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あなたは、あなたの人生の責任を負わなければならない【最強マニュアル17】

 私が友人と大騒ぎしていて、両足で椅子に飛び乗って、その椅子を壊してしまったとしよう。いくらひいき目に見ても、私はその所有物をまったく無視していたということになる。私は、椅子が壊れたことに対して責任があり、責められても当然だ。

 だが仮に、私が腰を下ろしただけで、椅子が壊れたとしよう。私は、椅子が壊れたことに対しては責任がある。けれども私は椅子を正しく使っていて、壊すつもりはなかったのだから、悪意を持って壊したかのように責められるのはおかしい。だがそれでも、私に責任があることに変わりはない。

 そういうわけで、人生であなたがとった行動や選択が失敗であれば、あなたは責められるべきだと言っているのではない。私はただ、あなたが選択をして、その行動をとったのだから、結果に対して責任があるのはあなただけだということを、認識してくれと求めているだけだ。

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 過去にとった行動についてのマヤ・アンジェローの言葉を思い出してほしい。「人は、やり方を知っていることを行い、よく知っていればいるほど、うまくやれる」というものだ。ここで、そうした観点から自己評価をしてほしい。

 過去にしたことは何であれ、あなたが知っていることだけだ。あなたがしたことであり、それに対して責任がある。本書を読み進むうちに、あなたがよく知り、うまくやるようになることを願っている。いずれにしても、あなたには、今もこれからも責任があるのだ。

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「では、私が子供の時に起きたことはどうなるのだ?」と思うかもしれない。子供の時に、ある種の現実が襲いかかることがある。その中には胸が悪くなるような現実もある。

 子供の時に自分が人生のすべての出来事や環境を選んだのだ、とは言わない。私たちは親を選ぶわけではない。レイプや虐待、性的いたずらをされるのは、自分に原因があるわけではないし、自分の責任でもない。そんなことを私は言っているのではない。

 子供の時には、ある種の選択をするための知識や力がなかったかもしれないから、そうした出来事に対して責任はない。だが、大人になったら、そういった子供時代の出来事や環境をどう捉えるかを選ぶ能力があなたにはある。私が今言っているのは、そういうことだ。あるのは「今」という瞬間だけだという前提を、受け入れなければならない。過去は終わった。未来はまだ先のことだ。

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 あなただけが、大人として今というこの瞬間を生きながら、自分の過去の出来事に対する反応を選ぶことができる。

 悲惨にも子供の時に暴行や虐待を受けたなら、統計から見て、それはたぶん家族や信頼していた友人からだろう。ということは、複数の人権侵害(身体的、精神的、感情的)が同時に行われたことになる。

 今起きたことなら、こうした出来事のせいで自分が汚されたように感じて、誰も信用せず、異性との親密な関係や健全なセックスから逃避する道を選ぶだろう。その場合、選択をしたのはあなたであり、大人になってからの人生の結果に対して、あなたには責任がある。

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 あなたの身にそんなことが起きたのは、正当なことだろうか? いや、正当ではない。あなたがこうした出来事に対処しなければいけないのは、正当なことだろうか? いや、正当ではない。その出来事をあなたが受け入れ、これからずっとそれを何とか処理していかなければならないのは、正当なことだろうか? いや、正当ではない。
 それでもあなたには、それをどのように受け入れ、処理するかということについて、責任があるのだろうか? そうだ。

 責任があるということには、良い面と悪い面の両方がある。悪い面は、あなたの重荷になることだ。良い面は、あなたには選ぶことができるということだ。

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『史上最強の人生戦略マニュアル』
きこ書房

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