KIKUMI

Webライター/ note テーマ:ことば・書くこと https://X.com/KIKUMI_write #Webライターラボ

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最近の記事

街を歩いたら幸せだった

セミナー最終日を終え、参加者全員で食事会へ。 金曜日の夜。外はまだ暖かい。 ほろ酔い加減のビジネスマンや若い男女。 信号待ちで立ち止まり見上げると、窓の明かりがたくさんだ。 多くの人が行き交い、話し、笑い、歌っている。 どこにでもある光景なのかもしれない。 コロナ以前は当たり前だったこの光景に、再び自分がいる。 知らない人達とすれ違い、お店へ行って、友だちとお酒を飲む。 笑って、話して、写真を撮り「じゃあ、またね~。」と手を振る。 行き交う人、言葉、時間。 同じ光景は、も

    • 私の大切な本

      Webライターラボ2410コラム企画に参加しました。 テーマ:「お気に入りの本」 お気に入りの本には、色々な思い出があります。 いくつかをご紹介します。 平野啓一郎 著 『私とは何か』個人から分人へ  講談社現代新書 家族、仕事、人間関係・・・日々悩みは尽きません。 「疲れたな。」と思った時に手に取り、心が楽になりました。 あの時の私、今の私。全て私なのでした。 古井由吉 著 『杳子・妻隠』 新潮文庫 『杳子』を初めて読んだ時、独特の世界観についていけず挫折。 しか

      • Webライターラボのファンになりました。

        「Webライター」という言葉を初めて知った時、「あ、いいな。」と思った。探していたことが、はっきり言語化されたような感じだった。 検索すると、「Webライターになるには」「Webライターの魅力とは」「Webライターで○○円稼ぎました!」など様々な情報が目に入る。 YouTubeでも、ライティングや講座の紹介などいろいろと発信されている。「こういう世界があるんだ。すごいなぁ」と思った。 しかし一方で、あまりにも多い情報量とことばの音の強さに、正直疲れ始めていた。Webライターへ

        • 恐怖の合唱コンクール

          夏休みが明けると、いよいよ合唱コンクールだ! 私が通っていた小学校では、運動会、秋の遠足、極寒のマラソン大会に並ぶ一大イベントだった。 この日に向けて4月終わり頃から、選曲、指揮者、伴奏者、練習日の計画、衣装をどうするかなど、学級会での話し合いが始まる。 初めはみんな「夏休み明けだから、まだまだ先だよねぇ。」といった感じで意見も出ずのんびりしているが、1ヶ月もすると次第に熱が入り始める。 課題曲は先生の選曲で決まっているので、まずは自由曲を決める。 指揮者は、去年に引き続き

          母の日のプレゼント

          長男から、母の日のプレゼントを受け取った。 当時彼は大学生で、アルバイトのお給料で買ってくれたのだ。 彼は一人暮らしを始める前で、自宅通学。 紙袋を手にニヤニヤしながら帰宅し、玄関先で「これ・・・。」と手渡してきた。「何だろう?」と思い、袋の中の箱を開けると幅15cm位のケーキが出てきた! 楕円形のチーズケーキに「ありがとう」という文字があり、プラスチックの薔薇が添えられている。 唯々、感動!  嬉しい! これまでの大変だった思い出や不安が、みるみる解けていった。 職場で

          母の日のプレゼント

          「カイロの紫のバラ」

          映画「カイロの紫のバラ」が忘れられない。 もう30年以上前の短大時代、授業とアルバイトの合間に映画館へ行くことが大好きだった。 ジーン・ケリーの「雨に唄えば」「巴里のアメリカ人」、フレッド・アステアの「踊るニューヨーク」「Swing Time」「イースター・パレード」など繰り返し見た。 今を思えば学割料金は格安。繰り返し映画館へ行くとなるとお金は必要だったが、とにかく何度も見たくて足を運んだ。 その中でも忘れられない、そして、今でも当時と同じ幸せ感に包まれる映画がある。ウッ

          「カイロの紫のバラ」

          見えてきたもの <書くということ>

          以前から、うまく表現できない、モヤモヤしたものがあった。 あえて触れなければ、やり過ごせたかもしれない。 しかし、心の中にずっと引っかかっていた。 小学校5年生で音楽部に入った。 幸せなことに、音楽室には管楽器や弦楽器など様々な楽器が揃っていて、やりたい楽器を演奏することができた。 小学校なのに、コントラバスやフルート、ホルン、トロンボーンと本格的。TVで見たあの楽器が、まさに今、目の前にあった。 先生も、とても熱心だった。 小学生には到底難しい、ロッシーニの「セミラミーデ

          見えてきたもの <書くということ>

          原稿用紙

          原稿用紙が好きだ。 400字詰めで薄茶色の枠の塊。 まだ何も書いていない原稿用紙を目の前にすると、色々なことを思い出す。 幼稚園年中組 園の敷地内に置かれていた車のボンネットから、友達と一緒にふざけて飛び降りてみた。 着地に失敗し、左足骨折。 自宅へお見舞いに来て下さった園長先生から、50マスノートを頂いた。 嬉しかった。 小学1年生 国語の授業で作文を書いた。 名前を書き忘れ、「これは誰の作文ですか?」 と、先生がわざわざ私の机の前に立って言って下さったのに 「はい。私

          原稿用紙