仕事をエスケープして銭湯へ
コロナで1週間出勤停止してからの、1週間フル仕事+日曜半日出勤からの、また1週間。
1週間家で寝ていたアラサーのリハビリにしては荒療治。
出勤停止中に溜まりに溜まった仕事を消化するための残業。
さらに隣席の職員に私がコロナをうつしたとかで、一方的に恨まれ職場は険悪ムード。
あまりのストレスに耐え切れなくなったので、突発的に午後休をとってみることにした。
あたかも「体調が悪いので病院に行きます」「家庭の事情がありますので」の体で申し訳なさを演出しつつ、正午きっかりにそそくさと職場からログアウトする。
さて、やりたい放題してやりますか。
とりあえずガッツリ昼飯を食べたい気分なので、家系ラーメンを食べに行く。
そういえば、結婚してからとんと、ラーメンというものを食べなくなった。奥様が外食でラーメンを好まないからであるが、今日はぼっちアラサー単独、何も気にせず麺を啜れる。
食券を買い、カウンター席へ。
「かため」「ふつう」「ふつう」
健康に配慮して大盛り変更は控えている。
家系ラーメンは良い。ほうれん草が入ってるのでヘルシーにみえる。そういう言い訳をしながらワシワシと食べ進める。
完食。ホールの店員のお姉さんにご馳走様を言い、店を出ようとするとなんとエントランスまでお見送り付き。
「御来店ありがとうございました!午後からもお仕事頑張ってください!」
残念ながら、私がこれから向かうのは職場ではない。銭湯である。
目的地はお気に入り銭湯の1つ、美濃加茂市の「里山の湯」。旧日本昭和村、現ぎふ清流里山公園の一角にある温浴施設である。
温泉ではなく沸かし湯なので、ここでは銭湯と呼称する。
この施設の推しポイントは、露天風呂が広くて開放的なところ。名前の通り、露天に面しているのは「里山」の緑。
寝湯でぐうたらしながら、自然と一体になる。
私は今から自然の一部なので、仕事のことは何も考えませーん。
あ、トンボが飛んでる。
平日の昼間っから入る風呂は良い。他の客が少ないのも良い。
熱めの露天に入っては出てを3回ほど繰り返してのぼせないうちに風呂をあがる。
仕事用シャツスタイルから全裸を経由して、Tシャツ短パンの休日スタイルへ衣装チェンジ。
これで午後から仕事頑張ってくださいなどと言われることもあるまい。
冷蔵ケースから牛乳瓶を手に取り、番台へ150円を支払う。ポンっと小気味よい音を立てて蓋をとったら、褐色の飲み物を風呂上がりの喉に流し込む。幸せのひととき。
コーヒー牛乳を飲み終え、風呂屋の外に出る。
コロナで閉鎖中だった足湯コーナーは、足水コーナーとして復活していた。なんだ足水って。
清流里山公園内には入らず、ゲート前の道の駅施設と、JAの直売所を少し覗いて帰ることにした。
美濃加茂市は梨の名産地。コロナでダウンしている中、実家から食料支援をもらったお礼に、先週梨を買って行ったのだが、自分も食べたくなったので買って帰る。
「豊水」という種類の大きめの梨1つ。450円。
みずみずしい上に甘くて美味しかったです。
また突発的に半休とって、好き放題したい……(有給の残弾数が無い)