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だらしないのはおしゃれなのか?『ストレンジャー・ザン・パラダイス』
若いころ一度見て、結構良かったと思っていた『ストレンジャー・ザン・パラダイス』。ジム・ジャームッシュ監督。1984年。
主人公のいとこのエヴァはとっても不愛想で、少し猫背で歯に衣着せぬ物言いをする。くわえタバコで掃除機をかけたりして意外にきれい好きだったりする。何気ない日常をただ撮っているシーンもエヴァがいるだけで完璧に絵になる。存在自体がロックなんだよね。
ただ、逆に言ってしまうとエヴァのしぐさがこの映画の見どころになっちゃってる。エヴァのプロモーションビデオで、あとはおまけみたいな。とにかくエヴァのシーンは全部いい。かっこいいし、かわいい。
そのほかの登場人物は「なんだか、だらしのない人たちだなぁ」と思ってしまった。ギャンブルの勝ち負けに一喜一憂して、めんどうなことは後回しにして生活してる。そういうのがかっこいい、おしゃれと思っていた時期が確かに自分にもあったのだが、今となっては「もうちょっと真面目に生きなさいよ」と一言もの申したくなった。
映画も見る年齢によって印象が全然違ってしまうんですね。それもまた、楽しみ方の一つかとちょっと余裕も出てきたりして。
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![入江智之](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/51845033/profile_f661b93d318c0e629e959446ae002fc2.jpg?width=600&crop=1:1,smart)