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戌神ころねライブ「ソニころ2024」夜公演みたよ~

 11月24日(日)、豊洲PITにて行われた戌神ころねさんのライブイベント「ソニころ2024 私立ころね学園わんだふぉー♡どりーむ祭」の夜公演(第2部)を配信で視聴しました。
 その感想をつらつら書きたいと思います。


■「私立ころね学園」とは?

 「『私立ころね学園』とは何ぞや?」というのはもっともな疑問かと思いますが、ライブの冒頭でころさんから「私立ころね学園」の趣旨説明がありました。

「この私立ころね学園は、好奇心と飽くなき探究心をもとに日頃からソニックへの愛を注いできた功績を讃えられ、満を持して設立された学園です!
ころねの、ころねによる、ころねのための、ころねが校則で、ころねが一番で、ころねらしさを美徳とし、ころねがいい感じにわがままを言っちゃえる、ころねとソニックとソニころねすきーのための、わんだふぉー♡な学園なのであります!」

 「とにかくこぉねが一番!」という最高の学園による文化祭、それが「わんだふぉー♡どりーむ祭」なのです。

 「ソニころ」と銘打っているので、主役はあくまでもころさんですが、ころさん単独のイベントではないというところがミソです。
 「ソニ」は言わずと知れたセガの看板キャラクター「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」のことで、世界で最も有名な「青いハリネズミ」ですね。
 「ハリ……ネズミ………?」と彼がハリネズミには見えなくて人民がゲシュタルト崩壊を引き起こして体調を崩すのは昔からの通過儀礼であり、みんなその道を通って大きくなりました。

■ イベントを「配信」で見る理由

 さて、このイベントを「配信」で見ることにした理由なんですけども。
 「ソニころ2024」というライブイベントが開催されるぞ! というニュースを初めて聞いたときは「ころさんのイベント!? ウォオオオオオオ!」と燃え上がる一方で「はて、ソニ……?」と思う自分がいました。
 ころさんはもちろん至上の存在であるとして、もう一つのソニック(もしくはセガ)要素がわりとどうでもい(オッホン)そこまで自分を奮い立たせるほどの熱量を持っていませんでした。

 「ころねすきーであるならば、ころさんのライブイベントは這ってでも行けい!」というお叱りはもちろんあるでしょうし、自分としてもそれは甘んじて受け入れるつもりです。
 ただ、せっかく現地に行っても「ころさんは最高だけど、どうにもソニ要素がなぁ……」と心あらずの状態になってライブに没入できない可能性が1%でも存在しそうなのであれば、それは逆にイベントに対して失礼な姿勢に当たると判断し、今回は現地参戦を断念しました。
(まぁこんなんグダグダ言ってますが、大人気のイベントですのでチケットは当然ながら超高倍率であり、落選報告も多数見受けられたので、現地入りを狙ってもそもそもチケットを入手できなかった可能性は高いのですが……)

 そして結論から申し上げますと、ころさん好きとソニック(もしくはセガ)好きを両方兼ね備えた人にとっては、本当に最高のイベントだったであろうことを強調しておきたい。
 自分、わりと任天堂派で生きてきたもんで……。まさかセガ派閥ではないことがこんなにも悔やまれる日が来るとは……。人生何が起きるかわからんもんです。

 ただ、現地入りは断念しても「配信を見ない」という選択はありませんでした。
 私ひとりの力は本当に微々たるものですが、ちゃんとお金を払って「配信を見る」ことで、いつの日か行われるであろう、ころさんのソロライブを見たい! という一票を投じる「次につなげたい」気持があったからです。

 そして今回のライブは昼と夜の2部制。
 ここが私のみみっちいところで大変恥ずかしいですが、「昼と夜やるなら、盛り上がりポイントは夜に持ってくるでしょ!」という予想を立て、夜公演のみの配信チケット(6,500円)を購入しました。
 私もまだまだであります……。来たるべき日に備えてもっと修練(蓄財)しておきますので、今日のところはどうかお許しくださいませ。

 すっかり前置きが長くなりました。一般人(私)の心の葛藤なんかは心底どうでもいいのです。
 さっそく感想へとまいりましょう。
 イベントですが、前半は大人気コンビ「カミナリ(竹内まなぶ・石田たくみ)」とのゆるゆる企画パート、後半は熱唱のライブパートという構成でした。

■ 前半戦

 一つ目の企画は「お絵描きチャレンジ」。
 「スキーで転ぶころね」「朝寝坊をしたソニック」など次々と出されるお題をもとにころえんがイラストを描き、カミナリの二人が元の絵のお題を当てていく、企画として定番のアレ。
 ファンイベントでしか許されないこのゆるさ加減、実にいいですね~。
 もったりした展開になるかと思いきや、難易度の高いお題をたくみさんがズバズバ当てていく展開がなかなかにスリリングで、思った以上に面白く見れました。

