卑屈にならないように覚えておきたいこと
こんにちは、菊です👩💼
実家へ帰省する度に、少しずつ自分のお部屋を整理して、物を処分しています。
といっても、母の手により大半はバッサリ(!)捨てられており😂
もう私物はかなり少ないです。
今まで、学生時代に使うつもりで使わなかった問題集やら、先生との思い出の勉強ノートやプリント、子供の頃のガラクタプロフィール帳・レターセットなどなどを処分してきました。
今回片付けした中で印象深かったのは、
これまでに受け取ったお手紙と年賀はがき。
小学校〜大学までのクラスメイトからの手紙を溜め込んでいました。
当然のことながら、記憶は時が経つにつれて薄れていきます。
忘れてしまって思い出せないことが多々ある一方で、ふとした時に思い出す記憶もあります。
残念なことに、ふとした時に思い出す幼少期から大学までの記憶は、苦い思い出が多いのが私の傾向です。
もともと、学生の時から全体として息苦しさを感じていたので、それを裏付けるような記憶が残りやすいのでしょう。
あの人にはこんなことを言われた、
私はこんな失敗をした、
こんな辛いことがあった、
あの子にはきっとこう思われている、
などなど
自分に都合良く、考えたいように物事を思い出しがちです。
今回、実家に帰って、ずっと読んでいなかったお手紙たちを開きました。
誰からのどのお手紙なのか、開けるまでは全然思い出せないものばかり。
実際に開けてみると、優しい言葉がたくさん…
困惑してしまいました。
小学校のクラスメイトのMちゃんは
私をいじめていた人だったのに
卒業後に私を心配して励ましてくれるような長文のお手紙をくれていて、
「無理しないでね」
「ずっと友達だよ」と書いてあったり。
さらには、「忙しいと思うから、お返事はしなくてもいいよ」なんて書いてある…!!
小学校の担任のK先生は、
私がいじめられていた時に、
「菊さんが弱いからいじめられるんですよ」と母に伝えた人です。
「例えば痴漢をされたとしても、アナタは声を出せないでしょう、そんな子だから、いじめられるんです」というのを直接言われました。母の前で。
その後、母から「あんたのせいよ!」と責められたのもあって、気持ちは真っ暗。
小学校の記憶を思い出す度に、もう先生に会いたくないな、ひどいことを言われたな、と苦しい気持ちになっていました。
そんな先生からのお手紙が、何通も。
卒業後のお手紙まで出てきました。
私の努力を認めて、励ましてくれるものばかり。
「あなたの努力していたことが、卒業後もこうして評価されると嬉しいですね」
「失敗したって良いのです。私の人生も失敗ばかり。それでも何とかやってます」
私を嫌っていそうな人たちと仲が良かった
中高時代のHちゃんも
卒業式の日にくれたお手紙で
「ずっと尊敬していた」「私に対してネガティブなイメージを持ったことがない」などなど…
え?そうなの?
と思うような内容が続きました。
困惑。そして反省。
また、母からの手紙もありました(学校からの宿題で強制的に書いてもらったものですが…)。
母は厳しく、
私は常に叱られ、人格否定され、見た目も貶され、責められ、褒められた記憶はありません。
ですが、母は、産まれた時の私の様子や、初めて歩いた頃のことなど、詳細を書いてくれていました。
二十代も後半の今になって思うのは、
母は厳しく、人を褒めるのが苦手で、悪いところに目が行きやすく、さらには全てをコントロールしたがる傾向にある、そんな人ではあるけれど
おそらく私は嫌われていたわけではなかったこと。
きっと母なりに私を見ていた時もあったし、気遣ってくれている時もあったであろうこと。
母の気持ちは、ご飯を作ってくれたり、荷物を届けてくれたりするような、母の日々の行為の中にあり、私が勝手に汲み取っていくしかないこと。
ただ、私の中にある、罵倒された記憶、痛み、恐怖は、そう簡単には消えないので
ゆっくり修復と更新を繰り返す必要があります。
ここで、自分を卑屈にさせない為に重要な学び(戒め)が2つあります。
完全な悪人は基本的にいない。
たとえ一時的に何か言われたりされたりしても、その人が常に悪で私を嫌っているとは限らない。
(そもそも私の考えすぎや勘違いの可能性もある)思い出せる記憶・残る記憶は、私が無意識的に選択してしまう。
良い記憶も残す為には、意識的に思い出したり、記録に残す必要がある。
そんなわけで、戒めとして記録に残しました。
少しでもポジティブで温かい記憶が残っていきますように。
私は今の人間関係や仕事が本当に満ち足りていて、幸せでいます。
日々感謝していて、素敵な思い出がたくさん。
特に大学院入学後から現在までは、温かく優しい記憶ばかりです。
一方で、幼少期から大学時代までは、
外的な要因ももちろんありますが
自分で自分を追い込んでいたこともあって、
ネガティブな印象が残りやすいようです。
子供の頃は確かに辛くて、ずっとずっと、「私はここを抜け出して、いつかきっと幸せになろう」と思い描いていました。
「私の味方は私だけ。私が私を助けなきゃ…」
そんなことを何度もノートに書いては涙していたのを思い出しました。
今振り返ると、私は私の願いを少しずつ叶えてきたようです。
場所を変え、人間関係を変え、前向きになれる環境へ。
気づいてみたら、私は幸せになっていました。
今さらになって、わざわざ苦手な人に会いに行ったり、コンタクトを取ったりするのもなんだか違うので、それはしませんが…
せめて、今残っているポジティブな記憶は忘れないように。
そして、まだ接点のある家族とは、これから少しでも良い思い出をたくさん作れるように。
日々、感謝して生きていけるように。
未来への祈りを込めて。