはやたらと立派です。
小泉神社に向かう参道には、大社並みの巨大な鳥居があるのですが、ここら辺一帯は畑しかないのですごく開けた場所なんです。
なのでこの巨大鳥居を夕方ごろに見に行ってください、夕日に照らされる巨大な鳥居と鉄塔のシルエットが見れるのはここだけじゃないかと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
群馬と栃木なんでわざわざ旅行で行く場所じゃねえだろって思うかもしれませんが、都市化された街にこそディープなスポットが眠っています。
人の集まる場所に文化は生まれ発展していくものです、それは田舎よりある程度の規模がある街、特に東京近郊のベッドタウンなどと呼ばれる地域にこそ本来文化は生まれるものです。
貴方の住む街にも、自分では普通だと思っている事が実は全国的には珍しい文化なんかもあるはずです。
地元の珍しい文化や風習・スポットなどがあれば是非教えてください。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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