 続いてはころさんVSカミナリの格ゲー対決。
 プレイするタイトルは、格ゲーということであれば当然セガの『バーチャファイター』(最新のやつ)。
 たくみさんに腕前を聞かれたころさんが「他社の格ゲー(某ストリートファイター)しかやったことない……」と正直に答えていて笑いました。
 ルールは三本先取。
 使用キャラはころさんがアキラ(道着の兄ちゃん)、カミナリは二人とも影丸(忍者)。

 第一試合のころさんVSまなぶは3タテでころさん勝利は既定路線として(そうなのか?)、第二試合のころさんVSたくみは、たくみさんがたぐいまれなるゲームセンスを発揮してころさんに3タテで完全勝利、ころさん発狂。
 仮にもゲーマーズを名乗る者をあっさり倒すとは、たくみ氏、なんて恐ろしい子!
 その後のリベンジマッチで接戦の末ころさんはたくみさんに快勝し、会場に血の雨が降りそそぐ事態はなんとか免れました。

 ここでカミナリ出演の前半戦は終了。
 たくみさんはとにかく頭が切れますね。
 まなぶさんは何故か取調室で警察に死ぬほど詰められているシャブの売人みたいに気の毒なくらいに大量の汗をかいていたけれど、「このイベントを盛り上げるぞ!」という気概が見えて好印象を持ちました。
 あと気付いたのは、まなぶさんは意外とイケボ。声優たくさんやってほしい。
 カミナリ、二人とも有能。「質が高い」。売れている理由が分かりました。

■ 後半戦

 いよいよ白熱のライブがスタート。
 セトリは以下の通り。

1. TROUBLE“WAN”DER!
2. ハロハロナリヤンス音頭
3. きてよパーマン
4. スイートマジック
5. ORANGE PARADE
6. Burning Hearts 〜炎のANGEL〜
7. Sonic Heroes
8. Escape From The City
9. Reach for the stars
10. 本噛ぷれしゃすモーメント

 3はころさんの歌枠でおなじみの一曲(音量調節で序盤によく歌われているイメージ)。まさかバンドサウンドで聞ける日が来るとは……。
 4は「歌ってみた」で出した記念すべき最初の曲。ひたすらがばいい(かわいい)!
 5はゲスト・猫又おかゆ。やっぱり「おかころ」は唯一無二の名コンビ、破壊力えげつないッス……。
 6はいきなりステージに学生服姿の知らないおじさんが登場して「警察! 誰か警察呼んで!!」と独り自室でわめいていたら、その人はセガファンにはお馴染みの光吉猛修みつよしたけのぶさん(ゲームミュージック作曲家・歌手)とのことでした。
 「世界一歌の上手いサラリーマン」という触れ込みだったので「ナンボのもんじゃい!」とハスに構えていたらほんとに歌がめっちゃ上手くてたまげた、お見それいたしました。
 ラストの10はこの日のための特別なオリジナル曲。終盤の「カンストこえた景色を / 一年後 まだまだみるよ / 十年後 みんなとみるよ」で感極まって涙声になりながらもそのまま崩れ落ちずに最後まで「サイコウ感 ぎゅんぎゅん」で気丈に歌い切っていて思わずグッときました。
 いやぁ~最高のライブだったなぁ……。

■ 2年間を走り切ったころさん

 後日「ソニころ2024」の振り返り配信があったのですが、だいぶ序盤の方でころさんが突然涙ぐみ、イベント開催までの当時の心境をぽつりぽつりと吐露しました。

「ソニころイベント、もういろいろあって、2年前からいろいろあって……」
「本当にうまくいくか、わかんなくて……」
「でもさぁ、みんなもたぶん同じ気持ちだったと思うの、このイベント何すんの? みたいな」
「こぉねもわかんなくて、これほんとに大丈夫? って、思ってて」
「でも、大人の事情で言えないことがいっぱいあり過ぎて……」

 相当な重圧がのしかかっていたことが窺えます。
 「ソニ」要素に私が「???」と思っていたように、別にそれに対して誰かが言葉で違和感を表明したというわけでなくても、リスナーの心の機微に敏感なころさんは「このイベント何すんの?」的な空気をリスナー全体からうっすら感じ取っていたのかもしれません。
 最近のホロライブとタレントの動向に鑑みるにいろいろ思うことはあったりしますが、ともかく、ころさん、ゲスト、スタッフたちの尽力もあってソニころ2024は大成功に終わりました。
 ゲームのトゥルーエンドを髣髴させるようなカンスト超えの景色を、ころさんは我々に見せてくれました。

あしたは べつべつでも
ココから はじまるつながり
つづくみち ぷれしゃすモーメント ウィズ U

「本噛ぷれしゃすモーメント」

 たとえソニックほどの音速は無理でも、明日からまた目の前に続く道を自分なりの最高速度でダッシュできそうです。
 最高のイベントをありがとうございました。





【余談】
ころさんがぴょんぴょん飛び跳ねるたびにふにょんふにょん揺れ動く犬耳、最高でございました。





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